同性婚を考える本10選

あなたが同性婚について考えるきっかけを作りたいなら、ぜひこちらの本たちを手に取ってみてください。眩いばかりの愛の物語から苦悩と葛藤を描いた現実的なストーリーまで、同性愛をテーマにした各作品は読者の視点を広げ、心に深く響きます。理解者として、また、当事者として、それぞれの視点で「同性婚」というテーマへの理解を深めるのにぴったりの一冊です。あらゆる感情、困難、喜びが描かれています。社会状況や文化の中での同性愛の位置づけ、さらには身近な人々との関係性なども考察することで、己と他者への理解が深まるでしょう。
『同性婚法制化のためのQ&A』

人は性のあり方にかかわらず平等である。しかし、なぜいまの結婚制度は異性カップルしか利用できないのだろうか。同性カップルは結婚できないことでどんな困りごとに直面しているのか、なぜ国は同性婚の法制化を認めないのかといった様々な問いについて、世界の趨勢や世論の動きも踏まえてQ&A方式で基礎から解説。
はじめに なぜ結婚の自由と平等を求めるのか……………寺原真希子
コラム1 「結婚の自由をすべての人に」訴訟とは……………砂原 薫
Q1 なぜいまの「結婚」制度は異性カップルしか利用できないのですか?……………上杉崇子
Q2 同性カップルは「結婚」できないことで、どんなことで困っていますか?……………水谷陽子
コラム2 いま日本で同性カップルが婚姻届を出すとどうなる?……………水谷陽子
Q3 同性婚の法制化を認めないことは人権侵害なのですか?……………鈴木朋絵
Q4 憲法は二四条で婚姻は「両性の合意のみ」に基づくと定めているので、同性カップルの結婚を禁止しているのではないですか? 同性婚の法制化を求めるのなら憲法改正が必要ではないですか?……………宮本庸弘
Q5 なぜ「結婚」制度にこだわるのですか?……………藤井啓輔
Q6 結婚」制度ではなく、自治体のパートナーシップ制度と似たような法制度をつくればいいのではないですか?……………宮本庸弘
コラム3 「Marriage For All Japan」と「Business for Marriage Equality」とは……………寺原真希子
Q7 他の国では同性婚の法制化が進んでいますか?……………皆川洋美
Q8 どうして国は同性婚を認めないのですか?……………堀江哲史
コラム4 私たちはこう考えていますーー当事者の声……………まとめ 井上皓子
Q9 同性婚の法制化が進んだら日本社会にどんな影響がありますか?……………須田布美子
Q10 同性婚の法制化についての日本の世論はどうなっていますか? また、自治体や企業は同性カップルにどう対応していますか?……………森 あい
コラム5 私たちは裁判を応援しています……………まとめ 皆川洋美・鈴木朋絵
おわりに……………鈴木朋絵・皆川洋美
作者 | 「結婚の自由をすべての人に」訴訟全国弁護団連絡会 |
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価格 | 627円 + 税 |
発売元 | 岩波書店 |
発売日 | 2024年02月08日 |
『同性婚と司法』

元最高裁判事の千葉勝美が、同性婚を認めない現行法の憲法適合性を論じる。同性婚を認めない制度を合憲とするのが現在の判例である。しかし、昨今国内で係属している裁判の一部で、憲法への抵触を宣言するものが出てきている。憲法をどのように解釈すれば同性婚を実現できるのか。同性愛者の尊厳に向き合う、全国民注目の一冊。
はじめにーー同性婚問題との出会い
第一章 日本における多様性、LGBTQ問題のいま
1 日本における同性愛・同性婚の歴史
2 LGBTQ問題の国内外の現状
3 同性婚の本質と個人の尊厳
第二章 日本の五つの同性婚裁判
1 法律が憲法に違反するということの意味
2 ばらばらな五つの地裁の憲法判断
3 平等原則違反とした札幌地裁
4 全面的に合憲と判断した大阪地裁
5 違憲状態だが違憲ではないとした東京地裁
6 憲法二四条二項、一四条一項違反を認めた名古屋地裁
7 違憲状態だが違憲ではないとした福岡地裁
8 憲法二四条の壁を乗り越える
第三章 米国の積極的司法とその背景
1 米国連邦最高裁の同性婚認容判決(ヒント1)
2 積極的司法を後押ししたもの
3 米国の平等主義革命ーー米国最高裁のリベラリズム(ヒント2)
《コラム》ドレッド・スコット事件
4 米国の積極的司法から学ぶもの
第四章 日本の積極的司法の先例とその背景
1 定数訴訟(一票の較差訴訟)(ヒント3)
2 嫡出でない子法定相続分訴訟(ヒント4)
第五章 同性婚を認めるための二つの憲法解釈の提案
1 提案その一 同性婚も憲法二四条の婚姻に含まれる
2 登録パートナーシップ制度のゴールは同性婚か
3 提案その二 憲法二四条二項の「類推適用」
おわりに
注
あとがき
作者 | 千葉 勝美 |
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価格 | 1012円 + 税 |
発売元 | 岩波書店 |
発売日 | 2024年02月22日 |
『台湾同性婚法の誕生 アジアLGBTQ+燈台への歴程』

台湾で同性婚を認める法律が成立するまでのLGBT運動、政治過程、法の内容を分析し、法施行後の台湾社会の変化と課題を考察する。
はじめに
第1章 「同志」の誕生と台湾社会
第2章 「同志」運動の生起
第3章 制度化される「同志」
第4章 同性婚から「婚姻平権」へ
第5章 自治体パートナーシップ制度という「破口」
第6章 婚姻平等をめぐる民意
第7章 蔡英文政権誕生と民法改正案
第8章 大法官解釈までの道のり
第9章 大法官第748号解釈の論理
第10章 国民投票による決戦
第11章 特別立法による制度化
第12章 同性婚法の内容と残された課題
第13章 ポスト同性婚台湾が日本に示唆するもの
おわりに
作者 | 鈴木 賢 |
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価格 | 4070円 + 税 |
発売元 | 日本評論社 |
発売日 | 2022年03月22日 |
『同性婚論争』

わたしたちは「家族」になれるのか?
◎アメリカ大統領選を左右する存在のひとつ、福音派 evangelicalと呼ばれるキリスト教右派はこれまで共和党の大票田として、同性婚、人工妊娠中絶、公立学校での祈りの実践、銃規制など文化的価値観のかかわる政治決定を左右してきた。
◎本書は、アメリカを舞台に1950年代からはじまった同性愛者の権利運動が、福音派を中心とする保守から激しい反動(バックラッシュ)を受けながらも、いかに自分たちの権利向上を訴え、2015年に同性婚(婚姻の平等)を実現したのか、その半世紀以上にわたるダイナミックな歴史を辿る。
◎過去に苛烈な同性愛者差別があった保守傾向の強いアメリカで、なぜ同性婚は実現しえたのか。本書ではこの問いに対し、「家族」という価値観に焦点を当て、保守の反動の中にある同性愛への忌避と恐怖の本質を浮き彫りにしつつ、同時に、社会が同性愛者の訴訟戦略に代表される権利運動をつうじて、彼らの権利保障の重要性を認識し、社会制度、法制度を大きく変えていく過程を忠実に描き出す。
◎終章では、アメリカの歴史をふまえて、同性婚の是非をめぐる議論がはじまったばかりの日本の現状や、現在、同性カップルがどのような不利益を被っているのか具体的に明らかにし、憲法や福祉の観点から同性婚を実現すべき根拠を説得的に提示する、時宜を得た挑戦的な一冊。
作者 | 小泉明子/著 |
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価格 | 不明 |
発売元 | 慶應義塾大学出版会 |
発売日 | 2020年10月22日 |
『同性婚 だれもが自由に結婚する権利』

「同性婚が認められないのは人権侵害だ」として全国455人の当事者が日本弁護士連合会に人権救済申立てを行った。当事者の声を織り交ぜながら法制化されていないことによる不利益を明らかにすると共に婚姻制度に関わる憲法や民法の論点、同性パートナーシップ制度などを解説。
作者 | 同性婚人権救済弁護団/編 |
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価格 | 不明 |
発売元 | 明石書店 |
発売日 | 2016年10月10日 |
『台湾ホモナショナリズム = Taiwan Homonationalism : 「誇らしい」同性婚と「よいクィア」をめぐる22人の語り』

作者 | 松田,英亮,1996- |
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価格 | 不明 |
発売元 | 共栄書房 |
発売日 | 2023年12月 |
『フランスの同性婚と親子関係 ジェンダー平等と結婚・家族の変容』

本書は、新しいジェンダー・アプローチから、フランスで同性婚が認められるまでの法的・社会的な歴史を紐解くとともに、男女平等の時代における生殖補助医療・親子関係の法的矛盾を明らかにすることで、家族法の抜本的改正のための議論の枠組みを提示する。
序文 「みんなのための結婚」をめぐる大論争
男女の自然的差異 VS 性の無差別化
パックスと同性カップル
ジェンダーと家族、歴史の欠除
第一章 ジェンダー関係アプローチ
二つのレベルのジェンダー
人のアイデンティティとしてのジェンダー
社会的関係のあり方としてのジェンダー
性別に関わる関係の四つの形
男女の二元性を超えるものとしての、性の区別
序列と不平等、権威と権力の区別
属性か、役割配分か
役割についての別の考え方
第二章 性的平等と結婚の変貌
結婚から脱結婚へ
結婚とは何かは誰もが知っているはずだ
近代自然法の「原初の家族」
民事婚の中核をなす父子関係の推定
婚姻外の母子関係と父子関係
婚姻内の母子関係と父子関係
婚姻秩序と男女の序列
一つの「全体」としてのカップルから二重奏カップルへ
カップル関係の制度としての結婚
脱結婚の時代
第三章 生殖、子をなし親になること、「みんなのための親子関係」
同性愛者 VS 異性愛者
スケープゴートの論理を解明する
「本当の親」についての議論の罠
親族体系の忘却と子どもをつくることの自然主義化
婚姻親子関係モデル
養子縁組は、もはや子どもの歴史を消去しない
「見ざる聞かざる」モデル
女性による提供
フランスの生殖補助医療に関する法は本当に「倫理的」なのか
ドナーを介して子どもをつくることを認めるために
結論
家族法の改正に向けて
巻末資料
訳者あとがき
作者 | イレーヌ・テリー/石田 久仁子/井上 たか子 |
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価格 | 2750円 + 税 |
発売元 | 明石書店 |
発売日 | 2019年01月25日 |
『同性婚のリアル』

作者 | 東,小雪,1985- 増原,裕子,1977- |
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価格 | 不明 |
発売元 | ポプラ社 |
発売日 | 2016年02月 |
『パートナーシップ・生活と制度 : 結婚、事実婚、同性婚』

作者 | 杉浦,郁子 野宮,亜紀 大江,千束 |
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価格 | 不明 |
発売元 | 緑風出版 |
発売日 | 2007年01月 |
『内縁・事実婚・同性婚の実務相談~多様な生き方を支える法律,社会保障・税金~』

作者 | 小島 妙子 |
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価格 | 3190円 + 税 |
発売元 | 日本加除出版 |
発売日 |
いかがでしたか?さまざまな角度から描かれた同性婚に触れる作品たち。ユーモラスなものやシリアスなもの、切なくて心が締め付けられるもの、あたたかい気持ちになるもの……。それぞれが思う「結婚」や「家族」の形は人それぞれですよね。それぞれの作品を読み進めるなかで、視野が広がる体験ができたのではないでしょうか。
描かれているのは同性婚だけれども、それはただの一部分。結婚という視点から人間関係のすべて、人生そのものが描かれています。恋人との喜び、ときには悲しみや痛み、そして家族や友人との関わり方、社会とのつきあい方。そうしたことを考えさせてくれる作品ばかりです。
特に、同性婚について直接的には考えたことがないという方にも、ぜひ手に取ってほしい作品群です。どの作品も、物語を通じて考え方や感じ方の幅を広げてくれます。異なる生き方や考え方、そして感じ方を知ることは、私たちの視野を広げ、新たな風を生み出すことにつながるのではないでしょうか。
それぞれの作品には、それぞれの作者が込めた思いや願いがあります。それらと向き合ってみる価値があります。作品を通じて、自分自身の考えを深めるきっかけになれば嬉しいです。それがもし同性婚についてだとすれば、さらに嬉しいことですね。
あなたの手元に、あなたが感じたことや考えたことを大切に、次の一歩へと進んでください。読書を通じた多様性への理解と、ひいては社会全体への理解が広がることを願っています。
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