千利休に関する歴史小説5選

千利休の生涯を描いた歴史小説をご紹介します。まずは、彼の茶道に対する情熱や哲学が感じられる作品。また、彼が豊臣秀吉の臣下となった様子も描かれている作品もあります。中には、利休が秀吉との関係に苦悩し、茶道との葛藤を抱えたまま悲運の最期を迎える様子が描かれた作品もあるのです。利休に興味がある方や、歴史好きの方にはぜひ一度手に取っていただきたい、おすすめの歴史小説です。
『利休にたずねよ』

作者 | 山本,兼一,1956-2014 |
---|---|
価格 | 不明 |
発売元 | 文藝春秋 |
発売日 | 2018年08月 |
『天下人の茶』

絢爛豪華たる安土桃山文化の主座をしめていた茶の湯。その文化を創出した男・千利休と現世の支配者となった豊臣秀吉との相克は、利休が秀吉に切腹を命じられたことによって終わりを告げた。果たしてこの争いの裏には何が隠されていたのかーー。
6章からなる物語の大半は、利休の高弟だった、牧村兵部、瀬田掃部、古田織部、細川三斎(忠興)らが、視点人物として置かれている。
大陸への進出に失敗し、自らの功績を能の謡曲にして、それを演じることにのめり込んでいく秀吉の姿にはじまり、弟子たち個々の人生と利休とのかかわりを描くことで、徐々に利休の死の真相に迫っていく。
著者は、秀吉を「野心と自己顕示欲が極めて旺盛な人物。そのやろうとしたことは信長の模倣にすぎない」と分析する。一方、黄金の茶室を自ら作った芸術センスを「秀吉は独自の侘びを発見した」と評す。そこから利休との対立が発生し、さらに関係が悪化していく過程にも、新たな解釈で斬り込んでいく。
第155回直木賞候補作。
解説は永青文庫副館長の橋本麻里氏。
作者 | 伊東 潤 |
---|---|
価格 | 737円 + 税 |
発売元 | 文藝春秋 |
発売日 | 2018年12月04日 |
『小説千利休 秀吉との命を賭けた闘い』

「この“にじり口”から茶室に入れば、あなたは一人の人間になります」-利休の言葉に、秀吉は激しく反発する。「俺は、茶室に入っても、おまえとは同等ではない」と。一触即発の関係の中で日を重ね、心の溝を深めてゆく二人。そしてついに決定的な出来事が起ったー。なぜ利休は、天下人・秀吉と、それほどまでに対立したのか。その精神のありかを探り、自らの理想を貫いた男の姿を描く。
作者 | 童門冬二 |
---|---|
価格 | 586円 + 税 |
発売元 | PHP研究所 |
発売日 | 1999年02月 |
『軍師 千利休 秀吉暗殺計画とキリシタン大名』

茶聖・千利休(宗易)は、日本に上陸したイエズス会によってキリスト教思想に目覚めた。
しかも、キリシタン大名たちを従える“軍師”だったーー。
超衝撃の“加治史観”が炸裂する、著者1年ぶりの書下ろし。
直筆の書状や茶器、伝承が多く残る利休だが、真の姿は謎に包まれている。
秀吉に命じられたという切腹にしても、その理由は諸説あって定かではない。
著者は綿密な取材と史料考証で、利休の実像と死の真相を解読する。
のちの千利休こと田中与四郎が、武野紹?の門下となり茶の湯の道に入ったのは、
1540(天文9)年、18歳のときだった。それから約10年、キリスト教が日本に伝わる。
ローマ・カトリックの尖兵的役割を負ったイエズス会は、
日本の風土に適合しながらカトリックの教義と西洋文化を広め、南蛮貿易を取り仕切った。
日本に浸透してゆくキリスト教。その波の中に利休もいた。
やがて利休は侘茶を完成させた当代一の茶人となり、幅広い人脈を築く。
信長、秀吉と近かったのは言うまでもないが、その高弟たちに注目すべきだ。
高山右近、蒲生氏郷、古田織部、黒田官兵衛、前田利家……
みな、キリシタン大名である。
秀吉は当初、信長同様、キリスト教=イエズス会に友好的だった。
その利用価値を認識していた。しかし……
本能寺の変を経て天下統一の野望が現実化するに従い、「伴天連追放」へと舵を切る。
そのとき、利休がとった行動とは<? br>
著者について
加治将一(かじまさかず)
札幌生まれ。米国でビジネスを手がけ、帰国後、執筆活動に入る。
『借りたカネは返すな! 』(アスコム)がベストセラーに。
明治維新の裏面を描き、坂本龍馬暗殺犯を特定した『龍馬の黒幕』(祥伝社文庫)は、テレビで4度映像化された。
大学、企業、経済団体などでの講演も好評を博す。世界有数のアンティーク・コインのコレクターでもある。
主な著書に『龍馬を守った新撰組』『第6天魔王信長 消されたキリシタン王国』(以上、水王舎)
『幕末 維新の暗号』『西郷の貌』『幕末 戦慄の絆』『舞い降りた天皇』『失われたミカドの秘紋』(以上、祥伝社文庫)などがある。
2017年夏、初監督・脚本映画「龍馬裁判」を公開した。
Twitter、YouTube (チャンネル加治将一)も必見。
作者 | 加治 将一 |
---|---|
価格 | 2420円 + 税 |
発売元 | 祥伝社 |
発売日 | 2020年02月01日 |
『千利休は生きている! 下巻』

作者 | 石井,健次,1947- |
---|---|
価格 | 不明 |
発売元 | 日本地域社会研究所 |
発売日 | 2017年10月 |
以上が私がおすすめする、千利休に関する歴史小説5選です。
これらの作品は、現代に生きる私たちにとっても、利休の哲学や精神を学ぶ上で非常に有益なものとなっています。
彼が残した茶の湯の心得は、ただ単に茶を淹れるためだけではなく、生きるための智慧でもあります。
ぜひ、利休の世界に身を置き、その時代の空気を感じ取っていただければと思います。
そして、この5つの作品を読んだら、その後は利休と真剣に向き合い、自分なりの茶の湯に向けて、精進してみてはいかがでしょうか。
本サイトの記事はあくまで新しい書籍と出会う機会を創出する場であり情報の正確性を保証するものではございませんので、商品情報や各作品の詳細などは各自で十分に調査した上でご購入をお願いいたします。各通販サイトが提供するサービスは本サイトと関係ございませんので、各通販サイトは自己責任でご利用ください。