作家、中山可穂の小説6選
中山可穂さんの作品ほど、読者に優しく寄り添ってくれる小説は少ないかもしれません。彼女の作品は、日常の中に潜む小さな喜びや悲しみ、人間関係の繊細な描写によって魅了されます。一つ一つの言葉を丁寧に選ぶ彼女の文体は、読み進めるほどに心地よさを感じ、思わず深呼吸したくなるほど清々しいもの。恋愛ものから家族愛、友情など多岐に渡るテーマで、思春期から大人まで、幅広い年齢層に愛されています。また、実社会に対する鋭い視線も彼女の小説の魅力の一つ。自分自身を見つめ直すきっかけになる6つの作品。ぜひ手に取ってみてください。
『ゼロ・アワー』
作者 | 中山,可穂,1960- |
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価格 | 不明 |
発売元 | 徳間書店 |
発売日 | 2019年12月 |
『ダンシング玉入れ』
宝塚×ノワール=コメディ!?中山可穂の新境地小説!孤高の殺し屋に新たな依頼が届く。ターゲットは、宝塚のトップスター。ヅカオタの協力員とともに、トップスターの命を付け狙うのだがー。果たして殺し屋は任務を完遂できるのか!?
作者 | 中山 可穂 |
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価格 | 1760円 + 税 |
発売元 | 河出書房新社 |
発売日 | 2022年05月24日 |
『男役(2)』
トップ就任後二日目に舞台事故で亡くなった50年前も伝説の男役スター・扇乙矢。以後、大劇場の奈落に棲みつく宝塚の守護神ファントムさんとして語り継がれてきた。大劇場では月組トップスター如月すみれのサヨナラ公演の幕が開き、新人公演に大抜擢された永遠ひかるに待ち受ける試練と奇跡とはー。男役という稀有な芸への熱いオマージュを込めて愛と運命の業を描く、悲しく切ない恋愛幻想譚。
作者 | 中山 可穂 |
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価格 | 616円 + 税 |
発売元 | KADOKAWA |
発売日 | 2018年03月24日 |
『白い薔薇の淵まで』
雨の降る深夜の書店で、平凡なOLは新人女性作家と出会い、恋に落ちた。初めて知る性の愉悦に溺れてゆく二人の女は激しく求めあい、傷つけあいながらも、どうしても離れることができない修羅場を繰り返していくー。甘美で破滅的な恋と、めくるめく性愛の深淵を、研ぎ澄まされた美しい文体で綴った究極の恋愛小説。第14回山本周五郎賞受賞作。河出文庫版あとがきを特別収録。
作者 | |
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価格 | 803円 + 税 |
発売元 | 河出書房新社 |
発売日 | 2021年09月07日 |
『感情教育』
那智と理緒。ともに不幸な生い立ちを持つ二人の女性は、偶然の出会いから宿命的な恋に落ちる。互いに魂の片割れと信じあうほどの激しい恋は、那智が家庭を持っていたことで、苛烈な試練に晒される…。ジェットコースターのように切迫した刹那の恋と、孤独な魂がたどり着く同性同士の至高の愛を描き切った傑作恋愛小説、待望の復刊!
作者 | 中山 可穂 |
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価格 | 990円 + 税 |
発売元 | 河出書房新社 |
発売日 | 2022年11月08日 |
『弱法師 (文春文庫)』
作者 | 中山 可穂 |
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価格 | 570円 + 税 |
発売元 | 文藝春秋 |
発売日 | 2018年05月25日 |
以上、中山可穂作品を6つご紹介させて頂きました。人間の感情の機微を描くそのテクニック、心に響く一文一文は、中山氏の鮮明な筆致により読者に深く伝わることでしょう。人間関係の繊細さ、日常の何気ない瞬間に隠された深みを見つめ、それぞれの物語を通じて多様な感情や思考、人間存在そのものについて考えさせてくれます。
また、これらの作品を通じて行き交う登場人物たちと共に生きる喜びや哀しみ、人間とは何かという根源的な問いに触れることができるでしょう。そして、それらがあなた自身の体験や感情と重なり合い、より深い共感を生むことで、物語への浸り方も変わってくるはずです。
彼女の世界観は、時に痛切に、時にあたたかく、人生の深淵まで覗き込むような鋭い洞察力とともに私たちを引き込んでいきます。大切な人に触れる優しさ、心の奥底に秘められた温もり、葛藤や摩擦から生まれる新たな自我…その全てが現実の中に息づいています。多感で揺れ動く日々を過ごす若者から、生涯を積み重ねてきた年配の方まで、幅広い世代の読者に贈る彼女の作品の魅力は、決して一人で生きているわけではないという希望と共に、ますます多くの人の心を捉えていくことでしょう。
いずれの作品も、ただ一つだけの答えを示すのではなく、さまざまな角度から問いかけてきます。白黒はっきりさせるのではなく、幾重にも重なるグレースケールの中に答えを見つけるのも、中山作品の醍醐味と言えるでしょう。思わず目を通したくなるタイトル、ひとたび手に取ればゆっくりと時間を忘れて読み進んでしまう…それが中山可穂作品の魅力です。
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