サルトルに関する本 おすすめ8選 実存主義で知られる20世紀の哲学者

サルトルといえば、哲学、文学、政治思想の三つの顔を持つ、大変多面的な者です。特に彼の実存主義の思想は、人生の意味や自己と向き合う時に敵わない深みを持っています。20世紀フランスを代表する知識人として活動した彼の生涯や思想を追った本をピックアップ。小説風に描かれた伝記から、実存主義の核心を突く深遠な思想を解説した専門書まで、幅広く選びました。初めてサルトルに触れる人も、すでに彼のファンの人も、これらの本を読めば、その理解が一段深まること間違いなしです。
『サルトルとその時代』

作者 | 白井,浩司,1917-2004 |
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価格 | 不明 |
発売元 | アートデイズ |
発売日 | 2012年09月 |
『サルトル、世界をつかむ言葉』

えっ、サルトルって、こんなに刺激的だったの!
対人恐怖でナマモノ嫌いの「知の帝王」、でも、制御不能の科学技術や、戦争に向かうナショナリズムを前に、なすすべもなく立ちすくむとき、世界を知り尽くし、変えようとしたサルトルの言葉が、鮮やかによみがえる。
作者 | 渡部佳延/著 |
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価格 | 1600円 + 税 |
発売元 | トランスビュー |
発売日 | 2013年08月10日 |
『サルトル』

作者 | 村上,嘉隆,1931-2011 |
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価格 | 不明 |
発売元 | 清水書院 |
発売日 | 2014年09月 |
『サルトル読本』

実存主義の哲学者、小説や戯曲の作家、そして行動する知識人として様々な活動を行ったサルトル。ドゥルーズ、レヴィナス、ボーヴォワール、ハイデガー、バタイユ、ラカン、フェミニズム、ポストコロニアル、エコロジーなど多方面にわたる影響関係、再評価されるイマージュ論や、晩年の『倫理学ノート』など最新の研究も紹介し、いまなおアクチュアルに読み継がれるその全体像を明らかにする。
編者まえがき
第1部 サルトルの可能性をめぐって
サルトルと翻訳──または他者への想像力について(鈴木道彦)
知識人としてのサルトル(石崎晴己)
分水嶺としてのサルトル(ジャン = リュック・ナンシー)
サルトルの花粉(フランソワ・ヌーデルマン)
共同討議 新しいサルトル像を求めて(合田正人+松葉祥一+澤田直)
第2部 サルトル解釈の現状
サルトルの栄光と不幸──『存在と無』をめぐって(谷口佳津宏)
媒介者としての『倫理学ノート』(清眞人)
倫理と歴史の弁証法──「第二の倫理学」をめぐって(水野浩二)
サルトルの「応答」──『弁証法的理性批判』における「集団」と「第三者」(竹本研史)
第3部 サルトルの問題構成
サルトルとマルクス,あるいは,もうひとつの個人主義,もうひとつの自由のあり方──変革主体形成論の試み(北見秀司)
エピステモロジーとしてのサルトル哲学──『弁証法的理性批判』に潜むもうひとつの次元(生方淳子)
サルトルの知識人論と日本社会──サルトルを乗り越えるということ(永野潤)
挫折・ナルシシスム・人間的条件──サルトルの伝記的批評における詩的倫理(根木昭英)
芸術は道徳に寄与するのか──中期サルトルにおける芸術論と道徳論との関係(森功次)
第4部 サルトルと同時代1
サルトルとボーヴォワール──『第二の性』の場合(井上たか子)
身体と肉──サルトルとメルロ=ポンティの身体論再考(加國尚志)
エコロジストという実存主義者──アンドレ・ゴルツ(鈴木正道)
状況論(シチュアシオン)再考──ファノンとの批判的対話を通じて(中村隆之)
第5部 サルトルと同時代2
ヒューマニズムの余白──ハイデガーとサルトル(齋藤元紀)
不可能な交わりがもたらしてくれる可能性について──サルトルとバタイユ(岩野卓司)
サルトルとレヴィナスへの序奏(合田正人)
サルトルとドゥルーズ──非人称的なものの力能(檜垣立哉)
フロイトを巡るサルトルとラカンの三角関係──「実存的精神分析」が提起したもの(番場寛)
第6部 作家サルトル──文学論・芸術論
サルトルの美術批評の射程(永井敦子)
サルトルの演劇理論──離見演劇(翠川博之)
『家の馬鹿息子』の「真実の小説」という問題──「ポン = レヴェックでの落下」をめぐって(黒川学)
小説家サルトル──全体化と廃墟としてのロマン(澤田直)
サルトル略年譜(黒川学)
サルトル関連文献目録(澤田直+翠川博之)
事項索引
人名・著作名索引
作者 | 澤田 直 |
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価格 | 3960円 + 税 |
発売元 | 法政大学出版局 |
発売日 | 2015年03月18日 |
『図説あらすじでわかる!サルトルの知恵 孤独とうつの時代を生き抜くヒント』

作者 | 永野潤 |
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価格 | 1152円 + 税 |
発売元 | 青春出版社 |
発売日 | 2011年07月 |
『超解釈 サルトルの教え~人類最強の哲学者に学ぶ「自分の本質」のつくり方~』

作者 | 堤 久美子 |
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価格 | 1430円 + 税 |
発売元 | 光文社 |
発売日 | 2018年10月26日 |
『サルトル 「人間」の思想の可能性』

さらば〈ろくでなし〉よ! ──『嘔吐』で鮮やかに登場し、小説家として、哲学者として、そして最大の「知識人」として20世紀を生きたサルトルは、2005年生誕百年を迎えた。世界的に血なまぐさい暴力が繰り返される今、時代に〈参加〉することを、〈人間〉とは何かを問い続けた思想が、新たなリアリティとともによみがえる。
作者 | 海老坂 武 |
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価格 | 814円 + 税 |
発売元 | 岩波書店 |
発売日 | 2005年05月20日 |
『90分でわかるサルトル』

作者 | Strathern,Paul,1940- 浅見,昇吾,1962- |
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価格 | 不明 |
発売元 | WAVE出版 |
発売日 | 2014年10月 |
以上、実存主義に焦点を当てつつもサルトルの思想や人間像を多角的に描いた8作品を一挙にご紹介してきました。それぞれに特徴はありますが、どれも20世紀を代表する哲学者、サルトルの考えに深く切り込んでいて、それぞれの作品から彼の鮮烈な思索の軌跡や、哲学への熱い情熱を感じ取れるでしょう。
サルトルといえば「実存主義」ですが、その思想だけで彼を語ることはできません。サルトルの持つ哲学の本質がどこにあるのか、彼が人間や世界に何を問うていたのか、そんな彼の深い思索の世界に触れる絶好の機会です。読むことで、皆さん自身も思考を深めるきっかけになるでしょう。
また、これまで哲学について詳しくないという方でも安心です。サルトルの思想をわかりやすく解説した作品もたくさん選びましたので、とっつきにくいと思われがちな哲学でも、少しずつ理解を深めていけるでしょう。
そして何より、サルトルの哲学と向き合うことで、自己の存在について再考するきっかけになると思います。自分自身と向き合い、自由と責任を自覚する。それがサルトルの実存主義のエッセンスです。哲学に触れることで、自分自身を見つめ直し、これからの人生の指針を見つけるきっかけになれば幸いです。
あなたの手に取る作品が、サルトルの世界をより深く理解する一助となりますように。まずは一冊から、サルトルの哲学に触れてみてはいかがでしょうか。あなた自身の人生への新たな視点を見つける旅、それが哲学の魅力です。皆さんの読書が、より深く、豊かなものになりますように。
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