宗教二世を描いた漫画10選
異なる信仰背景を持つ人々の生きざまを繊細に描き出す作品群から、今回は宗教二世をテーマにした漫画10選をピックアップしてみました。信仰と葛藤、母集団と自我、常識と異文化といった和洋折衷のテーマを織り交ぜつつ描く、作者たちの鮮烈なメッセージにご注目ください。描かれる宗教は多岐に渡り、仏教、キリスト教、イスラム教といった主要なものから、新興宗教まで幅広いです。それぞれの作品が、宗教二世たちの苦悩や希望を見事に表現し、読者を深く引き込んでくれます。それぞれの信仰背景を理解し、受け入れることで見えてくる新たな風景に気づかせてくれるでしょう。
『愛と呪い 1』
作者 | ふみ,ふみこ,1982- |
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価格 | 不明 |
発売元 | 新潮社 |
発売日 | 2018年06月 |
『「神様」のいる家で育ちました〜宗教2世な私たち〜』
家族と宗教。宗教ありきの家で育った、宗教2世たちの素顔。
作者 | 菊池 真理子 |
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価格 | 1100円 + 税 |
発売元 | 文藝春秋 |
発売日 | 2022年10月06日 |
『みんなの宗教2世問題』
私たち2世の声を聞いてください!
虐待、金銭的搾取、家庭崩壊、性暴力、PTSD…。過酷な境遇を生きのびた当事者たちの証言と、識者たちの考察で、2世問題の解決に挑む。
安倍晋三銃撃事件で浮上した「宗教2世問題」。当事者たちの苦しみをどう伝え、どう救済するか? さまざまな2世当事者たちの証言、学術、ジャーナリズム、精神医療などの専門家による論考、海外の研究状況紹介、日本の創作物における宗教2世の描かれ方の総覧などから、2世問題の深層にせまり支援のあり方について考える一冊。「宗教2世問題」を一時の消費で終わらせないために。
〈宗教2世とは何か。本書では「宗教2世問題」を親が特定の宗教を信奉しており、その宗教儀式や宗教活動の影響によって、子どもの養育、発育、発達、成長に著しい障害が発生する問題と定義したい。(…)「宗教2世」は必ずしも「カルト」として非難される宗教団体の2世ばかりではない。一般的にカルト宗教と見なされない新宗教や、場合によっては伝統宗教の内部でも、「2世問題」は存在する。〉(「はじめに」より)
【目次】
■1章 当事者たちのさまざまな声
被害者をもう出さないために反セクト法を 小川さゆり
スクールカウンセラーとして、いまは2世たちの苦しみに寄りそいたい マリコ
マインドコントロールは残っていて、いまでも人が怖い もふもふうさぎ
「正統派」と呼ばれるところでも、カルト化することは普通にある あやめ
家族を大事にするための組織が、家族を犠牲にしている サキ
教義や信仰心を利用した性暴力にも焦点があたってほしい 朱莉
宗教2世とマルチ商法2世の類似する苦悩 ライオ
安住の地で暗部を見ても、外の世界の生き方がわからなかった 大沢
信仰優先で家族が崩壊するのは、オウムも他のカルトも同じ 中山尚
たまたま人を殺さなかった、とある宗教2世の話 紫藤春香
■2章 宗教2世・海外での最新研究状況 横道誠
──宗教的虐待、毒宗教、健全な宗教団体、宗教的トラウマ症候群、宗教的児童マルトリートメント
■3章 識者たちによる宗教2世論
宗教2世問題の歴史的宗教文化的展望 島薗進
宗教2世とカウンセラーの責任 信田さよ子
宗教・社会・家族のダイナミズム 釈徹宗
普遍的問題としての宗教2世問題 中田考
目の前で苦しむ他者に耳を傾ける 沼田和也
社会全体で2世の生きづらさを軽減する努力を 江川紹子
■4章 精神医療/カルト問題報道の観点から
信仰の自由はR20にしたほうが良い? 斎藤環×横道誠
宗教2世問題をコンテンツ消費で終わらせないために 鈴木エイトインタビュー
■5章 宗教2世はいかに描かれてきたか 横道誠
──関連する日本の創作物について思うこと
■6章 改めて宗教2世問題を展望する 横道誠
作者 | 横道誠/著・編集 島薗進/著 信田さよ子/著 釈徹宗/著 中田考/著 沼田和也/著 ほか |
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価格 | 1800円 + 税 |
発売元 | 晶文社 |
発売日 | 2023年02月02日 |
『よく宗教勧誘に来る人の家に生まれた子の話』
作者 | いしい,さや |
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価格 | 不明 |
発売元 | 講談社 |
発売日 | 2017年12月 |
『カルト宗教やめました。』
作者 | たもさん |
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価格 | 990円 + 税 |
発売元 | 彩図社 |
発売日 | 2020年01月31日 |
『2世と器』
作者 | 戸ヶ谷新 |
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価格 | 880円 + 税 |
発売元 | 祥伝社 |
発売日 | 2024年04月25日 |
『二世の息子』
作者 | コモトミ裕間/著 |
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価格 | 不明 |
発売元 | ふゅーじょんぷろだくと |
発売日 | 2024年01月 |
『るなしい(1)』
作者 | 意志強 ナツ子 |
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価格 | 748円 + 税 |
発売元 | 講談社 |
発売日 | 2021年08月23日 |
『子供はわかってあげない. 上』
作者 | 田島,列島 |
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価格 | 不明 |
発売元 | 講談社 |
発売日 | 2014年09月 |
『ママの推しは教祖様 : 家族が新興宗教にハマってハチャメチャになったお話』
作者 | しまだ |
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価格 | 不明 |
発売元 | KADOKAWA |
発売日 | 2018年04月 |
みなさん、いかがでしたでしょうか。今回は宗教二世を描いた皆さんがもしお持ちのであれば、ぜひなじんだ環境と、その環境から逃れるため、または受け入れるために闘う主人公たちの物語をお届けしました。宗教や信仰は、人を深く動かす力を持つ反面、時として大きなプレッシャーや悩みを生むこともあります。それは、自分がどんな宗教に属しているか、または属していないかに関わらず、人間が生きていくうえで共感しやすい、また学び取るべき多くの要素を含んでいます。
これらの漫画を通して、誰もが抱えるであろう個々の信念や価値観、そしてそれらが衝突したときの葛藤を描いた様々なエピソードが、きっとあなたの視界を広げ、深めることでしょう。そして、それぞれの主人公たちがどのように自分自身のアイデンティティを見つけ、成長していったのか、その過程も見逃せません。
二世として生まれたからこそ感じられる葛藤や混乱、それでも自分らしさを見つけ出そうとする姿に、共感を覚える読者も多いでしょう。宗教については、ある者にとっては避けがたい存在であり、またある者にとっては、積極的に求めていく対象であります。まるで鏡のようなこれらの物語は、自分自身を見つめ直す機会をくれます。
いずれの作品も、人間の内面を深堀りし、人間性の多様性を浮き彫りにした素晴らしい作品ばかりです。きっとあなた自身の生活や心にも、新たな視点や共感をもたらしてくれるでしょう。これを機に、ぜひ一冊でも手に取ってみてはいかがでしょうか。興味を持っていただけたら、嬉しいです。宗教二世という特殊な視点から描かれたこれらの漫画が、あなたにとって新たな発見となり、あなたの物語とも重なる部分を見つけ出すことができることを心から願っています。
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