魔女が登場する日本の児童文学3選
あのね、これは本当に面白いんだから。一つ目の作品は、一人の魔女と少年の不思議な出会いから始まる物語。魔女の知恵と少年の成長が見事に重なっていくんだよ。二つ目は、小さな魔女が大冒険を繰り広げる物語。気弱な彼女が次第に強く、たくましくなっていく様は見ていて胸が熱くなるよ。最後の一つは、魔女が主人公の学園もの。彼女が魔法と友情を通じて学んだこと、それは僕たちが生きていく上で大切なことばかりなんだ。どれもページをめくる手が止まらなくなるような面白さなんだから、ぜひ手にとってみてほしいな。
『魔女がまちにやってきた』
作者 | 村上 勉 |
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価格 | 1320円 + 税 |
発売元 | 偕成社 |
発売日 |
『きかせたがりやの魔女』
たいていの小学校には、魔女や魔法使いがいるらしい。きかせたがりやの魔女からきいた六人の魔女と、魔法使いの話。小学校中学年から。
作者 | 岡田淳(児童文学作家)/はたこうしろう |
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価格 | 1320円 + 税 |
発売元 | 偕成社 |
発売日 | 2016年06月08日 |
『紅の魔女』
選ばれた者しか読めない魔法の本<サロモンの書>と
ものいうネズミ、パルメザンとともに旅にでた少年ノア。
たちよった街は、かつて魔女狩りがおこなわれ
いまは、新女王来訪にわきたっていた。
ノアは、そこででなぞめいた女性に出会う。
『青の読み手』からつづく
1冊の本をめぐり紡がれる長編ファンタジー第2弾。
「悪用されるくらいなら、サロモンの書は
永久にうしなわれたほうがましだ。
悪魔を呼びだせる書物には、世界をほろぼす力があるのだから。」
(ちっ、そうきたか。)
ノアは、すばやく考えをめぐらせた。
(本文より)
作者 | 小森香折/平澤朋子 |
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価格 | 1650円 + 税 |
発売元 | 偕成社 |
発売日 | 2022年05月25日 |
以上、日本の児童文学から魔女が登場する3作品を紹介させていただきました。魔女と聞くと一緒に連想されるのが「魔法」ですよね。それぞれの作品で描かれる魔女たちの魔法は、飛んだり消えたり、物を動かしたりと、子どもたちの夢を膨らませるファンタジックなものばかりです。でも忘れてほしくない、本当の魔法はそのすべてではないということ。本当の魔法って何か、それは恐らく読み終えた後の読者自身の心の中で確認してみてください。
それぞれの魔女のキャラクターも魅力的です。厳しいけれど優しい魔女、おおらかで楽しい魔女、ちょっぴり恥ずかしがり屋の魔女…。読者がそれぞれの魔女とともに冒険をしていくことで、思いもよらない自分自身の新たな面を発見できるかもしれません。そしてその過程で、勇気や友情、困難を乗り越える力を身につけてくれれば、それこそが最大の魔法かもしれません。
魔女や魔法という存在が子どもたちに対してもたらすものは、単純に「物語のおもしろさ」だけではありません。それは希望だったり、夢だったり、勇気だったり、自己を見つめ直す機会だったりします。各作品がもつ独自の世界観を楽しみつつ、ぜひその一方で、自分自身と向き合う機会にしてみてくださいませ。幅広い年齢層の読者にお楽しみいただけると信じています。みなさんがそれぞれの魔女の魔法に幻惑され、美しい物語の世界に浸っていただければ幸いです。
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