ペリーに関する本 おすすめ5選 日本に開国を迫ったアメリカ軍人

迫り来る近代化の波を日本に突きつけた英雄か、横暴な外国人か。人によって見方は変わるペリーですが、彼を描いた本は数多いですよね。ここでは、彼の生涯を詳細に描いた伝記から、開国時代の雰囲気をリアルに描いた小説まで、バラエティ豊かな5冊をピックアップ。個人的な人間像の掘り下げ、開国の影響とは一体何だったのか、そんな思索も深まる作品ばかり。歴史好きはもちろん、人間ドラマが好きなあなたにも必読です。ペリーという一人の男を通して、歴史の深みに触れてみませんか?
『ペリー日本遠征随行記』

幕末の黒船、ペリー艦隊で来日し、ペリー自身の日記や公式記録とは異なる視線で日米交渉の一部始終を目撃した首席通訳による貴重な記録。
1837年、日本人漂流民を送還しようと浦賀に来航した米商船モリソン号に同乗したサミュエル・ウィリアムズは異国船打払令により砲撃を受けマカオに退去したが、日本人船員から日本語を習い、ペリー日本遠征の通訳として1853年艦隊に同行。沖縄、小笠原諸島を経て久里浜に上陸し、開国を求める米大統領フィルモアの親書を浦賀奉行に渡した。翌年再び日本に来航して神奈川条約を締結した。鎖国の重い扉をこじ開ける「むずかしい任務を達成するための欠くべからざる奉仕」に尽力したとペリー提督が称賛した首席通訳の随行記には、遠征への冷静な目と日本人に対する優しい眼差しがあった。
下田で密航を企て黒船に乗り込んだ吉田松陰、金子重之輔に応対し、「明らかに教養のある人物だった」とその人柄を見抜く眼力も備えていた。また黒船来航の報に急遽出島から駆け付けたオランダ大通詞・森山栄之助など幕府の様々な役人や沖縄の宮廷高官とも交流。さらに散策で訪れた横浜、下田、箱館などでの植物や魚類、花鳥風月から住民の風俗、性格まで好奇心のままに詳細に観察、外国人による幕末日本の貴重な記録としても高く評価される。〔原本:『新異国叢書8 ペリー日本遠征随行記』雄松堂出版、1970年刊〕
訳者のことば
序章 (F・W・ウィリアムズ)
第一章 沖縄へーー一八五三年四月九日から六月八日まで
第二章 小笠原諸島調査ーー六月十一日から二十二日まで
第三章 沖縄に帰るーー六月二十三日から七月一日まで
第四章 第一回日本訪問ーー七月四日から十六日まで
第五章 沖縄に帰航、香港へーー七月十七日から八月六日まで
第六章 四度、沖縄へーー一八五四年一月十一日から二月六日まで
第七章 ふたたび日本訪問ーー二月七日から三月七日まで
第八章 神奈川条約締結ーー三月八日から四月十七日まで
第九章 下田港へーー四月十八日から五月十二日まで
第十章 箱館港の調査ーー五月十七日から六月三日まで
第十一章 下田へ帰港ーー六月七日から二十五日まで
第十二章 最後の沖縄ーー七月一日から十六日まで
第十三章 広東へ帰着ーー七月二十日から八月一日まで
訳者解説
解説 冷静な目と優しい眼差しで遠征を記録 (西川武臣)
作者 | サミュエル・ウェルズ・ウィリアムズ/洞 富雄/西川 武臣 |
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価格 | 1672円 + 税 |
発売元 | 講談社 |
発売日 | 2022年07月14日 |
『ペリー艦隊の航海日誌』

作者 | 奥津弘高 |
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価格 | 3300円 + 税 |
発売元 | 創英社(三省堂書店) |
発売日 | 2023年07月 |
『開国の使者 ペリー遠征記 (角川文庫)』

作者 | 佐藤 賢一 |
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価格 | 748円 + 税 |
発売元 | KADOKAWA |
発売日 | 2014年04月25日 |
『ぺリー来航 : 日本・琉球をゆるがした412日間』

作者 | 西川,武臣,1955- |
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価格 | 不明 |
発売元 | 中央公論新社 |
発売日 | 2016年06月 |
『文庫 日本開国 アメリカがペリー艦隊を派遣した本当の理由』

捕鯨は口実だった。米側史料を本格的に取り上げ、開国のシナリオを作った関係者の動きを点描。米国の東アジア戦略(対日・対中)の原型を示した「新・開国史」!
作者 | 渡辺惣樹 |
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価格 | 880円 + 税 |
発売元 | 草思社 |
発売日 | 2016年06月02日 |
それでは、今回の紹介はここまでになります。いかがでしたか?日本が鎖国から開国へと進むきっかけをつくったアメリカ海軍の指揮官、ペリー提督。その彼について描かれた作品たちは、歴史の一部を形作った人物像を多角的に探求しながら、私たちにその当時の世界を生き生きと描き出しています。それぞれの作品から感じられるペリーの人間性、そして彼がもたらした影響とは一体何だったのか。ひとつの人物を通して見えてくる日本とアメリカ、そして世界の歴史とは?
普段なかなか目を向ける機会の少ない、開国という日本の歴史的転換点。その中心人物の一人であるペリーの存在を改めて認識することで、我々の見る世界がまた一つ広がることでしょう。歴史に触れるというのは、現在を生きる私たちにとっても新たな視点を提供してくれる貴重な機会。さまざまな角度から描かれたペリーの物語を通して、自分自身の見方や考え方を少しでも広げてみてはいかがでしょうか。
これらの作品を通して、インパクトのある人物であったペリーの人間性やその功績を深く理解することができ、日本の歴史における彼の位置づけを再確認することができるでしょう。きっと新たな視点を得ることができ、日本の開国という歴史の一部をより身近に感じられるはずです。この機会にぜひ、一冊でも手にとってみてくださいね。
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