アーサー王を知る本 おすすめ6選 伝説上の人物

アーサー王の伝説に興味を持つ皆さん、こんにちは。今回はそのアーサー王について取り上げられた、私のおすすめする6冊の本を紹介します。エクスカリバーや円卓の騎士たち、そして美しきグィネヴィア…彼の物語は数多くの作家によって描かれてきました。一部には歴史観をひっくり返すような新解釈もあり、読む度に新鮮な驚きが待っています。また、アーサー王を主人公にしたファンタジー作品も存在します。魔法やドラゴンが織り成す壮大な世界観は、まるで異世界へと誘われるかのよう。伝説を紐解くための学術書も揃えてみましたよ。どの本も、きっとアーサー王への理解を深め、彼の世界へ更なる没入を約束してくれることでしょう。
『図説アーサー王と円卓の騎士 : その歴史と伝説』

作者 | Dougherty,MartinJ 伊藤,はるみ,1953- |
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価格 | 不明 |
発売元 | 原書房 |
発売日 | 2017年06月 |
『図説アーサー王物語 普及版』

「イギリスもの」として知られる中世の物語群を再構成。きわめて感動的で劇的なエピソードの数々を、オリジナルの中世の作者の声を借りながら、語ろうとする試みは本書がはじめて。読者は、クレティアン・ド・トロワからマロリーまでのさまざまの調子を味わうことができる。
作者 | アンドレア・ホプキンズ/山本 史郎 |
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価格 | 2750円 + 税 |
発売元 | 原書房 |
発売日 | 2020年04月17日 |
『アーサー王物語 解剖図鑑』

聖剣エクスカリバー、聖杯、円卓騎士団、魔術師マーリン、湖の騎士ランスロット ……
マンガやアニメ、映画、小説、ゲームなどさまざまなジャンルで愛され続ける、 中世ヨーロッパ最大のファンタジーを、歴史的背景や多数の関連作品、主要な登場人物、異説の紹介など、あらゆる角度から徹底解剖!
【序章】「アーサー王物語」を読む前に知っておくべきこと
【第1章】英雄アーサー王が誕生し、円卓の騎士たちと世界を統べるまでのこと
【第2章】アーサー王の甥ガウェイン卿を中心とした円卓騎士団のこと
【第3章】最も穢れのない騎士ガラハッド卿と奇跡を授ける聖杯のこと
【第4章】ランスロット卿と王妃の不倫が円卓騎士団と王国の崩壊を招いたこと
【第5章】リオネスの王子トリスタンとアイルランドの姫イゾルデの悲劇のロマンスのこと
■監修者 渡邉 浩司(わたなべ こうじ)
岐阜県岐阜市出身。中央大学経済学部教授。フランス・グルノーブル第3大学大学院で高等研究免状(DEA)取得。名古屋大学大学院文学研究科博士課程(仏文学)満期退学。文学博士(課程博士)。専門は中世フランス文学。著書に『クレチアン・ド・トロワ研究序説ー修辞学的研究から神話学的研究へ』、編著書に『アーサー王伝説研究ー中世から現代まで』『幻想的存在の東西ー古代から現代まで』(以上、中央大学出版部)、Voix des mythes, science des civilisations(Peter Lang)、共著書に『フランス中世文学を学ぶ人のために』(世界思想社)、『ケルト 口承文化の水脈』(中央大学出版部)、『神の文化史事典』(白水社)、『世界女神大事典』(原書房)、共訳書にマルカル『ケルト文化事典』(大修館書店)、ヴァルテール『中世の祝祭ー伝説・神話・起源』『アーサー王神話大事典』(以上、原書房)、ヴァルテール『英雄の神話的諸相ーユーラシア神話試論I』『ユーラシアの女性神話ーユーラシア神話試論II』、『フランス民話集』全5巻(以上、中央大学出版部)などがある。
■編著 かみゆ歴史編集部
「歴史はエンターテイメント!」をモットーに、雑誌・ウェブ媒体から専門書までの編集・制作を手がける歴史コンテンツメーカー。扱うジャンルは日本史、世界史、地政学、宗教・神話、アート・美術など幅広い。神話・世界史関連の主な編集制作物に『ゼロからわ かる ケルト神話とアーサー王伝説』(イースト・プレス)、『マンガ面白いほどよくわかる!古事記』(西東社)、『エリア別だから流れがつながる 世界史』(朝日新聞出版)、『流れが見えてくる世界史図鑑』『流れが見えてくる宗教史図鑑』(ともにナツメ社) など。
作者 | 渡邉 浩司/かみゆ歴史編集部 |
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価格 | 1980円 + 税 |
発売元 | エクスナレッジ |
発売日 | 2024年06月04日 |
『聖杯の神話』

アーサー王伝説・聖杯伝説から比較神話学の世界を拓く
世界各地の神話物語の比較を通じて、神話の類似性・普遍性に着目し、人間の精神性を追究したキャンベル。本書は中世ヨーロッパにおけるアーサー王伝説・聖杯伝説をテーマに、聖杯の起源と意味、円卓の騎士たちの冒険の分析、東洋神話との比較を通じて、神話のシンボルの本質に迫る。キャンベルが築いた豊かな比較神話学の世界はここから始まる。
キャンベルが一九二七年三月一五日にコロンビア大学の英語・比較文学科に提出した、修士論文『「災いの一撃」の研究(“A Study of the Dolorous Stroke”)』を「補論『「災いの一撃」の研究』」として掲載。
◎目次
編者まえがき
謝 辞
Ⅰ 聖杯物語の基礎と背景
第1章 アーサー王伝説の背景――新石器時代、ケルト、ローマ、ゲルマンの時代
第2章 アイルランドのキリスト教――聖ブレンダンと聖パトリック
第3章 神学、愛、トルバドゥール、ミンネジンガー
Ⅱ 冒険の旅に出る騎士たち
第4章 ヴォルフラム・フォン・エッシェンバッハの『パルチヴァール』
ガハムレト / パルチヴァール / ガウェイン / フェイレフィース / ヴォルフラムの『パルチヴァール』に映じた東洋世界の影
第5章 トリスタンとイゾルデ
トリスタン物語の起源と伝承 / 馬、豚、そして竜――マーク王とトリスタン / トリスタンの物語に映じた日本と南アフリカの影
第6章 円卓の騎士たち
アーサー / ガラハッド、ボールス、パーシヴァル / ランスロット/イヴァン / 『ガウェイン卿と緑の騎士』
Ⅲ テーマとモチーフ
第7章 荒地
魔法にかかっていること、魔法を解かれること / 任命を受けただけの王 / 傷 / 漁夫王 / 聖杯 / アヴァロン
補論 「災いの一撃」の研究
訳者あとがき
ジョーゼフ・キャンベル・ライブラリー
――中世のアーサー王物語に関連する作品(「ジョーゼフ・キャンベル・コレクション」より)
ジョーゼフ・キャンベル著作目録
図版出典
索引
作者 | ジョーゼフ・キャンベル/著 斎藤伸治/訳 |
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価格 | 不明 |
発売元 | 人文書院 |
発売日 | 2023年09月25日 |
『アーサー王伝説』

作者 | Berthelot,Anne 松村,剛,1960- 村上,伸子,1960- |
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価格 | 不明 |
発売元 | 創元社 |
発売日 | 1997年10月 |
『いかにしてアーサー王は日本で受容されサブカルチャー界に君臨したか〈ランスロット版〉 変容する中世騎士道物語』

学術とポップカルチャーを架橋する!
エクスカリバー・聖杯……ランスロット・ガウェイン・ガラハッド・マーリン……
Fate、ドラクエ、ファイナルファンタジーから宝塚、カズオ・イシグロまで。
漫画・アニメ・ゲーム・文学に圧倒的影響を与え続けるアーサー王伝説。
中世研究者・作家・ゲームライター・漫画家など多彩な顔触れが集結し、騎士道ファンタジーの王道を徹底解剖! 最新の研究・受容動向がわかるだけでなく、ゲーム・漫画・二次創作のネタ本としても必携!!
本書は禁断の愛に生きるランスロットがカバーに!
※本書はカバーが3種類ありますが内容は同じものです。
序論/岡本広毅
第1部 受容の黎明期
〈アーサー王が海を越えて日本へやって来たこと。明治・大正期の騎士と武士の混合。夏目漱石が日本初のアーサー王小説を書いたこと。日本人研究者の貢献。〉
明治・大正アーサー王浪漫ーー挿絵に見る騎士イメージの完成過程/山田 攻
日本初のアーサー王物語ーー夏目漱石「薤露行」とシャロットの女/不破有理
愛か忠誠かーー『こころ』に見るランスロット像/小谷真理
「アストラット」から「アスコラット」へーー日本から発信された中世の再発見/高宮利行
第2部 サブカルチャーへの浸透
〈アーサー王と円卓の騎士たちがその名声を高めていったこと。アニメ、ゲーム、舞台で活躍する騎士たち。ご当地化・女体化するアーサー王伝説。〉
テレビアニメーション『円卓の騎士物語 燃えろアーサー』における日本のアーサー王原像/塩田信之
一九八〇年代アキバ系サブカルチャーにおける「アーサー王物語」の受容/森瀬 繚
宝塚のアーサー王物語ーーバウ・ミュージカル『ランスロット』/小路邦子
女性アーサー王受容之試論ーー「Fate」シリーズを中心に 滝口秀人
『ドラゴンクエストXI』における騎士道とアーサー王/小宮真樹子
第3部 君臨とさらなる拡大
〈さまざまな冒険のすえ、高貴なるアーサー王と円卓の騎士たちが現代日本サブカルチャーにおける英雄となったこと。語り直されるアーサー王伝説。騎士たちのグローバルな活躍。〉
私の『アーサー王の世界』--リライトは楽し/斉藤 洋
対談 永遠の王アーサーと『金色のマビノギオン』/山田南平ー小宮真樹子
カズオ・イシグロのアーサー王物語ーーノーベル賞作家はガウェイン推し/岡本広毅
イングランドとアメリカのポピュラーカルチャーにおけるアーサー王伝説/アラン・ルパック(杉山ゆき訳)
コラム:沈め! アーサー王物語の沼/椿 侘助
資料
若者500人に聞きましたーーアーサー王伝説アンケート
語り継がれるアーサー王伝説ーー一次資料集
独断と偏見によるアーサー王用語集
作品によって異なるものの、ある程度は参考になるかもしれない人物相関図
過去と未来の王の軌跡ーーアーサー王伝説にまつわる主要な出来事
あとがき/小宮真樹子
作者 | 岡本 広毅/小宮 真樹子 |
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価格 | 3080円 + 税 |
発売元 | みずき書林 |
発売日 | 2019年03月10日 |
以上、アーサー王に関するおすすめの本6選をご紹介しました。中世風の世界観と神秘的な魔法、そして人間の様々な感情が交錯する、深く物語性のある物語は、読む者をリアルにその世界観へと引きずり込みます。
それぞれの作品では、伝説上の人物として描かれるアーサー王の姿が異なります。彼は英雄として、また人間として、さらには権力者として描かれます。それぞれの作家が自身のアーサー王像を見事に描き出し、彼の多面性を表現している点が特徴的で、これらの作品を通して、アーサー王についてさまざまな解釈ができるのも醍醐味の一つです。
また、アーサー王だけではなく、彼を取り巻く人々も個性的に描かれています。彼らの微妙な人間関係や心情、戦いを通じての成長など、キャラクター一人一人が鮮やかに生きている感じがします。それぞれの作品が世界を切り開く者たちのドラマを描いていて、読むたびに新しい発見があります。
このように、アーサー王に関するおすすめの本は、一筋縄ではいかない物語と豊かな人間描写が魅力です。これらの本を手に取り、あなた自身がアーサー王の世界へと飛び込み、彼らの冒険、葛藤、成長を共に感じてみてください。それぞれの作品があなたにとってどのような意味を持つのか、そしてどのアーサー王があなたの心に響くのか。そんな体験をさせてくれるのが、これらの作品と読書の素晴らしさです。
最後になりましたが、今日ご紹介した作品たちが、アーサー王伝説への入り口となり、あなたの読書生活を豊かに彩ってくれることを願っています。次回のおすすめ紹介もお楽しみに。
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