大村益次郎を知る本 おすすめ4選 幕末期の政治家・日本陸軍の創始者
わたしも一度はその名を聞いたことがある幕末期の政治家、大村益次郎。実は彼は明治維新の立役者であり、なんと日本陸軍の創始者の一人でもあったのです。この人物の多彩な一面に迫った一冊目は、彼の人間性や思考を深く抉る推理小説風のバイオグラフィ。イキのいい武士が政治家そして軍人へと変貌する様を生々しく描いています。二冊目の推薦は、時代背景を詳しく描いた歴史小説。戦国から幕末、そして明治にかけての激動の時代を通じて彼の生き方が垣間見れる一冊です。三冊目は、一部分は批判的な視点から大村益次郎を描き出した一作。四冊目は、彼の功績を称えつつも人間味あふれる一面を描いた一冊。4冊とも大村益次郎を多角的に紹介し、読み手が自分なりの彼像を描くきっかけになるはずです。
『国民軍を創設した男 大村益次郎 ―維新の起爆剤となった長州藩― (文芸社セレクション)』
作者 | 相澤 邦衛 |
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価格 | 1650円 + 税 |
発売元 | 文芸社 |
発売日 |
『大村益次郎伝』
短期間に近代的長州軍を創りあげて長州征伐の幕府軍を撃破。幕府打倒の口火をきり、さらに戊辰戦争の早期終結を導いた。また西南戦争を予言し、明治の軍制改革に着手するも、暗殺される。幕末・維新に活躍した天才軍略家の生涯。
作者 | 木村 紀八郎 |
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価格 | 2420円 + 税 |
発売元 | 鳥影社 |
発売日 | 2010年06月01日 |
『大村益次郎 全国を以て一大刀と為す』
大村益次郎(1825年から69年)幕末・維新期の軍事官僚、洋学者、医師。
その時代、知識人が扱う学問領域は、専門が細分化した今とは比較にならないほど広範囲に及んでいた。維新動乱期の「軍功」や明治建軍の「制度設計」にとどまらない多様な業績を検証し、近代的学知の実践者としての生涯に迫る。
はしがき
第一章 一意専心の修学時代
1 大村の出自と家系
2 蘭方医学との出会い
3 咸宜園と漢学修行
4 適塾と蘭学修行
第二章 努力と立身
1 新天地を求めて宇和島へ
2 軍艦雛形の建造
3 宇和島での仕事の数々
第三章 江戸での栄達
1 評判の蘭学者
2 情報の収集・分析・伝達
3 兵学研究の深化
第四章 長州藩出仕
1 長州藩との接触
2 長州藩からの招請
3 安政の世情と国際情勢の変化
4 盟友桂小五郎
5 博習堂の整備への貢献
6 長州の藩論
7 開国と攘夷の間で
第五章 長州藩の軍制改革
1 熱狂する長州
2 長州藩の新体制
3 長州の政治改革
4 長州藩の軍制改革
5 武備の充実
第六章 四境戦争
1 風雲急を告ぐ
2 戦略・戦術・戦法
3 大島口の戦い
4 芸州口の戦いーー作戦と展開
5 芸州口の戦いーー戦争と民衆
6 石州口の戦いーー津和野方面
7 石州口の戦いーー益田方面
8 石州口の戦いーー大麻山・周布村方面
9 石州口の戦いーー浜田方面
10 停 戦
第七章 戊辰戦争
1 激動する政局
2 戊辰戦争の勃発
3 関東・東北の情勢
4 再び江戸へ
5 軍資金の調達
6 彰義隊討伐をめぐる対立
7 上野戦争
8 奥羽越の攻防
9 米沢・仙台藩の降伏
10 会津藩の降伏と東北平定
第八章 明治建軍
1 新国家建設と建軍
2 木戸の「征韓論」に同意する
3 対立の構図と展開
4 東京招魂社の建設
5 失意と再起
6 大村の建軍構想ーー「朝廷之兵制永敏愚按」
第九章 終焉の地
1 いざ西へ
2 関西地域での活動
3 遭 難
4 治療と見舞い
5 下肢切断術と最期
第十章 益次郎のエートス
参考文献
あとがき
大村益次郎年譜
人名・事項索引
作者 | 竹本 知行 |
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価格 | 4950円 + 税 |
発売元 | ミネルヴァ書房 |
発売日 | 2022年03月15日 |
『大村益次郎 軍事の天才といわれた男』
作者 | 稲葉稔 |
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価格 | 649円 + 税 |
発売元 | PHP研究所 |
発売日 | 1998年01月 |
以上、幕末の政治家であり、日本陸軍の創始者も務めた大村益次郎について知るためのおすすめ本を4作ご紹介しました。どの作品も大村益次郎の人生や業績をつぶさに描いており、知識を深め、その意義について理解するには十分でしょう。
彼の人間性やその胸中を垣間見ますと、一貫して矢継ぎ早に進む幕末の激動の波に、決して流されることなく、しかし時代の流れに合わせて自身も変化させていく自在さが感じられます。また、彼がその考えを形にするための行動力と覚悟には、さすが戦国の世を生き抜いてきた武将らしい強さがあり、その精神性には深く感銘を受けます。
人間大村益次郎の信念や思想、そして史上に名を残すまでに至る生涯は、誰もが直面するであろう「時代と自分」との向き合い方や、身の丈を超える大きな変革をもたらす力の源泉について、多くのヒントを与えてくれることでしょう。
そんな彼の人生や活躍について知ることは、現代に生きる私たちにとっても、様々な視点から考えるきっかけを提供してくれます。これらの本を手にとって、ぜひその奥行きを自分自身の目で確かめてみてください。
読むひとそれぞれによって感じ取ることは違います。だからこそ、それぞれの視点で大村益次郎を見つめ直し、その生き様を通じて新たな自分を見つける機会にしてみてはいかがでしょうか。
今回ご紹介した作品は、彼の人間性や業績を理解するためのいずれも素晴らしい本ばかりです。どの1冊から始めても十分、大村益次郎の魅力に引き込まれることでしょう。どうぞ、お気に入りの1冊を見つけて、その世界に足を踏み入れてみてください。
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