老婦人が活躍する本10選

老婦人が主人公の作品は少ないかもしれませんが、その醍醐味を知る者にとっては宝物です。普通、余暇の大半を子育てや家事に割かれる女性たちが、歳を重ねて自由になった時間をどう活かすのか?この10選では、色んなジャンルの物語を楽しんでいただけます。ミステリやファンタジーに活躍する不思議でステキな老婦人、日々の生活に奮闘する普通の老婦人、夢を追う老婦人など、様々な人生の閉じ方を体験できるはずです。「老い」て「活」かる女性たちの、世界を直視する視点と強さに触れ、何か新しい発見があればと思います。
『ハートブレイク・レストラン : 連作ミステリー』

作者 | 松尾,由美,1960- |
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価格 | 不明 |
発売元 | 光文社 |
発売日 | 2008年07月 |
『萩を揺らす雨 紅雲町珈琲屋こよみ』

観音さまが見下ろす街で、コーヒー豆と和食器の店「小蔵屋」を営む気丈なおばあさん、杉浦草。人々を温かく見守り続ける彼女は、無料のコーヒーを目当てに訪れる常連たちとの会話がきっかけで、街で起きた小さな事件の存在に気づく。オール讀物推理小説新人賞受賞のデビュー作を含む「日常の謎」を解く連作短編集。
作者 | 吉永南央 |
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価格 | 682円 + 税 |
発売元 | 文藝春秋 |
発売日 | 2011年04月08日 |
『静おばあちゃんにおまかせ = Grandma Shizuka knows best.』

作者 | 中山,七里 |
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価格 | 不明 |
発売元 | 文藝春秋 |
発売日 | 2012年07月 |
『旅のお供に殺人を (老人たちの生活と推理) 〈海の上のカムデン〉騒動記 (創元推理文庫)』

作者 | コリン・ホルト・ソーヤー/中村 有希 |
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価格 | 1222円 + 税 |
発売元 | 東京創元社 |
発売日 | 2015年03月04日 |
『ミス・マープルと13の謎』

作者 | Christie,Agatha,1890-1976 深町,真理子,1931- |
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価格 | 不明 |
発売元 | 東京創元社 |
発売日 | 2019年01月 |
『よろずを引くもの : お蔦さんの神楽坂日記』

作者 | 西條奈加 |
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価格 | 不明 |
発売元 | 東京創元社 |
発売日 |
『破果』

作者 | ク ビョンモ/小山内 園子 |
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価格 | 2970円 + 税 |
発売元 | 岩波書店 |
発売日 | 2023年02月22日 |
『ソルトマーシュの殺人 (世界探偵小説全集)』

作者 | グラディス ミッチェル/Mitchell,Gladys/孝雄, 宮脇 |
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価格 | 2750円 + 税 |
発売元 | 国書刊行会 |
発売日 |
『静子の日常 (中公文庫 い 115-1)』

作者 | 井上 荒野 |
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価格 | 704円 + 税 |
発売元 | 中央公論新社 |
発売日 | 2012年06月23日 |
『ミシンと金魚』

【第45回すばる文学賞受賞作】
【選考委員絶賛!】
小説の魅力は「かたり」にあると、あらためて感得させられる傑作だ。--奥泉光氏
この物語が世に出る瞬間に立ち会えたことに、心から感謝している。--金原ひとみ氏
ただ素晴らしいものを読ませてもらったとだけ言いたい傑作である。--川上未映子氏
(選評より)
【絶賛の声続々!】
「言葉にならない」が言葉になっていた。掴んだ心を引き伸ばして固結びされたみたい。今もまだ、ずっとほどけない。--尾崎世界観氏(ミュージシャン)
いまだに「カケイさん」の余韻が、胸の奥をふわふわと漂っています。生きることの全てが凝縮されている、とてもいい物語でした。--小川糸氏(作家)
カケイさんの心の中の饒舌に引き込まれているうちに、小説としてのおもしろさと力強さに頭をはたかれました。読み終わった時には、自分自身が癒されて、私ももっと小説を書きたい、頑張りたい、と強く思いました。--原田ひ香氏(作家)
カケイさんの中に亡き祖母を見た。祖母もきっと見ただろう花々に私も出逢えると信じて、これからも生きてゆこう。--町田そのこ氏(作家)
認知症を患うカケイは、「みっちゃん」たちから介護を受けて暮らしてきた。ある時、病院の帰りに「今までの人生をふり返って、しあわせでしたか?」と、みっちゃんの一人から尋ねられ、カケイは来し方を語り始める。
父から殴られ続け、カケイを産んですぐに死んだ母。お女郎だった継母からは毎日毎日薪で殴られた。兄の勧めで所帯を持つも、息子の健一郎が生まれてすぐに亭主は蒸発。カケイと健一郎、亭主の連れ子だったみのるは置き去りに。やがて、生活のために必死にミシンを踏み続けるカケイの腹が、だんだん膨らみだす。
そして、ある夜明け。カケイは便所で女の赤ん坊を産み落とす。その子、みっちゃんと過ごす日々は、しあわせそのものだった。それなのにーー。
暴力と愛情、幸福と絶望、諦念と悔悟……絡まりあう記憶の中から語られる、凄絶な「女の一生」。
【著者略歴】
永井みみ ながい・みみ
1965年神奈川生まれ。2021年『ミシンと金魚』で第45回すばる文学賞を受賞しデビュー。同作は三島由紀夫賞、野間文芸新人賞にノミネートされ、「ダ・ヴィンチ編集部が選ぶプラチナ本 OF THE YEAR! 2022」に選出された。その他の著書に『ジョニ黒』がある。
作者 | 永井 みみ |
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価格 | 605円 + 税 |
発売元 | 集英社 |
発売日 | 2024年05月21日 |
それでは、我々が日々忘れがちな、豊かな経験と知識を秘めた老婦人たちが活躍する作品を10冊、ご紹介させていただきました。小説や漫画の中には、年齢や性別を超えた普遍的なメッセージが込められていますよね。老婦人たちが主役の作品では、それが非常に鮮明に描かれているように思います。
顔に刻まれた皺の一つ一つが歴史や経験を物語り、時に厳しく、時に優しく、私たちを導く老婦人たち。しかしその一方で、彼女たちは人間らしい弱さや苦悩も抱えていて、それらが読み手に共感や深い感動を与えるんですよね。
また、老婦人たちが描かれた世界は、複雑で繊細な人間関係が織り成す社会の断面を見せてくれます。絆や思いやり、対立や葛藤、そしてそれらを通じて見えてくる生と死の真実。そんな普遍的なテーマを、老婦人たちの視点から描くことで、新たな視点や気づきを得ることができるのが、このジャンルの作品の魅力です。
この10冊を読んで、老年期の彼女たちがまだまだ活躍の場を持ち、私たちに物語を通じて教えてくれる色々な事を探してみて下さい。そして、それが皆さんの生活に何らかの豊かな影響をもたらすことを願っています。それがフィクションであっても、それらのメッセージは私たちの現実世界にも共通するものばかり。
今回紹介した10作品は、ただのお話しではなく、深い洞察と人間への思いやりで溢れています。老婦人たちから学べること、感じること、それらを大切にしていきたいと思います。おすすめの10選が、皆さんにとって新たな視野の開放や発見のきっかけになれば幸いです。
これからもたくさんの作品を紹介して参りますので、何卒、よろしくお願いいたします。
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