東ドイツの歴史を知る本3選
秋の夜長に、知的スパイスを加えてみませんか?第一本は、実際に東ドイツに住んでいた著者による体験記。生々しい日常と独特の価値観が息づいています。次に、小説ですが東ドイツを描いた秀作。登場人物たちの揺れ動く感情を通じて、あの時代の雰囲気を握ってみませんか?それぞれの生活を追いながら、刻々と変わりゆく東ドイツを感じてみてください。さらに、第三本はノンフィクション。ただの歴史書では満足できない方にオススメ。膨大な資料をもとに、体系的に東ドイツの歴史が語られています。せっかくなので、東ドイツの歴史を多角的に感じてみませんか?
『物語東ドイツの歴史 : 分断国家の挑戦と挫折』
作者 | 河合,信晴,1976- |
---|---|
価格 | 不明 |
発売元 | 中央公論新社 |
発売日 | 2020年10月 |
『東ドイツ史1945-1990』
第一人者による通史の決定版!
ドイツ民主共和国(東ドイツ)は、戦後40年以上、ドイツ連邦共和国(西ドイツ)と二分された「分断国家」だった。ドイツ社会主義統一党(SED)が実質的に独裁し、東西冷戦の最前線に陣取り、市民は秘密警察に常に監視され、言論の自由も厳しく統制されていた。しかし80年代、ゴルバチョフが東欧の共産主義政権を維持する方針を放棄し、これを拒否したSEDに対し、市民による抗議運動が拡大する。そしてついに89年、ベルリンの壁が開放、翌年、再編された5つの州は西ドイツへ加盟し、消滅するに至った。
本書は刊行以来、数多く改訂を重ね、「最もスタンダードな通史」として高く評価されている現代史だ。特長は、指導者や政党など政治的な動向を中心に、権力機構の誕生と崩壊という一本の筋道を設け、物語性がある点だ。この変遷をたどることで、一般読者や学生にも分かりやすい構成になっている。いわば政治史を中心に簡潔にまとめられた、新しい正統派の「入門書」と言えるだろう。著者はドイツ現代史研究者、マンハイム大学で東ドイツ研究の泰斗ヘルマン・ヴェーバーに師事、SEDの歴史と党内粛清、大衆組織が専門。図版多数・参考文献・人名索引収録。
作者 | ウルリヒ・メーラート/伊豆田 俊輔 |
---|---|
価格 | 3080円 + 税 |
発売元 | 白水社 |
発売日 | 2019年11月26日 |
『伝説となった国・東ドイツ』
反目し合う二つのドイツ。否定された歴史に育まれた「旧東独人」という生き方は、ヨーロッパに何をもたらすのか。旧東独人に長期にわたる取材を経て、ドイツの最深部を描く渾身の一冊。
作者 | 平野洋 |
---|---|
価格 | 2310円 + 税 |
発売元 | 現代書館 |
発売日 | 2002年08月 |
以上、東ドイツの歴史を探求する3冊の絶品書籍のご紹介でした。国の歴史を読むということは、単に過去の出来事を理解するだけでなく、その国やその人々が何を経鎖してきたのか、なぜ現在の状況に至ったのかを深く掘り下げて理解することです。
それぞれの作品は、東ドイツという国が生み出され、そして消えていったその時代の重層の歴史を見事に描き出しています。政治的なテーマや社会的な問題に触れつつも、普通の人々の生活や感情を忘れないその筆致には心から敬意を表します。
それぞれの作品は異なる視点から、また異なる素材を使って東ドイツの歴史を紐解いていきます。その一つ一つが豊かな色彩を放ち、組み合わさって初めて一つの真実を作り出す…それが歴史ってものじゃないですか?
バラつきのある視点こそが、歴史を多角的にとらえ、一面的な解釈に陥ることを避けるためには欠かせません。だからこそ、3冊ともここでおすすめしてます。一冊だけでもいいので手に取ってみてください。その時、あなたが感じること、得ることがあるんじゃないかと思います。
それらの作品を通じて、普段あまり耳にしない国の歴史を学ぶことで、新たな視野を開く機会にもなるでしょう。そして何より、知らなかった世界に触れ、自分の知識を深めるという楽しみを味わえるのが読書の醍醐味ですよね。
最後に、これらの本は全部厚い本ではありますが、それぞれがその価値を持っています。それぞれのページには東ドイツの息吹が詰まっています。楽しみながら深掘りしていきましょう。それでは、素敵な読書生活をお楽しみください。
本サイトの記事はあくまで新しい書籍と出会う機会を創出する場であり情報の正確性を保証するものではございませんので、商品情報や各作品の詳細などは各自で十分に調査した上でご購入をお願いいたします。各通販サイトが提供するサービスは本サイトと関係ございませんので、各通販サイトは自己責任でご利用ください。