向田邦子のエッセイ おすすめ6選 昭和を代表する脚本家

向田邦子さんのエッセイは、どれもが彼女の深い人間性と独自の視点が反映された秀作です。主婦業や仕事のこと、夫との日常、さらには乗り物や飲食物など、身近な話題を巧みに描き出しています。昭和を代表する脚本家として名を馳せるだけあって、エッセイも短い文節から読む者の心に深く響く何かを持っています。彼女の作品は、どれを手に取ってもその感性に触れることができ、日常の一コマ一コマが微笑ましく、時には切なく感じさせてくれます。向田邦子さんのエッセイを6つ厳選しました。どれもが心揺さぶる名作ですので、ぜひ皆さんも手に取ってみてください。
『向田邦子ベスト・エッセイ』

お人好しと意地悪、頑固と機転…
人間の面白さを描いた名エッセイ!
家族、食、旅など、テーマ別に末妹が50篇を精選
幼いころから磨かれた観察眼と黙っちゃいられない正義感。向田邦子の手にかかれば、ごく平凡に見える日常が鮮やかな色彩を帯びて動き出す。考え抜かれた言葉選びと胸がすくどんでん返しは、まさにエッセイのお手本。「姉のところには何故か面白いことが押し寄せてくる」と語る末妹が選んだ、家族、食、私、仕事のことから処世術まで。ちくま文庫オリジナル・アンソロジー。
解説 角田光代
作者 | 向田邦子/著 向田和子/編集 |
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価格 | 900円 + 税 |
発売元 | 筑摩書房 |
発売日 | 2020年03月11日 |
『父の詫び状』

宴会帰りの父の赤い顔、母に威張り散らす父の高声、朝の食卓で父が広げた新聞ーー。
だれの胸の中にもある、父のいる懐かしい家庭の息遣いをユーモアを交じえて見事に描き出し、“真打ち”と絶賛されたエッセイの最高傑作。また、生活人の昭和史としても評価が高い。
航空機事故で急逝した著者による、初めてのエッセイ集。全24篇を収録。初出は、日本初のタウン誌「銀座百点」。
解説・沢木耕太郎
作者 | 向田 邦子 |
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価格 | 726円 + 税 |
発売元 | 文藝春秋 |
発売日 | 2006年02月10日 |
『新装版 眠る盃』

向田邦子2冊目の随筆集。「荒城の月」の「めぐる盃かげさして」の一節を「眠る盃」と覚えてしまった少女時代の回想に、戦前のサラリーマン家庭の暮らしをいきいきと甦らせる表題作をはじめ、なにげない日常から鮮やかな人生を切りとる珠玉の随筆集。知的なユーモアと鋭い感性、美意識を内に包んだ温かで魅力的な人柄が偲ばれるファン必読の書。文字が大きく読みやすくなった新組版。
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あとがき
作者 | 向田 邦子 |
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価格 | 770円 + 税 |
発売元 | 講談社 |
発売日 | 2016年01月15日 |
『新装版 夜中の薔薇』

気に入った手袋が見つからなくて、風邪をひくまでやせ我慢を通した22歳の冬以来、“いまだに何かを探している”……(「手袋をさがす」)。凛として自己主張を貫いてきた半生を率直に語り、人々のありふれた人生を優しい眼差しで掬いあげる 名エッセイの数々。突然の死の後も読者を魅了してやまない著者最後のエッセイ集。文字が大きく読みやすく、カバーの絵も美しくなった新装版。解説/太田 光
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作者 | 向田 邦子 |
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価格 | 781円 + 税 |
発売元 | 講談社 |
発売日 | 2016年02月13日 |
『海苔と卵と朝めし 食いしん坊エッセイ傑作選』

思い出の食卓、ウチの手料理、お気に入り、性分、日々の味、旅の愉しみの六章からなる二十九篇のエッセイと「寺内貫太郎一家」より小説一篇を収録。ちいさなこだわり、忘れられない味。幼い頃の食卓の情景から病気が治ったら食べたいもののリストまで、向田邦子の真骨頂。
作者 | 向田 邦子 |
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価格 | 1815円 + 税 |
発売元 | 河出書房新社 |
発売日 | 2018年12月18日 |
『無名仮名人名簿』

転校した鹿児島の小学校で貧しい同級生から丼いっぱいの壺漬をご馳走してもらった思い出。「女がひとりで小料理屋に入り、カウンターに座ってお銚子を頼むのは、ひとりで海外旅行に出掛けるぐらいの度胸がいる」が、働く女の甲斐性だからとカウンターに座ったある夜の出会い。「女はね、女に靴を磨かせるようになっちゃおしまいだよ」と呟いた銀座の靴磨きのおばさんの、ふと目にした休日の光景。乗物や劇場の席とりが不得手な筆者に、「待ってたら、席なんかひとつもないのよ。あんた、女の幸せ、とり逃すよ」と檄を飛ばした女友達……なにげない日常や仕事先で出会った人々や出来事を鋭くも温かい観察眼とユーモアで綴る。大いにうなずき、笑いながら涙が出てくる不朽の名エッセイ集。解説/篠崎絵里子
作者 | 向田 邦子 |
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価格 | 781円 + 税 |
発売元 | 文藝春秋 |
発売日 | 2015年12月04日 |
向田邦子の作品群を紹介してきましたが、どれも彼女の世界観が反映されていて、すごく素晴らしい作品ばかりですよね。どれを手に取っても昭和の語り部としての向田邦子の深さ、その描き出す人間の美しさを感じることができます。
彼女の作品を読んでいると、まるで向日葵のように、ゆっくりと向日葵が太陽を追いかけるように、彼女の言葉の一つ一つが温かさを帯びて読者の心に溶け込んできます。そして、気がつけばその言葉たちは心の中に深く根を張り、何か大事なものを忘れていないか、自分自身に問いかけてくれます。
また、それぞれのエッセイを読むと、自分自身がその場にいるかのような気分になることもあります。向田邦子の描く世界は、細部まで描き込まれていて、そのせいで読者をその世界に引き込む力があるからです。そして、彼女が描く人々の姿や想いに共感できるからこそ、私たちは彼女の作品に夢中になってしまうのだと思います。
これらの作品を読むことで、昭和時代の風景や生活、そして人々の心情を垣間見ることができます。昭和の時代を肌で感じることができる貴重な作品群なのです。
さて、向田邦子のエッセイをこれだけ紹介してきたわけですが、実はまだまだ紹介しきれない作品がたくさんあります。この6作品を読んでみて、もし彼女の世界に触れてみたいと思ったら、ぜひ他の作品も手に取ってみてください。
最後になりましたが、「読む」という行為自体があなた自身の時間を過ごす一つの形として大切なものだと思います。向田邦子の作品は、そんなあなたの時間を豊かにしてくれること間違いなしです。この機会にぜひ彼女の作品に触れてみてはいかがでしょうか。あなたの日常に新たな色彩をもたらしてくれることでしょう。
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