千利休に関する歴史小説5選
千利休の生涯を描いた歴史小説をご紹介します。まずは、彼の茶道に対する情熱や哲学が感じられる作品。また、彼が豊臣秀吉の臣下となった様子も描かれている作品もあります。中には、利休が秀吉との関係に苦悩し、茶道との葛藤を抱えたまま悲運の最期を迎える様子が描かれた作品もあるのです。利休に興味がある方や、歴史好きの方にはぜひ一度手に取っていただきたい、おすすめの歴史小説です。
『利休にたずねよ』
わしが額ずくのは、美しいものだけだ──
最後まで己の美学を貫き、天下人・秀吉に切腹を命ぜられた千利休。
その心の中にいつも棲んでいたのは、十九のときに、殺した女だった……。
利休に艶やかな感性を与えた、秘めた恋と人生の謎に迫る 山本文学の金字塔。
圧倒的な筆力をもって描かれた第140回直木賞受賞作。
2013年には市川海老蔵主演で映画化され、モントリオール世界映画祭で最優秀芸術貢献賞受賞。
本文より─
なぜだ。なぜ、あんなふうにいともあっさり、美しいものを見つけ出すことができるのか。 ─秀吉
──聡すぎはしまいか。聡い男は重宝されても、聡すぎる男は、嫌われる。─家康
あなた、ほんとうにわたしでよいのでしょうか。─宗恩
2014年に惜しくも逝去された著者と浅田次郎氏との直木賞受賞記念対談も収録。
刊行にあたり浅田氏からは「対談によせて」というお言葉もいただいてます。
死を賜る ──利休
おごりをきわめ ──秀吉
知るも知らぬも ──細川忠興
大徳寺破却 ──古渓宗陳
ひょうげもの也 ──古田織部
木守 ──家康
狂言の袴 ──石田三成
鳥籠の水入れ ──ヴァリニャーノ
うたかた ──利休
ことしかぎりの ──宗恩
こうらいの関白 ──利休
野菊 ──秀吉
西ヲ東ト ──山上宗二
三毒の焔 ──古渓宗陳
北野大茶会 ──利休
ふすべ茶の湯 ──秀吉
黄金の茶室 ──利休
白い手 ──あめや長次郎
待つ ──千宗易
名物狩り ──織田信長
もうひとりの女 ──たえ
紹鷗の招き ──武野紹鷗
恋 ──千与四郎
夢のあとさき ──宗恩
特別収録 対談 浅田次郎×山本兼一
作者 | 山本 兼一 |
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価格 | 1001円 + 税 |
発売元 | 文藝春秋 |
発売日 | 2018年08月03日 |
『天下人の茶』
作者 | 伊東,潤,1960- |
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価格 | 不明 |
発売元 | 文藝春秋 |
発売日 | 2018年12月 |
『小説千利休 秀吉との命を賭けた闘い』
「この“にじり口”から茶室に入れば、あなたは一人の人間になります」-利休の言葉に、秀吉は激しく反発する。「俺は、茶室に入っても、おまえとは同等ではない」と。一触即発の関係の中で日を重ね、心の溝を深めてゆく二人。そしてついに決定的な出来事が起ったー。なぜ利休は、天下人・秀吉と、それほどまでに対立したのか。その精神のありかを探り、自らの理想を貫いた男の姿を描く。
作者 | 童門冬二 |
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価格 | 586円 + 税 |
発売元 | PHP研究所 |
発売日 | 1999年02月 |
『軍師千利休 : 秀吉暗殺計画とキリシタン大名』
作者 | 加治,将一,1948- |
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価格 | 不明 |
発売元 | 祥伝社 |
発売日 | 2020年02月 |
『千利休は生きている!(下巻)』
賢者・千利休は現代人に何を伝えたかったか。いかに生き、いかに死ぬか。死生観が軽視され、考えることを忘れた現代人に、千利休が茶道を通じて伝えたかったことは何か。
作者 | 石井健次 |
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価格 | 2200円 + 税 |
発売元 | 日本地域社会研究所 |
発売日 | 2017年10月 |
以上が私がおすすめする、千利休に関する歴史小説5選です。
これらの作品は、現代に生きる私たちにとっても、利休の哲学や精神を学ぶ上で非常に有益なものとなっています。
彼が残した茶の湯の心得は、ただ単に茶を淹れるためだけではなく、生きるための智慧でもあります。
ぜひ、利休の世界に身を置き、その時代の空気を感じ取っていただければと思います。
そして、この5つの作品を読んだら、その後は利休と真剣に向き合い、自分なりの茶の湯に向けて、精進してみてはいかがでしょうか。
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