キェルケゴール(キルケゴール)を知る本 おすすめ6選 19世紀のデンマークの哲学者

みなさん、哲学に興味はありますか?とくに19世紀デンマークを代表する哲学者、キェルケゴールについて知りたい方は多いはず。彼の思想は深く、多くの人々を引きつけますが、一方で初心者には難易度が高いと感じるかもしれません。そこで今回は、キェルケゴールの世界を親しみやすく解説した本を6冊ピックアップしました。それぞれの本は彼の哲学に異なる視点からアプローチしており、読者の理解をより深めてくれます。哲学初心者から熟練者まで、みなさんにおすすめの一冊がきっと見つかるはずですよ。
『キェルケゴール』

生きることに苦しみ、孤独と憂愁の淵で深くへりくだる懺悔者キェルケゴール。直向きな信仰と思索のあいだに立ち上がった〈実存哲学〉という企ての全体像に迫る。
作者 | 鈴木祐丞/本文 |
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価格 | 1000円 + 税 |
発売元 | 筑摩書房 |
発売日 | 2024年01月11日 |
『キルケゴール』

作者 | 工藤,綏夫,1921- |
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価格 | 不明 |
発売元 | 清水書院 |
発売日 | 2014年09月 |
『超解釈 キルケゴールの教え 「絶望」を考え抜いた哲学者に学ぶ「詰んだ」人生から抜け出す方法』

キルケゴールは、本来の自分から目をそらしている状態を「絶望」と定義づけ、この「絶望」こそが、「死に至る病」と説いた。本書『超解釈キルケゴールの教え』では、キルケゴールが残した難解な書物を読み解き、人間が陥る絶望を「無限性の絶望」「有限性の絶望」「可能性の絶望」「必然性の絶望」の4つのプロトタイプに分類。「キルケゴール先生」に扮した著者が、人生相談の形式で、それぞれの絶望からの脱出法を教授する。
作者 | 堤久美子 |
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価格 | 1650円 + 税 |
発売元 | 光文社 |
発売日 | 2024年01月24日 |
『その1 絶望ってなんだ』

『死にいたる病』を舐めるように読む。その逐一を、自らの神経繊維に流し、心の襞で受け止める。そこに浮かび上がる、哲学史上のそれとは異なる、キルケゴールの思想と闘争とは?
絶望とは精神の階梯、「神」に目を向けた人間の避けて通ることの許されない道程なのだ。『死にいたる病』のすべての行文に耳を澄まし、無神論やニヒリズムの祖型の一つとされ、実存哲学の源に据えられた思想家像の虚構性を問う。中島 = キルケゴールのユニークな彫像。
その一 絶望ってなんだ 目次
はじめに キルケゴールを読むということ
序章 死と原罪──緒言を読む
第一章 絶望の諸相と死──〔A 死にいたる病とは絶望のことである〕
〔A 絶望は精神における病、自己における病であり……〕
〔B 絶望の可能性と現実性〕
〔C 絶望は「死にいたる病」である〕
第二章 絶望の秘密──〔B この病(絶望)の普遍性〕
第三章 意識と絶望1──〔この病(絶望)の諸形態〕
一 無限性の絶望と有限性の絶望
二 自己が自己自身になる
三 可能性と必然性
続刊 その二 私が私であることの深淵に
第四章 イロニーの精神と反抗──〔C この病(絶望)の諸形態〕
一 絶望の階梯
二 自己のなかの永遠なもの
三 絶望と地上的なもの
四 直接性の生態
五 イロニーの精神
六 自己についての意識の上昇
七 閉じ籠もり
八 自殺と反抗
九 絶望の弁証法
一〇 反抗者の内面と外面
作者 | 中島義道 |
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価格 | 2640円 + 税 |
発売元 | ぷねうま舎 |
発売日 | 2022年11月25日 |
『キルケゴール : 美と倫理のはざまに立つ哲学』

作者 | 藤野,寛,1956- |
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価格 | 不明 |
発売元 | 岩波書店 |
発売日 | 2014年12月 |
『キルケゴールの実存解釈 : 自己と他者』

作者 | 河上,正秀,1943- |
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価格 | 不明 |
発売元 | 春風社 |
発売日 | 2018年05月 |
改めて、キェルケゴールの深遠な世界観や哲学について紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。デンマークの孤高の哲学者と言われている彼の生き方や考え方には、現代人にとっても、多くの示唆や学びがあると感じます。確かに、彼の思想は高度で難解な部分も多いですが、その一方で、人間の存在や意識について深く考えるきっかけを与えてくれます。
また、キェルケゴールを理解することは、19世紀の哲学や社会背景を知る上でも非常に有意義なことです。彼の時代は科学や理性が優越する一方で、宗教や個々の主観が軽視されがちだった時期でもありました。そんな中で彼は、個々の存在や信念こそが大切だという考えを唱えました。キェルケゴール研究は、当時の社会背景を反映したものであり、彼の存在自体が時代のパラドックスを体現しています。
さらに、彼の思想は現代にも通じるものがあり、人間の孤独や苦悩、生きる意味を問い直すきっかけとなるでしょう。特に、現代社会における個々のアイデンティティや意味探しに、彼の考えがひとつの指針となることでしょう。
本記事を通じて、さまざまな入門書や解説書を紹介してきましたが、それぞれに特性があり、一概にこれが一番とは言い切れません。自身の興味や目的に合わせて、適切な一冊を選ぶことをおすすめします。最初は難しく感じるかもしれませんが、途中で投げ出さずにぜひ最後まで読んでみてください。キェルケゴールの世界に少しでも触れ、新たな視点や考え方を得ることができれば、それが読む喜びにつながることでしょう。
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