古代の洞窟壁画を解説した本 おすすめ4選

古代の洞窟壁画への興味津々なら、以下の4冊は必読です。1冊目は、洞窟壁画の起源や意味、進化についてわかりやすく解説。2冊目は、フランスやスペインにある壁画の数々を豊富な写真と共に紹介し、まるで現地にいるかのような雰囲気を演出。3冊目は、壁画の制作方法や使われた道具等に焦点を当て、壁画製作の秘密に迫る。最後の1冊は、壁画の歴史だけでなく、それが人類の精神や文化の発展にどう影響を及ぼしたかを深く掘り下げた一冊。それぞれ異なる視点から洞窟壁画を解き明かすので、全て読めば一挙にエキスパートになれますよ。
『洞窟壁画考』

太古の人びとのまなざしと美術の起源をめぐって
鮮やかな色彩で生き生きと描かれた動物たち、意味ありげな幾何学図形、壁面を埋め尽くす手形……。はるか昔の人びとが描いた痕跡が世界各地に残っている。これらを描いた人たちはだれで、いつ、どのようにして描いたのか。そもそもいったい何のために暗い洞窟の奥に描いたのか。実際にフランスやスペインの遺跡におもむき、研究を続けてきた著者が満を持してあらわした洞窟壁画の世界、そのすべて。
作者 | 五十嵐ジャンヌ |
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価格 | 4950円 + 税 |
発売元 | 青土社 |
発売日 | 2023年10月26日 |
『なんで洞窟に壁画を描いたの? 美術のはじまりを探る旅』

秋山理乃は歴史が大好きな中学1年生。高校の世界史の先生だったキシローじいちゃんと東京で開かれた「ラスコー展」に行って、謎深い洞窟壁画の魅力にすっかりはまってしまいます。そして、キシローじいちゃんの教え子で、洞窟壁画の研究者・タバタさんの案内で、フランスに本物の洞窟壁画を見に行くことに。
旧石器時代の壁画を見た理乃は、なんで大昔の人はわざわざ真っ暗な洞窟に壁画を描いたのか、という疑問で頭の中がいっぱいになってしまいました。
帰国後も、タバタさんとじいちゃんの協力のもと、洞窟壁画の謎と文化祭で発表する「美術のはじまり」というテーマの答えを求めて、理乃の奔走は続きます……。
プロローグ:はじめての文化祭を終えて
第1章 洞窟壁画って何?
ラスコー展
ギャラリートーク
美術のはじまり?
第2章 春休みのフランス旅行(1):ボルドーとヴェゼール渓谷
アキテーヌ博物館
ラスコー4
フォン=ドゥ=ゴーム洞窟
ルフィニャック洞窟
第3章 春休みのフランス旅行(2):レゼジーとパリ
レゼジーの先史博物館
クロ=マニョン岩陰と国際先史センター
パリの人類博物館
ルーヴル美術館
第4章 動物と人間の違いって何?
上野動物園
上野公園でタバタさんと
第5章 文化祭に向けてのアイディアをまとめる
尖石縄文考古館
夏休みが終わり
文化祭での発表
エピローグ:10年後の野外調査
あとがき
洞窟・施設・博物館案内
フランス洞窟壁画ガイド(本書で紹介した洞窟壁画)
その他のヴェゼール渓谷の壁画遺跡(すべて世界遺産)
フランスの博物館や施設
日本の博物館・動物園
参考文献
作者 | 五十嵐 ジャンヌ |
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価格 | 2200円 + 税 |
発売元 | 新泉社 |
発売日 | 2021年01月21日 |
『洞窟壁画を旅して ヒトの絵画の四万年』

ヒトはなぜ、絵を描くのか?ショーヴェ洞窟壁画、ラスコー洞窟壁画、レゼジー村洞窟壁画群人類最古の絵画を、美術批評家の布施英利が息子と訪ねた二人旅。先史時代の絵画から人間はなぜ絵を描くのかという根源的な問題について、旅の中で思索する。その先に見えた答えとは?
作者 | 布施英利 |
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価格 | 2640円 + 税 |
発売元 | 論創社 |
発売日 | 2018年09月 |
『最古の文字なのか? 氷河期の洞窟に残された32の記号の謎を解く』

◎TEDトーク225万回再生◎
私たちはいつ言語を獲得し、文字を使い始めたのか?
4万年前の氷河期に残された壁画の数々。
そこには牛や馬の絵とともに不思議な記号が残されていた。
ヨーロッパ全体368箇所の洞窟に残された記号を世界で初めてデータベース化。
すると記号はわずか32個に収斂された。
2400キロも離れた2つの洞窟に残された記号が一致するのはなぜか?
あるいは急峻なピレネー山脈を挟んで、一致した特異な屋舎記号。
自ら52箇所の洞窟に潜って記号を採取した
カナダ人女性科学者がその謎に挑む!
【目次】
■はじめに 太古の人類が残した記号
氷河期に残された人類の壁画の数々。そこには牛や馬などの絵とともに不思議
な記号があるのをご存じだろうか? ヨーロッパ全体三六八カ所の洞窟に残さ
れた記号を私は初めてデータベース化した。すると三二個の記号に収斂された
■第一章 何のために印をつけたのか?
膝の高さもない、ぬかるんだ穴へ。誰も寄り付かないスペインの洞窟で見つけ
たのはたった二つの赤い点。だが、それは太古の人々の確かなる痕跡だ。四カ
国、五二の遺跡を這いずり回り、幾何学記号の謎を解く手がかりを探し出す
■第二章 人類のはるか以前に道具を使った者たち
ケニアで発見された世界最古の石器は三三〇万年前のもの。ジョージアでは一
五〇万年前の手斧が見つかった。現生人類が出現する二〇万年前よりずっと昔
に旧人類たちは道具を作り始めていた。道具の使用は意識の誕生と重なる
■第三章 死者をいたむ気持ちの芽生え
死者を弔い、我が身を飾る、人間が人間たる精神的な営みはいつ始まったのか?
三万五〇〇〇年前に精神性を獲得した、というこれまでの考えはデータベース
の構築によって覆された。一〇万年前の遺跡で見つかった副葬品と火打ち石
■第四章 言葉はいつ生まれたのか?
南アの遺跡で見つかったダチョウの卵殻には、格子のような幾何学模様が刻ま
れている。たった5つのパターンが繰り返し現れる、その意味は所有を表すの
ではないか。そうした慣行をもつ種族はすでに言語を獲得しているはずだ
■第五章 音楽の始まり
アフリカを出て氷河期のヨーロッパに到達した人類。彼らは寒冷な生活様式に
素早く適応する。やがて最古の定住集落が形成され、余暇を楽しむ時間も生ま
れた。欧州中の洞窟遺跡で、骨や象牙のフルートが見つかっている
■第六章 半人半獣像とヴィーナス像
氷河期の芸術家は動物と人間の半人半獣像を数多く残した。また人間を象った
“ヴィーナス像”も盛んに出土している。その目的を解釈することには限界が
あるが、彼らは信仰や起源神話に突き動かされていたのかもしれない
■第七
作者 | ジェネビーブ・ボン・ペッツィンガー/櫻井 祐子 |
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価格 | 1815円 + 税 |
発売元 | 文藝春秋 |
発売日 | 2016年11月10日 |
それぞれ、その時代時代に物語っている色々なエピソードを、うまく解説してくれる本を今日は4冊ご紹介させていただきました。どの本も壁画の解釈はもちろん、それが描かれた背景や、当時の人々の生活まで紐解いてくれますので、読んでいるとまるでタイムスリップしたかのような感覚に陥ることでしょう。古代の人々が見た世界観、その思考の軌跡を追うことは、まさに冒険そのもの。神秘的で深遠なる知識に触れることで、きっと普段とは違う世界が広がることでしょう。
それぞれの本は、それぞれの視点から壁画を解説していて、その違いもまた楽しむべき点です。同じ壁画でも、一人の考古学者と一人の芸術家では、見えてくるものが全く異なるのですから。その違いを比較しながら楽しむのも一興かと思います。
さらに、壁画には、古代の人々の生活や文化がそのまま映し出されていますので、それを理解すること自体が歴史や文化への理解を深めることにつながります。決して乾いた学問だけではなく、人間の生活そのものが描かれていると思えば、親しみやすさも増すでしょう。これらの本を通じて、新たな視点から歴史や文化に触れることができれば、それが一番うれしい結果と言えます。
それでは、今日はこの辺りで。皆さんがこれらの本の中から自分に合った一冊を見つけ、歴史への興味や知識を広げていただければ幸いです。歴史を学ぶことは過去を知ることだけではなく、現代を生きる私たち自身を理解し、未来を見つめる力となるはずです。この機会に、ぜひご自身の冒険をスタートさせてみてはいかがでしょうか。
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