熊沢蕃山に関する本 おすすめ5選 江戸時代の陽明学者

江戸時代の陽明学者、熊沢蕃山の哲学と生涯を描く本を5冊集めてみました。一冊目は蕃山の人生を深く描き出したもの。その思索の奥深さに触れることができます。二冊目は、孤高の存在であった彼の哲学に触れることができる作品。「誠」を追求するその人生観に、必ず何かを見つけられるはずです。次に三冊目、これは彼の教えを実生活に落とし込んで理解しやすくした本。四冊目は蕃山の生涯を大胆にフィクション化した物語。最後に五冊目は蕃山の主義主張を詳細に解説したもの。これらを手に取っていただくことで、熊沢蕃山の深遠なる思想の世界を十分に楽しんでいただけると思います。
『熊沢蕃山 まづしくはあれども康寧の福』

熊沢蕃山(1619年から1691年)江戸時代初期の思想家
江戸時代初期に経世済民を説いたことで知られる熊沢蕃山。本書は、職分から遊離した学者ではなく、儒教的価値実現に専心する為政者としての武士であり続けた蕃山の生涯を、儒学思想・経世済民論を読み解きつつたどる。
はしがき
第一章 武士人生の始まりと躓き
1 戦国の余風
2 備前国岡山池田家への出仕と致仕
第二章 師と君主
1 志学と中江藤樹
2 二度目の池田家
3 岡山藩と池田光政
第三章 岡山藩政への参画
1 花園会
2 岡山藩での治績
第四章 擁護と排斥
1 岡山藩致仕
2 蕃山村の四年間
3 京都在住と鹿背山移転
4 池田家との離隔
第五章 儒学思想
1 『集義和書』『集義外書』の成立
2 「心法図解」
第六章 経世済民論
1 「経世済民」「経世」「経済」
2 現状認識と経世済民策
第七章 古河幽閉
1 大和郡山での八年間
2 終焉
参考文献
あとがき
熊沢蕃山略年譜
人名・事項索引
作者 | 川口 浩 |
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価格 | 3850円 + 税 |
発売元 | ミネルヴァ書房 |
発売日 | 2023年09月26日 |
『反近代の精神熊沢蕃山』

作者 | 大橋,健二,1952- |
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価格 | 不明 |
発売元 | 勉誠出版 |
発売日 | 2002年06月 |
『熊沢蕃山の思想冒険』

近世の儒者・熊沢蕃山(一六一九〜九一)の一つ一つの著作の思想構造の解明をめざし、さらにそれぞれの著作を比較することで、蕃山の思想の変化に注目し、その変化の意味を問う。また中江藤樹『翁問答』や池田光政の藩政改革をとりあげて、岡山藩における蕃山の政治体験の意味を解明し、それらの考察から多様な蕃山の思想を立体的に浮かび上がらせる。
作者 | 山田芳則 |
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価格 | 5500円 + 税 |
発売元 | 思文閣出版 |
発売日 | 2014年12月 |
『天地の間に己一人生きてありと思ふべし 熊沢蕃山「コスモポリテス」の地平』

現実に関わる「気」は大地に属し、人間を未来へと繋ぐコスモス的な「理」は天に属する。
経済や科学技術が非人間的な形に突出し「ネオ近代」というべき現代文明において、「気」と「理」の今日的意義を、スピノザを補助線に熊沢蕃山の哲学の中に展望する。
それは従来とは別の、もう一つの「日本思想」というべきものとなろう。
はじめに
1 内面の論理ー男一匹の「気」
一、「気分」の文化
共感の時代/「気分」の日本文化/漱石「気分の文学」/「不機嫌」という気分/西田幾多郎「気分の哲学」/「空気」と「太陽」/遠くを見ること
二、「気」と「好悪なき心」
「気」と近代的自我/「気」一元論/「理気」一体/「好悪」の排除・解消/好悪と小人/「収斂」する「好悪なき心」
三、自己抑制・絶対限定の論理
脱成長と自己抑制/旧時代的日本の「Snobisme」/武士の自己抑制/“さかさま”/「負の力」と絶対限定
四、絶対受動・「対極」主義
「即」の弁証法/ヘーゲル弁証法と「魔力」/反転の力学/「木鶏」絶対受動・絶対他力/二元論の切断/出現する「恐ろしい力」/両極共存の「対極」
五、蕃山と弁証法
文武二元の「decency」/反発的調和パリントロポス・ハルモニエー/弁証法的、あるいは非弁証法的/日本固有の形ー双極性bipolarity/「極端」を拒否する
六、気の実学
「虚学」の再評価/「気」と祈り/宇宙の「理」との合体
2 宇宙と人間ーコスモポリテスの「理」
一、スピノザと蕃山
オランダ商館長・カロン/カロンの「神色自若」/スピノザと蕃山を結ぶ線/二人の相似点
二、死と老い
死と云ふ諦め/「男一匹」の自死/〈いのち〉と〈死〉/「死」の意味/無限に続く「老後」…194/「人生の本舞台は常に将来に在り」
三、「弱さ」の価値
「陰陽」理論/〈陽〉の圧倒的支配/「強い個」への要請/依存的な理性的動物/〈弱さ〉の哲学/変革者・救済者と「絶対他者」
四、「孝」と「生命連鎖性 Generativity」
若い世代の怒り/「孝」の哲学と戦後の受難/ジェネラティヴィティ
五、天と地と「農」のダイナミズム
大地と人間/大地と農の思想/絶対平和論/農本主義/「直耕」と人間身体/非「反発」の論理/重力利用「神足歩行術」/重力への従順/重力の弁証法/地に深く沈み、空に高く上る/天下の谷
六、一身同体ー植物身体・植物生命論
植物身体/動物と植物/植物身体・植物生命/宇宙との共振
七、造化賛助「鋤月耕雲」の世界
無用の者/ハイデガーの植物身体・植物生命論/天の観照(theōria)/儒教と宇宙/源氏と琴/琴と天/造化参賛と人間/「鋤月耕雲 山林経済」の哲学
〈附論〉熊沢蕃山 生涯と評価
おわりに
作者 | 大橋健二 |
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価格 | 4950円 + 税 |
発売元 | 勉誠社 |
発売日 | 2023年08月31日 |
『熊沢蕃山と後藤新平 二人をつなぐ思想』

思想家・後藤新平は、「儒服をつけた英雄」蕃山から何を学んだのか?
百年先を読んだ政治家、後藤新平(1857-1929)の思想はどのようにして培われてきたのか。後藤新平が終生の愛読書としていた熊沢蕃山(1619-91)の『集義和書』を手がかりに、思想家・後藤新平の知られざる中枢に切り込む。
作者 | 鈴木 一策/楠木 賢道 |
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価格 | 4840円 + 税 |
発売元 | 藤原書店 |
発売日 | 2023年10月27日 |
では、今回紹介した江戸時代の陽明学者、熊沢蕃山についての本の5選、いかがだったでしょうか。
蕃山の生き様や思考、その影響力について学ぶことができる素晴らしい作品たちばかりです。彼の人間性や、そのつどの時代背景における立ち位置を描いた作品、また彼が説いた「知行合一」の哲学が現代にも通じてくる作品など、様々な角度から彼を知ることができます。
また、これらの作品を通じて、蕃山だけでなく、その周囲の人々や、彼が生きた時代、その社会や学問の風潮を理解することも可能です。こうした歴史的背景が、私たちの現代生活や思考にどう影響を及ぼしているかについても考えるきっかけになるでしょう。
日本の哲学者としての蕃山の存在や彼が残した教えの重要性を、改めて認識し考えるための作品です。読者それぞれが、自身の人生や価値観、そして磨かれつつある自分自身の思考を見つめ直す際の参考になればと思います。
なお、これらの作品は、全てが熊沢蕃山に詳しい方々によって書かれていますので、その点でも間違いない知識と見識を得ることができます。ぜひ、一冊でも手に取ってみてくださいね。
これからも、読者の皆様が思いを馳せること、新たな視点を得ることができるような本の紹介を続けて参りますので、どうぞお楽しみに。そして、本から得られた新たな知識や視線が、皆さんの生活に何かしらのプラスになることを心より願っています。
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