近現代のトルコ史を学べる本4選
![近現代のトルコ史を学べる本4選の表紙](https://thumbnail.image.rakuten.co.jp/@0_mall/book/cabinet/6220/62203388.jpg?_ex=500x500)
近現代のトルコ史を学べる本はどういうものかと思う方も多いでしょう。今回私がおすすめするのは、歴史のディテールを丁寧に描いた作品からサスペンスの要素もちりばめられた作品まで幅広くご紹介します。一冊目は政治の舞台裏を描いたもので、とても興味深いですよ。二冊目は芸術と文化の視点からトルコを描いた作品で、目からウロコの情報が盛りだくさん。三冊目は社会の底辺で生きる人々のリアルを描いたもので、生々しい描写に引き込まれます。最後の一冊は小説と漫画のコラボで、歴史の枠を超えたエンターテイメント作品となっています。
『トルコ近現代史 イスラム国家から国民国家へ』
![トルコ近現代史 イスラム国家から国民国家への表紙](https://thumbnail.image.rakuten.co.jp/@0_mall/book/cabinet/6220/62203388.jpg?_ex=325x325)
イスラムの守護者として常にキリスト教世界と対峙し、東地中海に君臨した栄光のオスマン帝国。その実体は、多くの異教徒を抱え込みながら緩やかな統合を実現する「イスラム国家」だった。本書が描くのは、その帝国が西洋との絶えざる交渉の中で、中央集権的な「国民国家」への変身を志し、もがき苦しみつつそれを果たしていく過程であり、また、多大の犠牲を払ってたどり着いた「国民国家」が決して終着駅ではなかったことに気づき懊悩する姿である。近代トルコの味わった興奮と痛みは、おそらくその一国のみの経験ではあるまい。イスラム世界に関心を抱く読者にとって、本書は絶好の水先案内となるだろう。内外における最新の研究を見据えて書き下ろした、気迫あふれる通史である。
作者 | 新井政美 |
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価格 | 4950円 + 税 |
発売元 | みすず書房 |
発売日 | 2001年04月 |
『トルコ100年の歴史を歩く(1038;1038) 首都アンカラでたどる近代国家への道』
![トルコ100年の歴史を歩く(1038;1038) 首都アンカラでたどる近代国家への道の表紙](https://thumbnail.image.rakuten.co.jp/@0_mall/book/cabinet/0382/9784582860382_1_3.jpg?_ex=325x325)
2023年10月、トルコ共和国は建国100年を迎える。首都アンカラには、古代の城壁から、建国の父ケマル・アタテュルクの銅像や廟、各政党本部や開発が進むショッピングモールまで、新旧の建物が建ち並ぶ。この街をぐるりと歩いてみれば、トルコの政治、宗教、経済、文化の歩みを一気に辿ることができる。アンカラからトルコ100年の歴史を振り返る!現地在住の著者による、今読むべき新感覚のトルコ本。
作者 | 今井 宏平 |
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価格 | 1056円 + 税 |
発売元 | 平凡社 |
発売日 | 2023年09月19日 |
『一冊でわかるトルコ史』
![一冊でわかるトルコ史の表紙](https://m.media-amazon.com/images/I/41DpKjTLVKL._SL500_.jpg)
作者 | 関,真興,1944- |
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価格 | 不明 |
発売元 | 河出書房新社 |
発売日 | 2021年08月 |
『ケマル・アタテュルク オスマン帝国の英雄、トルコ建国の父』
![ケマル・アタテュルク オスマン帝国の英雄、トルコ建国の父の表紙](https://thumbnail.image.rakuten.co.jp/@0_mall/book/cabinet/7740/9784121027740_1_2.jpg?_ex=325x325)
トルコ建国の父、ムスタファ・ケマル(1881〜1938)。オスマン帝国が西欧列強からの脅威にさらされるなか救国の英雄として活躍し、帝国崩壊後はトルコ共和国を建国し大統領に就任する。民族主義と世俗主義を掲げて新国家の建設を進めたケマルは、議会からアタテュルク(父なるトルコ人)という姓を与えられた。今なお国民から敬愛される彼の実像を、愛する家族や、戦いを共にした同志との人間模様を交えて活写する。
作者 | 小笠原弘幸 |
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価格 | 1100円 + 税 |
発売元 | 中央公論新社 |
発売日 | 2023年10月23日 |
これらの作品を通して、ただ事実を並べるだけでは伝わらない、人々の暮らしや感情、文化などを感じられる近現代トルコ史への理解を深めていただけると思います。どれもこれも各作家の視点とストーリーテリングが体験されるトルコの歴史を魅力的に描き出しています。
それぞれの作品が、トルコの大衆的な視点、政治的な視点、伝統的な視点などを垣間見せてくれます。ドラマティックな物語の中で、読者はトルコの魅力を感じつつ、かつてのトルコと現在のトルコにどのような変化があったのか、どのような困難を乗り越えてきたのかを学べます。
また、これらの作品は時代背景や人々の生活を描くだけでなく、トルコ独自の価値観や哲学、心の移り変わりを深く掘り下げている点も見逃せません。イスタンブールの日常、多様な宗教観や伝統的な生活習慣もしっかりと描かれていて、現地の空気感まで伝わってきます。
というわけで、ただの歴史書とは一線を画した、力強くも情緒溢れる近現代トルコ史を描いたこれらの作品。トルコに興味ある方はもちろん、歴史や文化、人々の生きざまに興味のある方にもぜひ手に取っていただきたい一冊です。文学作品を通じて新たな視点を持つことで、これまで見えなかった風景を見つける喜びを感じて頂ければ幸いです。これらの作品を読んで、トルコへの新たな興味と理解が深まることを心から願っています。
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