ヤングケアラーの生活を描いた作品10選

ヤングケアラーとは、身体や心に障害を持つ家族を持ちながら、そのケアを担当する若者たちのこと。彼らの知られざる闘いを描いた作品、ここに10選をご紹介します。感動的な物語の中には、自己犠牲を伴う厳しいケア生活を描いたものもあれば、家族愛と勇気を見つけ出すものもあります。また、リアルで切ない日常描写とともにユーモラスな一面も見せる作品も。本当に身近にある問題として、人間の強さや愛情を垣間見ることができます。読めば、きっと何かを感じることができるはず。でも、ただ感動するだけでなく、社会問題としてもっと見つめ直すきっかけにもなるでしょう。ぜひ、手にとってみてください。
『この雪原で君が笑っていられるように = May this snowfield keep you smiling all the time. 1』

作者 | ちづ,はるか |
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価格 | 不明 |
発売元 | 小学館 |
発売日 | 2023年11月 |
『私だけ年を取っているみたいだ。 ヤングケアラーの再生日記』

“家族のかたち”を守るため、あの日わたしは自分を殺した。親との関係に悩むすべての人へーー失われた感情を取り戻す、ヤングケアラーの実録コミック!
統合失調症の母、家庭に無関心な父、特別扱いされる弟、 認知症の祖父ーーゆいは幼稚園のころから、買い物・料理・ そうじ・洗濯など家族の世話を一手に担っている。母親の暴力に耐えながら「子どもらしさ」を押し殺して生きるのに精一杯だった彼女の子ども時代と、成人してからの「ヤングケアラー」としての自覚。 仕事、結婚、子育てを通じて、悩みにぶつかりながらも失われていた感情を取り戻すまでの再生の物語です。
『精神科ナースになったわけ』『まんが やってみたくなるオープンダイアローグ』( 共著:斎藤環)ほか医療系コミックで累計25万部の著者が、2年以上の当事者取材から描きおろす最新作です。「ヤングケアラー」について理解を深めるコラムや、ヤングケアラー支援団体の紹介ページも収録。(※10代の当事者も読めるよう、総ルビとなっています)
第1話 ゆいちゃんはヤングケアラー
第2話 私はロボット
第3話 ぜんぜん動かない
第4話 よし、感情をなくそう
コラム となりのヤングケアラー
第5話 限界
第6話 精神科病院の穏やかな日々
第7話 母のことを知りたい
第8話 自分のために泣く
第9話 私だけ年を取っているみたいだ。
第10話 仕事と感情
コラム 大人のヤングケアラー
第11話 お母さんを、どうする?
第12話 「ふつうの家族」に憧れて
第13話 子育てとフラッシュバック
第14話 感情よかえってこい
コラム ヤングケアラーの再生
最終話 母と娘
Information:精神障がいの家族をもつ人や、ヤングケアラーの支援団体の紹介
作者 | 水谷 緑 |
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価格 | 1210円 + 税 |
発売元 | 文藝春秋 |
発売日 | 2022年10月21日 |
『ヤングケアラー みえない私』

あるべき瞬間を然るべき場所で過ごせない十代の若者、子供たち──
「私は透明に映る病なの……!?」誰の目にも留まらない私は、いま高校三年生。
愛と心理のEvangelist相葉キョウコが贈る珠玉の短編3テーマ、5話収録。
作者 | 相葉 キョウコ |
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価格 | 748円 + 税 |
発売元 | 集英社 |
発売日 | 2023年09月19日 |
『リエゾン -こどものこころ診療所ー(1)』

現代日本の痛みを描く医療漫画の新機軸! この児童精神科医は、発達障害を凸凹と呼ぶ。あなたの凸凹にハマる生き方が必ずある。/日本で発達障害と診断されている人はおよそ48万人。そして、子どもの10人に1人は、何らかの障害を抱えているとされる現代。人知れず学校や家庭でトラブルを抱え、孤独や苦痛に耐えながら生きる人たちがいる。児童精神科医は、そんな親と子に向き合い続ける。第1巻は「でこぼこ研修医のカルテ」「金の卵」「学校に行けない子ども」の3編を収録。
作者 | ヨンチャン/竹村 優作 |
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価格 | 704円 + 税 |
発売元 | 講談社 |
発売日 | 2020年06月23日 |
『お母さんのおむつを替えた日 : ヤングケアラーの見つけ方』

作者 | 一ノ瀬,かおる |
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価格 | 不明 |
発売元 | 竹書房 |
発売日 | 2023年08月 |
『ヤングケアラー = Young carers : 考えよう、だれも取りのこさない社会』

作者 | 濱島,淑惠 |
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価格 | 不明 |
発売元 | 文溪堂 |
発売日 | 2022年12月 |
『48歳で認知症になった母』

いつも優しくて明るくて、自慢のお母さん。そんな母が48歳で若年性認知症を発症したあの日から、幸せだった毎日は徐々に崩れ始めました。
学校から帰宅すると、徘徊する母を捜して連れ戻したり、うまくできない排泄の後始末をする日々。「僕がやらなきゃ家族が壊れる」と思い必死にこらえるも、自分のことすらわからなくなっている母に怒りと悲しみが湧いてきて…。
11歳にしてヤングケアラーになった著者の衝撃の実体験をつづったレタスクラブWEBで人気の連載が書籍化。
作者 | 吉田 美紀子/美齊津 康弘 |
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価格 | 1210円 + 税 |
発売元 | KADOKAWA |
発売日 | 2022年11月02日 |
『ヤングケアラーの歩き方 : 家族グレーゾーンの世界を理解する本』

作者 | 大庭,美代子 加藤,雅江,1967- |
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価格 | 不明 |
発売元 | 風鳴舎 |
発売日 | 2023年07月 |
『かか』

作者 | 宇佐見,りん,1999- |
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価格 | 不明 |
発売元 | 河出書房新社 |
発売日 | 2019年11月 |
『ママのうつ病をなめてたら、死にそうになりました。』

作者 | 上野,りゅうじん,1980- |
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価格 | 不明 |
発売元 | ぶんか社 |
発売日 | 2021年02月 |
みなさん、利用者を抱えるヤングケアラーだって、ちゃんと毎日を笑顔で過ごす姿を描いた作品、10冊、いかがでしたでしょうか。
実際にはヤングケアラーの苦悩や葛藤、そしてその強さや精神力は、言葉にできないほど偉大で、それはそう簡単に形にはならないもの。しかしここで紹介した作品たちは、その全てを彼ら自身の言葉で表現しようと奮闘しています。
彼らの強さと脆さ、笑顔と涙、一途さと柔軟性……それらを微細な描写で描き出している作品群は、決して現実を簡略化せず、彼らの生活をリアルに描いています。また、各作品は個々のヤングケアラーの存在を際立たせ、彼らの抱える様々な問題を客観的に見つめつつ、彼らの価値観や選択を肯定し続けます。
それぞれの作品は、ヤングケアラーたちの情熱や優しさ、強さと脆さ、そして何よりも大切な「生きる力」と「愛する力」を描いています。彼らの苦痛と困難、喜びと可能性……その全てが、読者の心に深く刻まれていくことでしょう。
読み手がヤングケアラーであろうとなかろうと、彼らが持つ視点から見つめた世界は、きっと新たな気づきや感動、そして思いやりの心を育ててくれるはずです。現実を知ること、理解すること、そしてそれに対してどう行動するか。それが、これらの作品から得られる大切なメッセージでもあります。
最後に、ヤングケアラーであるあなた、あなたがヤングケアラーではないあなた、そしてこれからヤングケアラーになるかもしれないあなたへ。あなたの頑張りと生きざまは、誰かの心を打ち、誰かの勇気を呼び起こす力があります。だから、どんな苦しみや困難があっても、あきらめずに前へ進み続けてください。そして、あなたのストーリーが新たな作品となって語られることを、私たち読者は心から願っています。
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