林真理子さんが描く長編小説おすすめ5選
林真理子さんの作品は、一度読み始めたら手放せない魅力がたっぷり詰まってますよね。女性の視点を中心に、繊細かつ鋭い視線で人間ドラマを描き出します。愛とエゴ、欲望と選択。そんなテーマと共に読み進めると、自分自身も考えさせられます。運命や人生を問い続け、読者に感動や震えを与える作品が多いですよね。キャラクターも鮮烈で、言葉選びだけでなく、その人間性に心を打たれます。繊細でありながら力強い描写は、心の琴線に触れます。彼女の長編小説5作をおすすめします。きっと心に残る読書体験ができることでしょう。
『皇后は闘うことにした』
◆あらすじ
「好きでもない女と結婚するのは絶対に嫌だ」「自分たちは宮家に生まれて、あれこれ苦労した」「あの女王さまでは、子どもをお産みになることは出来ないでしょう」--。
さまざまな立場に葛藤する皇族を描いた5つの短編には、読む者を圧倒する”心の内”が綴られる。これまで描かれたことのない、衝撃の短編集。
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妹の友人に恋焦がれ、ようやく結婚目前まで漕ぎつけた久邇宮朝融王は、彼女にまつわる“ある噂”を耳にし、強引に婚約を破談にした。その後、別の宮家の子女と結婚したものの……(「綸言汗の如し」)
徳川家の若き未亡人・実枝子は、喧嘩の絶えなかった夫・慶久が妾との間に遺した子に愛情を注げず苦悶していた。思い起こせば、あの頃は本当に幸せだったのに。(「徳川慶喜家の嫁」)
まもなく結婚の沙汰が下るのではないかというある日、久邇宮家の息子たちは声を潜めて話していた。「内親王はご免こうむりたい」--(「兄弟の花嫁たち」)
九条家の子女・節子は15歳の時に嫁いだ。のちの大正天皇の后(貞明皇后)である。夫は妻を顧みないにもかかわらず子ばかりが生まれ、節子は悲しみに歯を食いしばる。(「皇后は闘うことにした」)
貞明皇后の秘蔵っ子・秩父宮に嫁いだ勢津子もまた、皇后によって選び抜かれた秘蔵の嫁だった。だが、2人の間に子はできず、秩父宮も病を得てしまう。(「母より」)
綸言汗の如し
徳川慶喜家の嫁
兄弟の花嫁たち
皇后は闘うことにした
母より
作者 | 林 真理子 |
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価格 | 1870円 + 税 |
発売元 | 文藝春秋 |
発売日 | 2024年12月06日 |
『小説8050』
このままでは、我が子を手にかけ、自分も死ぬしかない。歯科医の大澤正樹とその妻、節子は悩んでいた。長男の翔太は中学で不登校に、以後七年間引きこもり続けている。一方、一流企業に勤める姉の由依は、弟のせいで結婚できないと両親に訴える。ついに息子と向き合う決心をした正樹が知った恐ろしい真実とはーー。引きこもり、家庭内暴力、不登校、いじめ……現代日本を抉【えぐ】る社会派エンタメ長編
作者 | 林 真理子 |
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価格 | 935円 + 税 |
発売元 | 新潮社 |
発売日 | 2024年04月24日 |
『私のこと、好きだった?』
女子アナとして華やかな世界で生きてきた美季子は、四十二歳になったいまも独身である。大学の同級生だった兼一と結婚した親友の美里は、彼の不倫の果てに離婚。不倫相手と新たな家庭を持った兼一だったが、またもや女性問題でトラブルを起こす。美季子には、兼一への複雑な想いが…。成熟した四十代だからこそ芽生える「心の迷い」を描き出した傑作。
作者 | 林真理子 |
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価格 | 712円 + 税 |
発売元 | 光文社 |
発売日 | 2012年12月 |
『幸福御礼』
東京で夫と穏やかな暮らしを送っていた由香にとって、悩みの種は夫の実家のことだった。結婚当初「どうってことないうち」と言っていた夫の実家は、北関東にある河童市の由緒ある家柄で、祖父が元市長であり伯父は現職の市長だったのだ。煩わしいことには関わらないと宣言していた由香だったが、夫の伯父である現職市長が病に倒れてから状況は一変。地元に帰ることはないといっていた夫は、姑や伯父の懇願に負けてしまい、選挙に出ることを決意してしまう。最初は別居して選挙と距離を置いていた由香だったが、次第に選挙をめぐる問題に巻き込まれていき――。選挙を通じて描かれる、本音と建て前が渦巻く家族小説!
作者 | 林真理子/著 |
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価格 | 不明 |
発売元 | KADOKAWA |
発売日 | 2023年09月22日 |
『anego〔小学館文庫〕』
丸の内の大手商社社員野田奈央子は32歳、独身。同僚からも上司からも後輩からも信頼される存在なのに、恋愛運にだけは恵まれない。そんな主人公が次から次へと繰り広げる恋愛の数々。合コン、お持ち帰り、セフレ、不倫、泥沼…。OLの性も、派遣社員の怒りもリアルすぎるくらいリアルに描ききった林真理子恋愛小説の最高傑作。読み進んで最後の一行に至るとき、ドラマ版では描かれなかった、背筋も凍りつくような恐怖の結末が…。
作者 | 林 真理子 |
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価格 | 680円 + 税 |
発売元 | 小学館 |
発売日 | 2007年06月 |
以上、林真理子さんの長編小説についておすすめ5選をご紹介しました。彼女の作品は、観察眼が鋭い普通の人々の日常を描く感性や緻密な人間描写、そしてリアルな女性像が描かれるところが素晴らしく、これまでにも読んだことがある人ならその魅力は十分に理解できるのではないでしょうか。
一つ一つの作品には、さまざまな人生が描かれ、人間の喜びも悲しみも彼女の独特のタッチで淡々と、しかしながら深く描き出されています。そのため、彼女の作品は読むたびに新鮮さを感じ、そしてあらたな発見があるのです。
また、一冊の小説の中に人間のありとあらゆる感情が詰まっていて、読み終わった後にはそれぞれの感情がより深く理解できるようになるでしょう。これまでの生活の中で感じたことのない感情や、読むことで生まれる新たな気づきに出会えるのも、彼女の作品が持つ魅力の一つだといえるでしょう。
性別や世代を問わず、たくさんの人々に愛される林真理子さんの作品。きっとあなたにとっても、読んだ後に心に残る一冊になるはずです。違う視点から世界を見ることで、自分自身に気づきを与えてくれる彼女の作品を、ぜひ手に取ってみてください。
それぞれの作品が持つ独自の世界観と、その中で揺れ動く登場人物たちの心情。そこから見えてくるのは、時に温かく、時に冷たく、時に激しく、そして時に静かな、人間の心の深淤とした部分。これからも林真理子さんの作品は、私たちの心に深く響き続けることでしょう。
以上が、今回のおすすめ小説紹介となります。これを機に林真理子さんの作品に触れることで、新たな読書の楽しみを見つけることができれば幸いです。
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