静かな夜に開く絵本:大人が見つける思索の時間 7選
毎日の仕事や生活に疲れた時、一人静かな夜に手に取る絵本。そこには大人だからこそ感じられる深いメッセージが込められています。子供の頃には気づかなかった、絵本の中に隠された哲学や思索への扉が開かれます。人生や自己、世界観への新たな洞察は、平穏な夜をまるで別世界へと誘い、豊かな時間と感情を呼び覚まします。表紙を開くたびに、新たな気づきや発見を与えてくれる7つの絵本を厳選。多忙な日々のなかで、大人がホッと一息つけるそんな絵本達で心を癒してみませんか。どんなに大人になっても、絵本から学ぶことは無限です。
『わすれていいから』
「第15回リブロ絵本大賞」入賞
第5回TSUTAYAえほん大賞 第4位
絶賛の声、続々!!
『わすれていいから』は、7歳の頃に拾った猫を実家に置いて18歳で上京した店主が自分のことのように泣きながら読んだ、少年と猫の物語。
誰も死なないのに、忘れていいと言われても忘れられない、2024年の当店Top3入り間違いなしの猫絵本。(キャッツミャウブックス店主 安村正也)
「そんなに早く大きくならないで」と時々さみしくなってしまう私に、あたたかい勇気と自信をくれた絵本です。(40代女性)
今になって、だまって見送ってくれた親の気持ちを思いだしグッときました。(30代男性)
この猫のように思える日がくるのかな…。まだ赤ちゃんの我が子を見て、もう泣けちゃっています。(20代女性)
あるひ、いえにやってきた おれ。
そこには、うまれたばかりの おまえ がいた。
ここは、おれたちのなわばり。
嬉しいときも悲しいときも、子どものそばには猫がいっしょ。
二人とも隅っこが好きで、いつもくっついていたけど、
気がついたら隅っこに おまえ がいないことが多くなってーー。
当たり前に過ごしている時間が愛しくなる、大切な人に贈りたい絵本です。
作者 | 大森 裕子 |
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価格 | 1650円 + 税 |
発売元 | KADOKAWA |
発売日 | 2024年02月21日 |
『いつまでも、鰐』
ピラミッド建立を目撃したほど年をとった鰐は、旅先で素敵な女の蛸と出会い......。1920年代のフランスで生まれた、味わい深いモノクロ絵本。仏語原文収録。 解説/棟方志功
作者 | レオポルド・ショヴォー/著 高丘由宇/訳 |
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価格 | 2000円 + 税 |
発売元 | 文遊社 |
発売日 | 2006年08月30日 |
『うろんな客』
作者 | Gorey,Edward,1925-2000 柴田,元幸,1954- |
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価格 | 不明 |
発売元 | 河出書房新社 |
発売日 | 2000年11月 |
『セミ』
セミおはなしする。よいおはなし。かんたんなおはなし。ニンゲンにもわかるおはなし。トゥクトゥクトゥク!
作者 | ショーン・タン/岸本 佐知子 |
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価格 | 1980円 + 税 |
発売元 | 河出書房新社 |
発売日 | 2019年05月14日 |
『ヒトニツイテ』
ヒトハミル、ヒトハカンガエル、ヒトハ…
作者 | 五味太郎 |
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価格 | 1430円 + 税 |
発売元 | 絵本塾出版 |
発売日 | 2015年03月30日 |
『どこいったん』
くまが、大事なあかい「ぼうし」を探しています。
きつねに聞いて、かえるに聞いて、うさぎに聞いて、へびに聞いて……。あちこち探しました。
……だけど、ちょっとまって!
作者 | ジョン・クラッセン/長谷川 義史 |
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価格 | 2200円 + 税 |
発売元 | クレヨンハウス |
発売日 | 2011年12月 |
『ぼく』
「ぼくはしんだ じぶんでしんだ」90歳を迎える詩人・谷川俊太郎が「自死」を想い、言葉をつむいだ絵本。新進気鋭のイラストレーター・合田里美が美しい日常風景で彩る。
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死をめぐる絵本「闇は光の母」シリーズ、
谷川俊太郎さんによる推薦文
死を重々しく考えたくない、かと言って軽々しく考えたくもない、というのが私の立場です。死をめぐる哲学的な言葉、死をめぐる宗教的な言葉、果ては死をめぐる商業的な言葉までが氾濫している現代日本の中で、死をめぐる文と絵による絵本はどんな形でなら成立するのか、この野心的な企画はそれ自体で、より深く 死を見つめることで、より良く生きる道を探る試みです。
谷川俊太郎
作者 | 谷川 俊太郎/合田 里美 |
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価格 | 1870円 + 税 |
発売元 | 岩崎書店 |
発売日 | 2022年01月20日 |
さて、ここまで紹介した7作品の中に一番興味を引かれたタイトルはあったでしょうか?それぞれが異なる大人の世界を描いていますが、共通して持ち合わせているのは、読む者自身の心の世界への入口を開く力です。一日の疲れを静かな夜に解消させるだけでなく、あるいは思考を刺激し、あたらな視点を提供してくれます。
静かな時間を過ごす中で、自分自身に問いかける時間を作り出すことができるのです。読んだ直後は、物語の主人公たちの感情や行動について考えたり、作者のメッセージを読み解いたりと、読後の時間もまた楽しむことができます。この一人の時間を大切にすることで、自身の内面と向き合ったり、自身の世界観を形成することができます。
もちろん、全ての作品が全員に合うわけではありません。それぞれの作品にはその世界観やテーマがあり、それぞれが心地よく、また新鮮に感じられるパートナーとなるでしょう。今回紹介した作品があなたにとっての自己探求の一助となれば、それに越したことはありません。
どの作品も、あたたかな灯りと共に静かな夜に開く一冊にぴったりです。読み終えた後には、きっと新たな発見や感触があなたを待っています。今後も何度でも、一冊の絵本に耳を傾けてみてください。それぞれの物語から、あなただけの教訓や発見を見つけることができるでしょう。
これからも、あなたと本との素晴らしい出会いがあることを願いつつ、今回の紹介を終えさせていただきます。今夜も素敵な読書タイムをお過ごしください。
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