岩城けい おすすめ小説 5選 オーストラリア在住の日本人女性作家

岩城けいさんの小説は、その一冊一冊がまるで風景画のようです。オーストラリアの大自然が織りなす風景、その中で生きる人々の微細な心情を巧みに描き出す力は圧巻。文化や価値観の違いを繊細に描き分け、読者に異文化への理解を深めるきっかけを提供してくれます。恋愛要素もありますが、それ以上に人間ドラマの深さが魅力。どの作品でも主人公たちの成長や変化を感じられ、それぞれが抱える心の葛藤に共感を覚えることでしょう。岩城さんの作品は、これからも私たちの心に深い感動と共に、新たな視点をもたらしてくれます。
『さようなら、オレンジ』

作者 | 岩城けい/著 |
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価格 | 580円 + 税 |
発売元 | 筑摩書房 |
発売日 | 2015年09月09日 |
『Matt』

日本から移住してはや5年。父と二人、オーストラリアに暮らす安藤真人は、現地の名門校、ワトソン・カレッジの10年生(16歳)になった。
Matt(マット・A)として学校に馴染み、演劇に打ち込み、言語の壁も異文化での混乱も、乗り越えられるように思えた。そこに、同じMattを名乗る転校生、マシュー・ウッドフォード(マット・W)がやってくる。
転校生のマット・Wは、ことあるごとに真人を挑発し、憎しみをぶつけてくる。
「人殺し! おれのじいさん、ジャップに人生台無しにされたんだ! 」。
第二次世界大戦、日本とオーストラリアの、負の歴史。
目をそむけてはならない事実に、真人ーーマット・A--は、自らの“アイデンティティ"と向き合う。
【著者略歴】
岩城けい(いわき・けい)
大阪府生まれ。2013年『さようなら、オレンジ』で第29回太宰治賞を受賞しデビュー。14年、同作で第8回大江健三郎賞を受賞。15年に刊行した『Masato』で17年、第32回坪田譲治文学賞を受賞。その他の著書に『ジャパン・トリップ』がある。
作者 | 岩城 けい |
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価格 | 1540円 + 税 |
発売元 | 集英社 |
発売日 | 2018年10月05日 |
『Masato』

作者 | 岩城,けい |
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価格 | 不明 |
発売元 | 集英社 |
発売日 | 2017年10月 |
『ジャパン・トリップ』

オーストラリアのローランド・ベイ・グラマー・スクールに通うショーンは、祖母の反対を押し切って日本の姉妹校への「ジャパン・トリップ」に参加する。ショーンのステイ先は和菓子職人の家だったが、そこにはショーンにとって未知の経験がたくさん待っていた! ステイ先のオトウサン・オカアサンも優しくて充実した日々を送るショーンだが、実は日本に来たのにはひとつ、大きな目的があって……? 一方、引率として八年ぶりに故郷・日本へ帰ってきた山中光太朗は様子のおかしい女子生徒ハイリーのことが気になっていた。同じ言語でも伝わらない想いを、違う言語でどう伝えればいいの? 期待の新鋭が描く、コミュニケーションを巡る大冒険!
作者 | 岩城 けい |
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価格 | 924円 + 税 |
発売元 | KADOKAWA |
発売日 | 2020年03月24日 |
『サンクチュアリ』

イギリス系の夫、イタリア系の妻。倦怠期の〈オーストラリア人〉夫婦のもと、日本人女子大生がやってくる。文化ギャップに軋む家族は、果たして再生できるのか?
作者 | 岩城けい/著 |
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価格 | 1450円 + 税 |
発売元 | 筑摩書房 |
発売日 | 2020年11月30日 |
それぞれのストーリーが持つ鮮やかで深みのある感情表現、リアルな人間ドラマを優美な文体で描き出す岩城けいさんの作品は、一度読むと忘れられない感動があると思います。また、彼女の作品からは、普遍的なテーマに挑みつつ、地球の反対側に身を置くという彼女独自の視点からの新鮮な視線が垣間見えてきます。彼女の作品は、私たちが何気なく通り過ぎがちな日常の中に潜む、ドラマチックで詩的な人間の生を描き出しています。
その中でも、岩城けいさんの描く女性像は特筆すべきでしょう。彼女の作品に登場する女性たちは、困難を乗り越えながらも自己を見つめ直し、自己成長を遂げていく姿が描かれ、読者に勇気と希望を与えます。彼女の作品を読むことで、普段は目に見えにくい女性たちの内面と向き合うことができます。
また、オーストラリアという大自然溢れる地で生活する岩城けいさんの作品には、自然や動物たちに対する愛情も感じることができます。その感性はまるで、自然と共存することの大切さを教えてくれるかのようです。
そして何よりも、岩城けいさんの作品を通じて、私たちが忘れがちな「本当の価値」を再認識するきっかけをもらえると思います。物質的な豊かさだけでなく、心の豊かさを追求し、精神的な成長を目指す姿勢は、私たちに多くの勇気と力を与えてくれます。
以上、岩城けいさんの小説5選についてお話しましたが、どの作品も彼女の独自の世界観が感じられ、一冊一冊が宝物のように感じられます。ぜひ岩城けいさんの作品に触れ、その深みと魅力を堪能してみてください。それでは、良い読書をお楽しみくださいね。
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