夫婦別姓について考える本10選

夫婦別姓をテーマにした作品って、思ったより多いんですよ。歴史や法律、家族間の軋轢からロマンスまで、実に多彩。男女の立場から見た夫婦別姓の課題や、結婚後のアイデンティティーについて考えさせられる作品もあります。ラブストーリーに織り交ぜられた文化と法律の差異から考察したり、現実の社会問題を扱った社会派作品から学んだり。あるいは、ユーモラスな視点で描かれた作品で楽しみつつ、夫婦別姓について深く考えるきっかけにするものも。そんな10作品をピックアップ。一冊手に取ってみてくださいね。
『夫婦別姓』

「選べない」唯一の国、日本。別姓が可能または原則の各国はどう定めている? 家族の絆は? 制度の必要性と課題を現実的・体系的に考えるための必読書。
夫婦同姓が法律で強制されているのは今や日本のみ。本書では、夫婦別姓も可能な英国・米国・ドイツ、通称も合法化したフランス、別姓が原則の中国・韓国・ベルギーで実体験を持つ筆者達が各国の歴史や法律から姓と婚姻、家族の実情を考察し「選べる」社会のヒントを探る。そして、一向に法案審議を進めない立法、合憲判断を繰り返す司法、世界を舞台とする経済界の視点を交えて、具体的な実現のために何が必要なのかを率直に議論する。多様性を認める社会の第一歩として、より良き選択的夫婦別姓制度を設計するための必読書。
作者 | 栗田路子/著 冨久岡ナヲ/著 プラド夏樹/著 田口理穂/著 片瀬ケイ/著 斎藤淳子/著 ほか |
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価格 | 940円 + 税 |
発売元 | 筑摩書房 |
発売日 | 2021年11月10日 |
『「選択的」夫婦別姓 : IT経営者が裁判を起こし、考えたこと』

作者 | 青野,慶久 |
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価格 | 不明 |
発売元 | ポプラ社 |
発売日 | 2021年11月 |
『選択的夫婦別姓は、なぜ実現しないのか? : 日本のジェンダー平等と政治』

作者 | 辻村,みよ子,1949- 糠塚,康江 大山,礼子,1954- ジェンダー法政策研究所 |
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価格 | 不明 |
発売元 | 共栄書房 (発売) |
発売日 | 2022年12月 |
『選択的夫婦別姓 : これからの結婚のために考える、名前の問題』

作者 | 寺原,真希子,1974- 三浦,徹也,1991- |
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価格 | 不明 |
発売元 | 岩波書店 |
発売日 | 2024年06月 |
『夫婦別姓に隠された"不都合な真実" : 「選択的」でも賛成できない15の理由』

作者 | |
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価格 | 不明 |
発売元 | 明成社 |
発売日 | 2021年09月 |
『夫婦別姓 その歴史と背景』

近年、結婚改姓は女性差別につながる、あるいは夫婦別姓は家族のきずなが失われるなど、氏(姓)に対する世論が高まっている。本書は、古代から現行法に至る結婚後の夫婦の氏について、その歴史と背景をさぐり、これからの氏問題と家族のあり方を考察。
作者 | 久武綾子 |
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価格 | 1980円 + 税 |
発売元 | 世界思想社 |
発売日 | 2003年02月 |
『リストラ家族』

民法改正で結婚・離婚はどうなるのか? 夫婦別姓、通称使用、ペーパー婚など、約20人へのインタビューを通じて様々な家族のあり方をリポート。
作者 | 遠藤誠/著 池内ひろ美/著 |
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価格 | 1600円 + 税 |
発売元 | 社会批評社 |
発売日 | 1997年06月01日 |
『女性と戸籍』

多様化する家族関係に「戸籍」制度は追いこされている。イエ制度・意識からの脱皮,女性の自立を支える「個人籍」の原理を弁護士の視点から考える。
作者 | 榊原富士子/著 |
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価格 | 2000円 + 税 |
発売元 | 明石書店 |
発売日 | 1992年12月01日 |
『別姓夫婦の仕事と生活』

作者 | 山手 茂/青山 三千子 |
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価格 | 2640円 + 税 |
発売元 | 亜紀書房 |
発売日 | 2018年11月01日 |
『事実婚と夫婦別姓の社会学』

作者 | 阪井,裕一郎,1981- |
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価格 | 不明 |
発売元 | 現代書館 (発売) |
発売日 | 2021年05月 |
これまでご紹介した10作品は、一人一人の価値観や生き方について、また社会全体の性別や家族制度に対する捉え方について、さまざまな視点から考える機会を与えてくれるものばかりでした。
皆さんは、これらの作品を読み進めていく中で、夫婦別姓という選択肢がどんな意味を持つのか、また自分自身はどう考えているのか、自然と感じる時間を持てたのではないでしょうか。それぞれの作品が描き出す、現実と理想、そして問題意識の提起が、皆さんの価値観を深め、新たな議論を生むきっかけとなれば最高です。
一つの家族形態や選択肢が全ての人に合っているわけではありません。そして、そのような個々の違いは、決して否定すべきものではなく、尊重し合うべき豊かさそのものだと私は考えています。
耳にすることの多い「夫婦別姓」の言葉ですが、それが実際に身近な存在となる日が来るのか、また、それは賛否両論、様々な思いを持つ人々の中でどのように位置付けられるのか、我々一人一人が自身の意識を高めて考えていく必要があるのかもしれません。
最後に、紹介した作品一つ一つが、ただ単に「夫婦別姓」について考えるためのものというだけでなく、自分自身や他者、そして社会そのものに対する理解を深めるためのきっかけとなることを心から願っています。これまでとは違う視点から自分自身を見つめることで、新たな自分を発見できるかもしれませんよ。
これをきっかけに、皆さんが自由な形で自身の人生を切り開いていく力になれば幸いです。新しい発見や自己理解の一助となるような読書時間になることを願っています。
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