夏に知りたい浮世絵の本を厳選して紹介!

夏と言えば、実に日本人ならではの風情あふれる時期。憩いの時を楽しみたい方に、個性豊かな浮世絵の世界を堪能できる一冊をご紹介します。歴史や背景を丁寧に説明する文章と、目を引く美しい色彩の再現性に優れた画像で、読むほどに浮世絵に魅了されること間違いなし。作風やエピソードなど、一枚の絵が持つ奥深さを伝え、心に響く言葉でその世界観を引き立てます。夏休みの読書に、ぜひこの一冊を。日本美術の素晴らしさを再確認できること請け合いです。
『浮世絵のみかた』

〈世界的建築家〉は、
日本の浮世絵と
美意識に魅了された
〈世界的収集家〉だった。
近代建築の巨匠ライトが遺した、浮世絵にまつわる評論/エッセイを一冊にまとめる、本邦初の書籍! ライトが日本で収集し、アメリカに持ち帰った作品のカラー図版、96点を収録!
〈イリノイ州オークパークの設計室で歳月を過ごしながら、日本の浮世絵に魅了され、多くのことを学んだ。重要でないものは排除する、つまり芸術における単純化のプロセスに私は二十三歳のときから取り組んできたが、この確証を浮世絵に見出したのだ。浮世絵を発見してから、日本は世界でもっともロマンチックで芸術的な国であると思うようになった。日本の芸術は生き生きとした魅力にあふれ、大地に深く根差している。それはあの国の人々の生活や労働状況から生まれた固有の産物で、ヨーロッパの歴史上のどの文明よりも「現代的」だと思わせた。〉
〈葛飾北斎は日本の風景を通して日本人の日常の精神を解釈できるもっとも偉大な浮世絵師だ。歌川広重は自分が目にして愛した日本の風景の特質と日本人を、絵師として最大限忠実に、最大限シンプルに描写した。また根っからのユーモリストであったから、彼らとともに高らかに笑い声を上げた。北斎は「自然」を巧みに扱う偉大な芸術家で、広重は感じたままに自然を描き上げる素朴な詩人だった。広重も北斎も、世界に存在する同類文化よりも価値ある文化の貴重な担い手だった。ともに自分たちが愛し、理解したこの世における「消えゆく世界」を、日本人として記録した。単なる形の写実的な概念に囚われ、何の成果ももたらさないこの混乱の時代に、ただふたりが残したかすかな手掛りが、われわれに進むべき道を教えてくれるように思える。〉
――本書より
作者 | フランク・ロイド・ライト/著 上杉隼人/編集・翻訳 |
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価格 | 2700円 + 税 |
発売元 | 作品社 |
発売日 | 2025年07月23日 |
『ぶらり謎解き浮世絵さんぽ』

作者 | 牧野,健太郎 |
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価格 | 不明 |
発売元 | エクスナレッジ |
発売日 | 2024年10月 |
『楽しく学べる浮世絵図鑑』

作者 | かみゆ |
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価格 | 不明 |
発売元 | 朝日新聞出版 |
発売日 | 2025年04月 |
以上、浮世絵の魅力を余すことなく伝えてくれる素敵な本たちを紹介してきました。一冊一冊の中には、繊細な線で描かれた美しき風景や人々、季節の情景が凝縮されています。描かれている一枚一枚の絵には、時代背景や作者の思いが込められており、それを読み解く楽しみもあります。そんな浮世絵の本を手に取ることで、まるで時間旅行をしているかのような感覚にもなれるのではないでしょうか。
そして、浮世絵の世界に足を踏み入れることで、我々が暮らすこの日本の美しさ、風情を再認識するきっかけにもなるでしょう。また、眼前に広がる現代の風景にも、かつての人々が描いた浮世絵の影を見つけることができるかもしれません。
読んで、見て、感じることで浮世絵の奥深さを理解することで、あなたの世界がさらに広がり色鮮やかになることでしょう。また、猛暑や真夏日が続くこの季節、室内で過ごす時間が増えるだけでなく、外出時も暑さ対策に困ることもあるでしょう。そんな時、浮世絵の本は最高のパートナーになってくれることでしょう。
これからの夏本番に向けて、ぜひ探してみてください。お気に入りの一冊があなたを待っていますよ。代わり映えのない日常が、豊かな色彩と形状で描かれた浮世絵の世界に引き込まれていくことでしょう。それでは、皆さんの心地よい夏の読書時間が、一冊の素晴らしい浮世絵の本と共に過ごせますように。
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