漱石のイギリス留学について知る本4選

みなさん、夏目漱石のイギリス留学について深く知りたいと思ったことはありますか?今回は、そんな漱石のイギリス生活を描いた本を4冊ピックアップしました。一冊目は、漱石の苦悩と成長を描いたリアルな日記形式の本。イギリスの文化と風俗を学び、自己の孤独と向き合う過程が鮮やかに描かれています。二冊目は、専門家が詳細に解説する本で、漱石の思想形成に大きな影響を与えたイギリス滞在の意義が理解できます。三冊目は、漱石のイギリスでの日常生活を描いたエッセイ集。四冊目は、漱石がイギリスで感じた喜びや悲しみを描いた小説風の一冊。どの本も漱石の魅力を再発見すること間違いなしですよ。
『漱石とその周辺 100年前のロンドン』

本に取り憑かれた英文学者が、日本近代文学の黎明期、ロンドンに渡った若き漱石と芸術家たちの足跡、交遊を辿る。
また、出版史の泰斗として知られる著者ならではの古書店巡り、貴重な文献の発見、そして明らかになる新たな事実。
本と文学、絵画愛好家には垂涎のエッセイ集!
第1章 漱石あれこれ
グルーズの絵と漱石
漱石とスティーヴンソン
「Dr. Furnivall ニ遇フ」
漱石のロンドンー ブレット家の七か月
ブレット家の女中ペン
ピンポンをする漱石
漱石とイギリスのことわざ
漱石、鈴木禎次、「ザ・チェース八一番地」のことなど
第2章 漱石と同時代の人々
漱石と牧野義雄
ロンドンの日本人画家ー 原撫松のことなど
ユキオ・タニー 「日本の柔術使」
第3章 イギリスあれこれ
酒飲みの国イギリス
ヴィヴィアン・グリーン
ある挿絵画家の復権
第4章 オックスフォードその他
ボドリアン・ライブラリーの昨今
ジョン・ジョンソン・コレクションのこと
本の盗難とセキュリティ
イギリスのブック・フェア
作者 | 清水一嘉 |
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価格 | 2420円 + 税 |
発売元 | 松柏社 |
発売日 | 2017年10月17日 |
『漱石とホームズのロンドン 文豪と名探偵 百年の物語』

時代の「峠」に立っていたロンドンの漱石とホームズ。合わせ鏡の中から浮は彫りになる、格差社会、南北問題、戦争…。二人の天才が、百年の歳月を超え、今、新たな時代の「峠」に投げかけるメッセージとは?
作者 | 多胡吉郎 |
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価格 | 2200円 + 税 |
発売元 | 現代書館 |
発売日 | 2016年07月15日 |
『スコットランドの漱石』

近代文明の病理について真剣に考察するロンドン留学がなかったならば、作家漱石は生まれようもなかっただろう。同様に帰国直前にスコットランドを訪れることがなければ、名作『草枕』は生まれてこなかったかもしれない。-漱石が北の大地に見たものは何か。その足跡に重ね合わせるようにして、著者のスコットランドへの旅が始まる。
作者 | 多胡吉郎 |
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価格 | 759円 + 税 |
発売元 | 文藝春秋 |
発売日 | 2004年09月 |
『文学論 上』

序
第一編 文学的内容の分類
第一章 文学的内容の形式
(F+f)
心理的説明
第二章 文学的内容の基本成分
簡単なる感覚的要素
触覚
温度
味覚
嗅覚
聴覚
視覚
輝
色
形
運動
人類の内部心理作用
恐怖
怒
争闘
同感
Godiva
父子間の同感
Rhodopè
意気
Coriolanus
忍耐
Viola
Griselda
両性的本能
ColeridgeのLove
BrowningのLove among the Ruins
複雑情緒
嫉妬
忠義
Richard 2
抽象的観念
超自然的事物
概括的真理
格言
第三章 文学的内容の分類及びその価値的等級
感覚F
人事F
超自然F
知識F
審美F
Ruskinの美の本源説
耶蘇教の神
極楽
幽霊
妖婆
変化
人間の感応
超自然Fの文学的効果
人生と文学
第二編 文学的内容の数量的変化
第一章 Fの変化
識別力の発達
事物の増加
第二章 fの変化
感情転置法
Pot of Basil
感情拡大法
感情固執法
第三章 fに伴ふ幻惑
[作家の材料に対する場合]
聯想の作用にて醜を化して美となす表出法
描き方の妙
Fの奇警
部分的描写
人事Fの両面解釈
Shirley
格言の矛盾
[読者の作品に対する場合]
感情の記憶
Mrs. Siddons
自己関係の抽出
Gloster
善悪の抽出
Art for Art派
非人情
崇高
詩人Coleridgeの火事見物
不徳
道化趣味
Falstaff
純美感
知的分子の除去
第四章 悲劇に対する場合
苦痛に対する嗜好
人間の冒険性
自殺組
贅沢家の悲哀
第三編 文学的内容の特質
集合意識
言語の能力
Fの差異
文学者のF
第一章 文学的Fと科学的Fとの比較一汎
HowとWhy
態度の差
描写法の差
Ariosto
文学者の解剖
時空の関係
数字
第二章 文芸上の真と科学上の真
Millet
誇大法
省略撰択法
組み合せ
文芸上の真の推移
注 解(亀井俊介)
作者 | 夏目 漱石 |
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価格 | 1001円 + 税 |
発売元 | 岩波書店 |
発売日 | 2007年02月16日 |
これらの作品を通して、明治時代の日本人である夏目漱石がイギリスでどのような生活を送ったのか、どういう環境に触れたのかに多少なりとも触れることができると思います。留学前の漱石と留学後の漱石、その変化を追う事も楽しめます。
異国の地で感じたであろう孤独や困難、そしてそれを乗り越え自身の作品に活かした漱石。彼の作品をより深く理解するヒントが、ここには詰まっています。どの作品もさまざまな視点から彼の留学生活を描いているので、読み比べることで更に理解が深まるでしょう。
また、単に漱石の留学生活を知るだけでなく、当時のイギリスや日本の違い、それぞれの文化や風俗、日本人が西洋とどのように向き合っていたのかといった背景も垣間見ることができます。それぞれの作品の中で描かれる風景や人々、生活習慣等から当時の社会や生活を想像することも楽しいですね。
これらの本を手に取ることで、ただ単に物語を楽しむだけでなく、歴史の一部に触れ、その時代を生きた一人の人間、夏目漱石の人となりに思いを馳せる時間が持てるというのは、とても価値あることだと思います。
特に、夏目漱石の作品を読む前にこれらの本を読むと、彼の作品内で描かれる視点や思考の背後にある体験や経験、国や社会に対する考えがより理解できるでしょう。
最後に、時間の許す範囲で、少しずつでもいいので、興味が湧いたらぜひ手に取ってみてください。それぞれが描く漱石のイギリス留学とその後の人生が、あなたの読書に新たな視点や楽しみを提供してくれることでしょう。それでは、素晴らしい読書時間をお過ごしください。
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