黒人差別の歴史がわかる本10選

黒人差別の歴史を学べる10冊をご紹介します。舞台背景は様々。奴隷制度のアメリカ、アパルトヘイトの南アフリカ、そして現代社会。登場人物一人ひとりの苦悩や抵抗、希望が描かれていて、読むことで差別の現実を肌で感じられます。映像化された作品もあり、読後は是非ともご覧いただきたいですね。フィクションからノンフィクションまで、選りすぐりの10冊。読むことで歴史の一部を知り、現在につなげる手助けになると思います。
『ダーク・マターズ 監視による黒人差別の歴史とテクノロジー』

奴隷制度から現在に至るまで、黒人がいかに監視され続けてきたか。奴隷船の設計、夜間の取り締まり、焼印、空港セキュリティ、生体認証(バイオメトリクス)など、人種的な境界線や国境、身体を再定義する管理と統治の手法としての差別的な監視を晒し出す。
イントロダクション
監視学からみた「人種差別的監視」と「黒人監視」
各章の紹介
第1章 監視研究ノートーー帰らざる扉への地図
見られることなく見るーーパノプティコンの設計
「パノプティコン」「パノプティカル」「パノプティシズム」に取り消し線を引くーー批判的再解釈
2フィート7インチーー奴隷船の設計
監視による人種差別
それはどのようなものか、それは何なのかーー黒い外見のイメージをコントロールする
第2章 誰もが太陽の下で少し日を浴びているーー『黒人の書』の成り立ち
黒人の逃亡
たいまつ、拷問、そしてトタウーーニューヨーク市におけるランタン法
所有物とパスポートーーフランシス・タバーンでの審問委員会
結び
第3章 黒人性への焼印とブランディングーー生体認証技術と黒人に対する監視
黒人への焼印
バイオメトリクス(生体認証)によるブランディング
黒人性のブランディング
結び
第4章 運輸保安局はソランジュのアフロヘアに何を見たか?--空港におけるセキュリティ・シアター
旅程1--ブラックのまま飛ぶ
旅程2--空港の保安検査場での監視
結びーー「忘れないでください」
エピローグ
謝辞
原注
参考文献・資料
索引
作者 | シモーヌ・ブラウン/野中 香方子 |
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価格 | 3850円 + 税 |
発売元 | 明石書店 |
発売日 | 2024年06月28日 |
『レイシャル・プロファイリング = RACIAL PROFILING : 警察による人種差別を問う』

作者 | 宮下,萌 |
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価格 | 不明 |
発売元 | 大月書店 |
発売日 | 2023年11月 |
『人種差別撤廃提案とパリ講和会議』

一九一九年パリ講和会議、それは日本が初めて大国として世界の檜舞台に立った瞬間だった。日本による人種差別撤廃提案は、人種差別否定という重要な世界史上の意味を持つと同時に、大国日本が国際会議で注目を浴びた最初の案件だった。本書は日本が有色人種のために利他的に人種平等を主張した提案だとことさら持ち上げるのでも、山東権益の取引材料として持ち出しただけと貶めるのでもなく、人種差別撤廃提案の真実の姿を明らかにし、その歴史的意義の正当な評価を試みるものである。
はじめに
第一章 誰が人種差別撤廃提案を起草したのか
第二章 日本全権、パリで活動開始
第三章 国際連盟規約案修正の試み
第四章 ウィルソンの心変わりと豪首相の抵抗
第五章 連盟規約前文へ挿入の試み
第六章 山東問題と人種差別撤廃提案
第七章 四月二八日の攻防
第八章 余波とその後
おわりに
参考文献
人名索引
作者 | 廣部 泉 |
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価格 | 1925円 + 税 |
発売元 | 筑摩書房 |
発売日 | 2024年07月18日 |
『人種差別主義者たちの思考法 黒人差別の正当化とアメリカの400年』

黒人はいかなる論理で「劣った人種」とされてきたのか。政治・経済・文化的な利己主義から、またときに「性」が誘導し、「宗教」や「科学」が追従することで、その差別の正当化を行ってきたアメリカ社会。著名な学者・哲学者の理論から、政治家の言動、そして一般大衆や黒人自身までを対象として複雑に絡み合うその「人種差別思想」の歴史を描く、アメリカ人種差別問題の決定版!
作者 | イブラム・X・ケンディ/山田美明 |
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価格 | 5500円 + 税 |
発売元 | 光文社 |
発売日 | 2023年11月21日 |
『人種差別をしない・させないための20のレッスン アンチレイシストになろう!』

なぜ人種差別(レイシズム)は存在するの?
それをなくすにはどうしたらいい?
レイシズム(人種差別主義)を一から学びたい人のための入門ヴィジュアル・ブック。
ニューヨーク・タイムズ ベストセラー!
ガーディアン、タイム、イブニング・スタンダード、テレグラフ、ザ・サンなどなどが大推薦!
◆日本版特別寄稿 安田菜津紀(NPO法人Dialogue for People副代表/フォトジャーナリスト)
「アンチレイシストとは、レイシズムに反対する人のこと。
アンチレイシズムとは、レイシズムに積極的に反対すること。
不公正な法律や政策(ポリシー)、人種差別(レイシスト)的な態度や考え方に抵抗する立場を明らかにすること。
これまで何百年にも渡って私たちを分断し、抑圧してきた人種化された社会から自由になるための方法。」──本文より
なぜ人種差別はあるの? なくすためにはどうしたらいい?
よりよい未来を築くために、今あなたができること──
目次抜粋
●自分のアイデンティティを理解し、育もう
人種とは? 民族とは?、個人的/制度的なレイシズムとは?、アイデンティティ・リストを作ろう
●世界を理解しよう
偏見は個人的なもの、私たちが抱える歴史、私たち自身が歴史になる、マイクロアグレッションを書き出そう
●行動を起こし、レイシズムに対処しよう
レイシズムを崩壊させよう、話に割り込もう、連帯しよう、コールイン/コールアウト、警官に取り押さえられた黒人男性を見かけたらどうする?
●連帯してレイシズムに対抗しよう
自分の特権を使おう、アライシップ、自分を愛そう
*巻末にわかりやすい用語解説付き!
「レイシズムを止める方法についての明確なガイドブック」
── TODAY.com
「積極的にアンチレイシストになるための必要な手段を提示する本」
──「TIME」
目次抜粋
●自分のアイデンティティを理解し、育もう
人種とは? 民族とは?、個人的/制度的なレイシズムとは?、アイデンティティ・リストを作ろう
●世界を理解しよう
偏見は個人的なもの、私たちが抱える歴史、私たち自身が歴史になる、マイクロアグレッションを書き出そう
●行動を起こし、レイシズムに対処しよう
レイシズムを崩壊させよう、話に割り込もう、連帯しよう、コールイン/コールアウト、警官に取り押さえられた黒人男性を見かけたらどうする?
●連帯してレイシズムに対抗しよう
自分の特権を使おう、アライシップ、自分を愛そう
*巻末にわかりやすい用語解説付き!
作者 | ティファニー・ジュエル/オーレリア・デュラン/安田菜津紀 |
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価格 | 2420円 + 税 |
発売元 | DU BOOKS |
発売日 | 2022年01月14日 |
『人種差別の世界史 : 白人性とは何か?』

作者 | 藤川,隆男,1959- |
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価格 | 不明 |
発売元 | 刀水書房 |
発売日 | 2011年07月 |
『サッカーと人種差別』

作者 | 陣野,俊史,1961- |
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価格 | 不明 |
発売元 | 文藝春秋 |
発売日 | 2014年07月 |
『アメリカ史のなかの人種』

「先住民インディアン」「白人」「アフリカ黒人」「アジア系」といった人種区分を用いずアメリカ史の歴史を語ることは不可能である。しかし、そのような人種の区分を普遍的で自明なものと考えてはならない。本書では、異人種間の男女関係と結婚をめぐる制度と慣習の歩みをたどり、白人を先住民や黒人や東洋人から区別し隔離するためにいかにさまざまな方策が講じられてきたかを明らかにする。
作者 | 山田史郎 |
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価格 | 801円 + 税 |
発売元 | 山川出版社(千代田区) |
発売日 | 2006年06月 |
『アメリカ人種差別の歴史新装版』

作者 | C.ヴァン・ウッドワード/清水博(アメリカ史学) |
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価格 | 2640円 + 税 |
発売元 | 福村出版 |
発売日 | 1998年06月 |
『レイシズム ヘイト・スピーチと闘う』

作者 | 反差別国際運動日本委員会/編 |
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価格 | 2000円 + 税 |
発売元 | 反差別国際運動日本委員会 |
発売日 | 2015年04月03日 |
すべての作品を通して、黒人差別のくすぶる炎がどのように社会や人々の心に影響を及ぼしてきたのか、その深い歴史と闘いが描かれています。ただ、それらの作品はただ単に差別の歴史を掘り下げるだけではありません。差別に立ち向かう勇気、理不尽な状況下でも折れずに魂を燃やし続ける人々の姿、そして最終的には愛と平和への願いを伝えてくれます。
差別の悲劇だけでなく、決して断ち切れない人類の希望と持続性も見つけることができるのです。だからこそ、これらの作品は非常に価値あるものであり、読者自身の内面を見つめ直し、我々が自分自身の態度や価値観を再評価する良いきっかけとなります。
人種、信条、性別など、どれだけの違いがあっても、我々は一つの大きな人間の家族の一部であり、互いに尊重し助け合うべきだというメッセージも共有しています。それは職場でも、学校でも、日々の生活の中でも等しく当てはまります。
本を通じて黒人差別の歴史を学ぶことは、私たち全員が成長し理解を深める一助となります。それは、差別と争いを乗り越え、平和をもたらす方法を模索する大切なステップです。
一冊一冊の本は、ただの黒いインクと白い紙切れ以上のものを私たちに提供してくれます。彼らは生きた歴史の証人であり、我々に繰り返し教えてくれるのです。理不尽さ、やりきれなさ、そしてその中からの希望、勇気、そして愛。それら全ては、我々が明日をどう生きるべきか、そしてどう向き合っていくべきかを示してくれます。
おすすめの本達を読むことで、私たちの心がさらに広がり、理解し、そして変わることを願っています。
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