世界の国境を紹介した本4選
ここでご紹介するのは、世界各地の国境を描いた一味違った本たちです。一冊目は、中東の複雑な国境事情を描きつつ、人々の生きざまを深く掘り下げています。海を渡って新たな世界へ飛び込む移民たちのドラマを描いた二冊目は、人間ドラマが満載。国境で生まれる政治的な混乱を鮮やかに描いた三冊目は、リアリティー溢れる描写が見どころ。そして、最後の一冊は、バルカン半島の切ない歴史と困難な国境事情をユーモラスに描いた作品。旅行先に行く前の下調べや、新たな視点で世界を見つめ直すために、ぜひ手に取ってみてください。
『世界の国境を歩いてみたら…』
日本人になじみの薄い、国境周辺という特殊な状況で懸命に生きる人々と、島国ニッポンからやってきた旅人との交流が巻き起こす、笑いあり涙ありの人間ドラマ!たくましく大らかな生きざま、日本人の常識がくつがえる驚き、そして“自由”への憧れ…豊かなハズなのにどこか息苦しい昨今のニッポンに、爽快なカルチャーショックをくらわす、オトナの国境エンターテインメント!
作者 | 世界の国境を歩いてみたら…取材班 |
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価格 | 1540円 + 税 |
発売元 | 河出書房新社 |
発売日 | 2018年12月11日 |
『奇妙な国境や境界の世界地図』
旧ユーゴスラヴィア(現セルビア)に生まれ、子供の頃から実際に書き換えられる国境や境界線を目の当たりにしてきた生粋の境界マニアによる、複雑で普通ではない、人間が引いた国境・境界を集めた世界地図集。飛地や複雑な境界線の見せ方に工夫を凝らしたカラー主題図と、簡にして要を得た解説で、世界各地約50か所の国境や境界を紹介。地理学・地図学はもちろん、現代の世界を知るうえで有益な知識や視点に満ちた異色の地図集。
★目次
イントロダクション ごく普通の(というわけでもない)地理学
異常な国境線 領内飛地、領外飛地、およびその他の現象
メジュルイェチェ(ボスニアヘルツェゴヴィナ|セルビア)
リビア(フランス|スペイン)
ブレゾヴィカ(クロアティア|スロヴェニア)
カンピョーネ・ディターリア(イタリア|スイス)
フェンバーン(ベルギー|ドイツ)
ビュージンゲン・アム・ホッホライン(ドイツ|スイス)
バールレ(ベルギー|オランダ)
ユングホルツ(オーストリア|ドイツ)
キプロスとその国境線
ロシアの飛地
中央アジアの飛地
マダとナワ(オマーン|アラブ首長国連邦)
アルメニアーアゼルバイジャン国境
スレイマン・シャーの墓(シリア|トルコ)
サンピエール=エ=ミクロン
川と湖の島嶼飛地
共同統治領
スペイン・モロッコ国境
フランス・オランダ国境
カナダ・合衆国国境
マーケット島(フィンランド|スウェーデン)
ダイオミード諸島(ロシア|合衆国)
大陸から海ひとつ隔てたヨーロッパの国境
モロッコの砂壁(西サハラ)
パスポート島(バーレーン|サウジアラビア)
北センチネル島(インド)
四国国境
国内の奇妙な国境線ーーアジア
国内の奇妙な国境線ーー北アメリカ
国内の奇妙な国境線ーーヨーロッパ
国内の奇妙な国境線ーーオーストラリア
異常な首都
チャンディーガル(インド)
トルニオとハパランダ(フィンランド|スウェーデン)
ラ・キュール(フランス|スイス)
ヴァルガとヴァルカ(エストニア|ラトヴィア)
フランクフルト・アン・デア・オーダーとスウビツェ(ドイツ|ポーランド)
ゴリツィアとノヴァ・ゴリツァ(イタリア|スロヴェニア)
ヘルツォーゲンラートとケルクラーデ(ドイツ|オランダ)
マルトランジュ(ベルギー|ルクセンブルク)
イスタンブール(トルコ)
ウラル川と2つの大陸に跨がる都市
ユダヤ自治州(ロシア)
英国王室属領
ドイツのグリーンベルト
アンドラ公国
カプリヴィ回廊(ナミビア)
ネフト・ダシュラリ(アゼルバイジャン)
セルビア=クロアチア国境線上のノーマンズランド
アトス山
用語集
地図表記・記号凡例
作者 | ゾラン・ニコリッチ/松田 和也 |
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価格 | 2750円 + 税 |
発売元 | 創元社 |
発売日 | 2023年01月26日 |
『世界の奇妙な国境線 (角川SSC新書)』
作者 | 世界地図探求会 |
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価格 | 628円 + 税 |
発売元 | KADOKAWA |
発売日 | 2012年10月12日 |
『列車で越える世界の緊迫国境』
列車で国境を越えるとはどんなことなのか?直接乗ったから見えてくる、各国国境の意外な実像。
作者 | 小牟田哲彦 |
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価格 | 2200円 + 税 |
発売元 | 扶桑社 |
発売日 | 2023年12月15日 |
今回紹介した本の数々は、世界の国境について深く探究したものばかりですね。地図をただ眺めているだけでも楽しいものですが、その背後にある歴史や文化、人々の暮らしを知ると、その楽しみはさらに広がるんです。それぞれの国境には、平和な交流がある一方で、争いや困難な問題が存在しています。私たちはそうしたリアルな世界を知ることで、多様な視点を持つことができます。
各作品は、地理学的な視点だけでなく、人間ドラマやもの語りの視点からもそれぞれの国境を描写しているんです。作品を読むうちに、地図上の一線が人々の生活や感情、歴史と密接に関連していることを、きっと実感することでしょう。その一線が存在するからこそ、我々には違う文化や価値観を理解し、共に生きていく大切さを教えてくれます。
また、各作品を読むことで、普段私たちが当たり前と思っている「国」という概念が、実はとても稀有で複雑なものであることを認識する機会にもなります。自分たちの国だけでなく、海を隔てた遠い国々の、日常から歴史までを学ぶことは、まさに大冒険ですね。
世界の国境についての興味を深めるため、ぜひともこれらの作品を手に取ってみてください。それぞれ異なる角度から描かれているため、読者の視野を広げる一助になること間違いなしです。知識を深めるだけでなく、エンターテイメントとしても十分に楽しめる作品群です。ワクワクするような読書体験が、きっとあなたを待っていますよ。
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