戦争犯罪について考える本10選

戦争という混乱の中で生まれる犯罪。あまり考えたくないかもしれませんが、人間の闇を描いて眼を背けずに向き合うことは大切です。本記事では、そんな戦争犯罪をテーマにした10冊をピックアップ。リアルな戦場の記述から、タブーに触れる勇気のある作品まで、幅広く集めました。虚構の物語からも学ぶべき真実があります。ノンフィクションの深淵を覗くことで、世界の厳しさを理解する手助けになれば幸いです。どれも作者の想いが込められた一冊なので、ぜひ一つでも手に取ってみてください。
『ウクライナ戦争犯罪裁判』

◆ 繰り返される戦争犯罪に対して、われわれにできることは何か ― 戦争犯罪の処罰のあり方をわかりやすく解説 ◆
戦争犯罪は誰がどのように訴追すべきか。ウクライナ国内での刑事裁判を素材に検討する。第1部は本書の射程と前提を整理し、第2部は約50頁で戦争犯罪の基礎知識を提供する。その上で第3部が、ウクライナにおける事案・刑法・刑事手続の特徴と日本への含意を示す。更に第4部はICCとの関係やハイブリッド法廷設置に係る論点を扱う。裁判例の一覧と刑法の翻訳も収録。
作者 | 新井京/編 越智萌/編 |
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価格 | 2900円 + 税 |
発売元 | 信山社出版 |
発売日 | 2024年07月25日 |
『夜と霧 : ドイツ強制収容所の体験記録』

作者 | Frankl,ViktorEmil,1905-1997 霜山,徳爾,1919-2009 |
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価格 | 不明 |
発売元 | みすず書房 |
発売日 | 1985年01月 |
『海と毒薬』

作者 | 遠藤,周作,1923-1996 |
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価格 | 不明 |
発売元 | 新潮社 |
発売日 | 1986年12月 |
『ちょっとピンぼけ』

作者 | Capa,Robert 川添/浩史 井上/清壱 |
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価格 | 不明 |
発売元 | 文藝春秋 |
発売日 |
『戦争犯罪と歴史認識 日本・中国・韓国のちがい』

戦争犯罪を裁く正義とは、いかなるものなのか。東京裁判で日本を弁護したアメリカ人弁護人たちの願いとは。日本だけでなく、人類史に繰り返し現れる暴力と虐殺。東京裁判を全面的に肯定もせず、全面的に否定もしない立場から戦争が常に感情論で裁かれている事実に抗して、困難な正義を模索する。
作者 | 北原惇 |
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価格 | 2200円 + 税 |
発売元 | 花伝社 |
発売日 | 2014年02月 |
『生物戦部隊731 : アメリカが免罪した日本軍の戦争犯罪』

作者 | 西里,扶甬子 |
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価格 | 不明 |
発売元 | 草の根出版会 |
発売日 | 2002年05月 |
『アメリカの化学戦争犯罪』

1961年8月10日、アメリカ軍は枯葉作戦を開始、史上最強の猛毒・ダイオキシンは、ベトナムの人と自然を破壊しつづけた。それから30年、遺伝子を損傷された子どもたちが誕生し、被害家族の苦しみはたえることはない。
枯葉剤被害者たちは、2004年1月、ニューヨークの連邦地裁に枯れ葉剤製造会社を相手に集団訴訟を起こした。2005年3月の第1審は訴訟の棄却であった。ベトナム戦争への勝利の道が長かったように、法廷闘争も長い道のりが予想される。製造元化学会社は、猛毒性を知りながら、ひたすら自社の利益のために口をつぐみ、虚偽を押し通している。被害はベトナム人のみならず、アメリカおよび同盟国の兵士にも、その家族にも現れている。人工物でこの世で最強の毒の入った化学兵器を使用したアメリカの行為が30年たってどういう結果を生んだか。
作者 | 北村元/著 |
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価格 | 3500円 + 税 |
発売元 | 梨の木舎 |
発売日 | 2005年08月10日 |
『ワクチン開発と戦争犯罪 : インドネシア破傷風事件の真相』

作者 | 倉沢,愛子,1946- 松村,高夫,1942- |
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価格 | 不明 |
発売元 | 岩波書店 |
発売日 | 2023年03月 |
『特殊諜報員 日本の戦争犯罪を暴いた情報将校』

CIC(対敵諜報部隊)エージェントの、占領地での捜査日記。
作者 | ウィリアム・ブランド・シンプソン/古賀林幸 |
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価格 | 2750円 + 税 |
発売元 | 現代書館 |
発売日 | 1998年08月 |
『ベトナム反戦運動のフィクサー 陸井三郎 ベトナム戦争犯罪調査と国際派知識人の軌跡』

ベトナムにおける「アメリカの戦争犯罪」調査に大きな役割を果たした陸井三郎の軌跡を今、見つめ直す!
陸井三郎(1918-2000)は、ベトナム戦争期に行われた、「アメリカの戦争犯罪」を調査する活動に長く中心人物として関わり、各国の運動を結びつけるその活躍は「フィクサー」と称された。ベトナム戦争犯罪調査の活動は、ベトナム戦争がアメリカの侵略戦争であり、ジェノサイドの性格を帯びていることを明らかにしたのである。
2025年はベトナム戦争終結から50年。半世紀を経た今も、ロシア・ウクライナ戦争、イスラエルのガザ侵攻など「終わりなき戦争」が続く。現在、陸井の人物像とその軌跡を知ることは歴史的視点からの洞察の大切さを伝え、私たちに大きな示唆を与えてくれる。
【主な目次】
第一部ベトナム戦争犯罪調査、
ベトナム国際反戦運動と陸井三郎
一 ラッセル法廷、ベトナム戦争犯罪調査委員会と
陸井三郎の役割…藤本 博
二 同時代のベトナム戦争論ーーベトナム戦争犯罪調査を
とおしてベトナム戦争を考える…陸井三郎
第二部 陸井三郎とはどのような人物だったのか
一 陸井三郎の生き方と人物像ーー第一部と第二部二
(『陸井三郎先生に聞く』)を理解するために…河内信幸
二 『陸井三郎先生に聞く』(一九九二年三月)
三 陸井三郎 略年譜…河内信幸作成
参考文献
参考資料
「陸井三郎関係資料群」(立命館大学国際平和ミュージアム所蔵)
主要目録一覧
あとがき
略語一覧
事項索引
人名索引 他
作者 | 藤本 博/河内 信幸 |
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価格 | 4180円 + 税 |
発売元 | 彩流社 |
発売日 | 2025年02月26日 |
読書を通じて戦争犯罪について考えることは、いかなる戦争の背景にも存在する侵略、虐待、暴力といった人間の暗部と向き合う挑戦だと思います。それは避けて通れない人間性の一部であり、創作物を通じて描かれる世界は虚構であろうと、そのエッセンスは現実に根差していることを忘れてはいけないと思います。
それぞれの作品が描く場面や描写は、一部読者にとっては過酷で苦痛に感じるかもしれません。しかし、それらを読むことで私たちは戦争犯罪の現実と向き合い、人間の尊厳と生命の重さを再認識します。それらの物語は歴史の教訓として読み解くことができますが、残念ながら現代でも戦争は続いています。だからこそ、私たちは戦争犯罪について語り続け、考え続けなければならないのかもしれません。
我々が先ほどから紹介した作品を通じて、又はそれ以外の戦争にまつわる作品を通じて、「戦争犯罪」とは何か、その結果としてどんな事が起こるのかについて考えてみることは、自身の人間としての視野を広げる機会になることでしょう。同時にこの手の作品から、平和な生活の尊さ、平和を保つための努力の大切さを改めて感じて頂けるのではないでしょうか?
読書は一見孤独な行為のように思えますが、それぞれの作品が織りなす世界が私たちの思考や認識を豊かにし、新たな視点や理解を与えてくれます。それぞれの作品に触れて、ぜひとも自分なりの考えを深めていってください。そしてそれが何かしらの行動に繋がることで、個々が世界の平和に貢献する力を持つということを感じて欲しいと思います。皆さんが心より楽しめる、そして考えるきっかけになる一冊に出会えますように。
今回は「戦争犯罪について考える本10選」を紹介しましたが、これらだけでなく、世の中にはまだまだ見て、読んで、考えるべき作品が山ほどあります。それぞれの作品から学びを得て、自分自身をより良い人間にすることができれば、それが最大の読書の醍醐味かもしれませんね。
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