世界の戦争博物館を紹介した本3選

まず一つ目は、ヨーロッパのあちこちに点在する数々の戦争博物館を巡る旅を綴った作品です。作者の深い知識と繊細な感受性が心の琴線に触れ、そこから生まれる言葉と情景描写には驚くほどのリアリティがあります。
次に、アジア地域の戦争博物館に焦点を当てた一冊。旧日本軍の影響を色濃く残すエリアを歩き、そこで見聞きしたことを素直に綴っています。歴史の裏側を知るためには欠かせない1冊で、とても考えさせられます。
最後に、アメリカの名だたる戦争博物館を訪れた筆者の体験談。彼の冒険心溢れる旅行記が綴られています。軽快な筆致で展示品の詳細やその背後にある歴史を学べ、とても楽しみながら読むことができますよ。
『誰も戦争を教えられない』

広島、パールハーバー、南京、アウシュビッツ、香港、瀋陽、沖縄、シンガポール、朝鮮半島38度線、ローマ、関ヶ原、東京……。世界に大量に存在する戦争博物館と平和博物館。僕たちは本当に戦争のことを知らないのか? それとも戦争のことが好きなのか? 若き社会学者が「戦争」と「記憶」の関係を徹底的に歩いて考える!
まだ誰も、あの戦争をわかっていない……。
沖縄と靖国、戦争博物館のテイストは一緒?
中国は、日本を許す心の広い共産党をアピール!
韓国は、日本への恨みを無料のアミューズメントパークで紹介!!
広島、パールハーバー、南京、アウシュビッツ、香港、瀋陽、沖縄、シンガポール、朝鮮半島38度線、ローマ、関ヶ原、東京……。
世界の戦争博物館は、とんでもないことになっていた。
「若者論」の若き社会学の論客であり、「戦争を知らない平和ボケ」世代でもある古市憲寿が世界の「戦争の記憶」を歩く。
誰も戦争を教えてくれなかった。
だから僕は、旅を始めた。
序章 誰も戦争を教えてくれなかった
第1章 戦争を知らない若者たち
1 戦争を記憶する
2 戦争を知らない日本人
第2章 アウシュビッツの青空の下で
1 万博としてのアウシュビッツ
2 ベルリンでは戦争が続いている
3 僕たちはイタリアを知らない
第3章 中国の旅2011-2012
1 上海ーー愛国デモの季節
2 長春ーーあの戦争は観光地になった
3 瀋陽ーー倒された塔の物語
4 大連・旅順ーー南満州鉄道の終着地
5 再び上海ーー戦争博物館のディズニー映画
第4章 戦争の国から届くK-POP
1 新大久保の悪夢
2 感動の戦争博物館
3 戦争が終わらない国で
第5章 たとえ国家が戦争を忘れても
1 沖縄に散らばる記憶たち
2 平和博物館のくに
3 そうだ、戦争へ行こう
4 大きな記憶と小さな記憶
第6章 僕たちは戦争を知らない
1 2013年の関ヶ原
2 僕たちは、あの戦争の続きを生きる
3 戦争なんて知らなくていい
終章 SEKAI no OwarI
付録 戦争博物館レビュー
作者 | 古市 憲寿 |
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価格 | 935円 + 税 |
発売元 | 講談社 |
発売日 | 2015年07月22日 |
『世界の戦争博物館』

作者 | 三野正洋 |
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価格 | 2090円 + 税 |
発売元 | Gakken |
発売日 | 2006年08月 |
『写真・絵画集成世界の戦争と平和博物館 第1巻』

作者 | 山本 耕二 |
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価格 | 62700円 + 税 |
発売元 | 日本図書センター |
発売日 | 1997年04月 |
それぞれの本には、人間の歴史とともにある戦争のエッセンスが詰まっていると思います。該当の博物館を訪れて得るのはもちろんですが、それを描いたこれらの本からも実際に博物館に足を運んだかのような大きな学びを得ることができます。
博物館は基本的に過去の物事を展示する場所ですが、それは単に古いものを見るだけではなく、過去から現代への物語を紐解く為にも大切な場所です。それは、我々が現在に生きていく上での手がかりを見つける事にも繋がります。
そしてここに取り上げた戦争博物館の本たちは、過去の戦争がくれる教訓を色濃く描いています。戦争の悲惨さとは何か、平和の尊さは何かを我々に問いかける現代版の教科書です。決して繰り返してはいけない歴史を、未来への教訓として身につけるための一助となるでしょう。
ただし、この3冊の本を充分に楽しむには、戦争という重いテーマをどこかで受け入れる心の準備が必要です。一部の内容は心が痛むかもしれませんが、それが現実であるという事実を忘れてはならないと思います。もし、皆さんがこれらの本を読むことによって、わずかでも考え方の角度が変わるとすれば、私のこの紹介が十分に意味を持つことでしょう。
最後になりますが、これらの本は決して楽しむためだけのものではありません。私たちの歴史、そして未来への教訓を学び、心に留めてほしいと思います。読み終えた後のあなたが、ほんの少しでも平和について深く考えるきっかけとなれば、これ以上ない幸せです。代々語り継がれるべき物語がここには詰まっています。ぜひ手に取って、その全てを体感してみてください。
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