今回は茨城県の歴史を余すことなく学べる本、6つを皆さまにご紹介してまいりましたが、どの本もその地・茨城の息吹を感じさせてくれる一冊一冊だったのではないでしょうか。深く栄えてきた歴史、七つの変転を経て今に至るまでの経過、貴族の名家から庶民の生活まで、茨城という土地が育んできた文化や人々の暮らしを知ることができる本々ばかりです。

たとえ、これまで茨城という地名すら知らなかったという方でも、これらの本を通じて、きっと新たな魅力を見つけることができるでしょう。それはたとえば、一冊の本から歩み出る歴史旅行かもしれませんし、自分のルーツを探求する契機にもなります。何より、日本の地方という地方には確かな個性と魅力があることを再認識できます。

また、既に茨城県がお好きだという方は、よりその歴史や文化を深く知ることによって、いつもの生活がより一層豊かに感じられるはずです。だって、知るとはそういうことじゃないですか。知ることで、見えてくるものが変わる。思いが深まる。そうして、愛おしさが増すのです。

私が紹介した作品群は、ただただ過去の事柄を眺めるだけでなく、現在の茨城県を理解し、将来に期待するための一助となります。伝説や神話から現代の風景まで、茨城県の歴史は多岐にわたりますが、それだけに個々のエピソードの中で温かみや人の営みを感じることができます。

世界にはまだまだ知らないことが溢れていて、それを知り、更に深く理解するためには本が最良のツールです。この6冊を通して、皆さんが茨城県の魅力に気づき、また一歩進んで茨城県を愛する一員となることを心から願っています。