図書館好きが読む本10選

あなたは本が好きですか?図書館が大好きな方に向けて、厳選した10冊を紹介します。独特の静けさと知識への探求心を呼び起こす場所、それが図書館。世界観が広がるファンタジーから、歴史を学ぶことができるノンフィクションまで揃っています。また、図書館を舞台にした物語や、図書館員が主人公の作品もピックアップ。知識への探求心がグッとくる一冊もありますよ。さらには、図書館という閉ざされた空間で起きるミステリーも。読書好きなら誰もが共感できる、あるいは新たな発見があるかもしれない10冊。これを機に手に取ってみてはいかがでしょうか。
『図書館を学問する』

図書館で働く人、日々利用している人が普段は気にしない、でも聞かれると「どうして?」と思う疑問をピックアップ。その疑問をデータ/事実/エビデンスに基づいて考える視点や道筋を、柔らかな筆致でレクチャーする図書館情報学の入門書。
作者 | 佐藤翔/著 |
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価格 | 2400円 + 税 |
発売元 | 青弓社 |
発売日 | 2024年12月25日 |
『図書館を建てる、図書館で暮らす 本のための家づくり』

図書館に住みたい! 2019年末に建ちあがった、膨大な蔵書を収める家〈森の図書館〉。2人の施主が、普請のプロセスや、そこで過ごすなかで考えたことをつづり、デジタルだけでは実現できない、「本のある空間」の効用をさぐる。書架の写真はもちろん、建築家の寄稿や図面類も多数収録。蔵書と家と人との関係をめぐる実践的ドキュメント。
作者 | 橋本 麻里/山本 貴光 |
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価格 | 3630円 + 税 |
発売元 | 新潮社 |
発売日 | 2024年12月18日 |
『日本の図書館 2024 統計と名簿』

図書館の悉皆的な統計書。公共,大学,短期大学,高専図書館の個別データと調査項目ごとの集計が掲載されている。評価と計画のために欠かせない基本統計。
電子媒体版の購入も可能(申込書はHP内「JLA出版物」 > 「電子データの提供」)。
本誌には館種別の集計結果を掲載し,各館の統計は電子媒体版に掲載する。
作者 | 日本図書館協会図書館調査事業委員会日本の図書館調査委員会 |
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価格 | 16500円 + 税 |
発売元 | 日本図書館協会 |
発売日 | 2025年03月14日 |
『図書館のゆるゆる人生質問箱 - 中高生の悩み、質問、雑談に、図書館職員がお応えします! -』

作者 | 北海道斜里町立図書館 |
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価格 | 不明 |
発売元 | ワニブックス |
発売日 |
『県立図書館長からはじまる図書館探究』

県立図書館長が図書館の意義を発見する物語!
「善さん!」と生徒に慕われていた高校教育現場から校長を経て,いきなり静岡県立図書館長に異動した著者は,戸惑いの中でも真摯に職員や利用者に向き合い司書資格を取得し「図書館」への理解を深めます。その後も,県教育長・大学理事を歴任し,近隣自治体の読書推進協議会会長・図書館協議会会長として図書館を支え,現在は私学学校法人理事長として「図書館の発見・探求」の旅は立場を変えて続いています。社会科教員・教育長として生徒や職員に説いてきた「憲法・人権・多様性」を大切にする思索と実践はどんな場合もベースにあり,「県立図書館論」に止まらず「教育文化論」「組織のリーダー論」としても多くの方に手に取って欲しい一冊です。(作家・草谷桂子さんより)
1章 図書館の発見(赴任の驚き,「転職」/図書館を学ぶ/「図書館の発見」)
2章 県立図書館の使命と実践(県立図書館の存在意義/市町村立図書館への支援体制・実践例と新館建設支援/図書館ネットワークの構築/内外の図書館視察に学ぶ)
3章 県立図書館の危機と改革(県立図書館の危機/県立図書館の改革と資料費の確保/2世紀をまたいだ県立図書館長勤務)
4章 図書館支援の継続 県教育長,図書館協議会長,子ども読書活動推進委員長として(「読書県しずおか」構想と実践/公共図書館への支援/島田市の「子ども読書活動推進計画」策定作業/牧之原市の図書館協議会活動と図書館建設)
5章 図書館の未来(教え子たちと図書館/デジタル化と読書・図書館/図書館の持続可能性/図書館運営論と「新静岡県立図書館構想」への期待)
作者 | 鈴木 善彦 |
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価格 | 1980円 + 税 |
発売元 | 日本図書館協会 |
発売日 | 2025年03月03日 |
『小さなまちの奇跡の図書館』

さびれつつあった図書館はどのようにして日本で最も注目されるようになったのか? 鹿児島県指宿市の図書館を変えた地元女性たちの大奮闘の物語。
作者 | 猪谷千香/著 |
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価格 | 800円 + 税 |
発売元 | 筑摩書房 |
発売日 | 2023年01月07日 |
『新しい、美しい日本の図書館 = New and Beautiful Japanese Libraries』

作者 | 立野井,一恵 |
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価格 | 不明 |
発売元 | エクスナレッジ |
発売日 | 2024年10月 |
『北欧の美しい図書館』

なぜ北欧の図書館は魅力的なのか?
読書体験を魅力的なものにするために、
本と人との関係をとことん考え抜いて
つくられているからです。
読書好きの国民が多く、
図書館利用率が世界的に高い北欧諸国。
そこには、美しく楽しく居心地のよい
良質な図書館建築が数多く存在します。
本書ではデンマーク、スウェーデン、
フィンランド、ノルウェーの各地にある
図書館建築のなかでも、
特に空間性が豊かな事例を厳選して紹介します。
■掲載図書館
1章:デンマークの図書館
・コペンハーゲン大学旧図書館
・コペンハーゲン中央図書館
・デンマーク王立図書館
・レンテメスターヴァイ図書館
・ティンビェア図書館&カルチャーハウス
・ロドオウア図書館
・ヴィビュ図書館&カルチャーハウス
・ヘアニン図書館
・ドック1
2章:スウェーデンの図書館
・スウェーデン王立図書館
・ストックホルム市立図書館
ストックホルム大学図書館
・ウプサラ大学図書館
・ヴェクショー市立図書館新館
・ハルムスタッド図書館
・マルメ市立図書館
3章:フィンランドの図書館
・フィンランド国立図書館
・ヘルシンキ中央図書館“オオディ”
・ヘルシンキ大学図書館
・リクハルディンカトゥ図書館
・トーロ図書館
・国民年金会館本館図書室
・ムンキニエミ図書館
・カッリオ図書館
・ヴァッリラ図書館
・マウヌラ・ハウス
・パシラ図書館
・アアルト大学ラーニング・センター
・イソ・オメナ図書館
・キルッコヌンミの図書館
・トゥルク市立図書館
・タンペレ市立図書館
・ヴィープリの図書館
・ユヴァスキュラ大学アアルト図書館
・セイナヨキ市立図書館
・アピラ図書館
・アラヤルヴィの図書館
・ロヴァニエミ市立図書館
4章:ノルウェーの図書館
・オスロ図書館旧本館
・ダイクマン図書館
・リレハンメル図書館
・トンスベルグ&フェルダー図書館
・ヴェネスラの図書館
・トロムソ図書館
作者 | 小泉 隆 |
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価格 | 2420円 + 税 |
発売元 | エクスナレッジ |
発売日 | 2024年07月22日 |
『図書館員をめざす人へ = For Prospective Librarians』

作者 | 後藤,敏行 |
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価格 | 不明 |
発売元 | 勉誠社 |
発売日 | 2024年10月 |
『フィンランド公共図書館 躍進の秘密』

この10年間で、公共図書館を取り巻く状況は世界的に悪化していると言える。新自由主義の影響は国を問わず深刻なものとなり、公共サービスに関しても市場価値が最優先され、弱体の一途を辿っている。そんな状況のなか、公共図書館がとびきり元気な国がある。それがフィンランドである。世界一意欲的に使われているフィンランド公共図書館、その秘密はいったいどこにあるのだろうか。
確実に言えることは、フィンランド社会の目標である平等の達成に、公共図書館が直接結び付いているということである。公共図書館は、すべての住民に情報と文化へのアクセスを保障する公共機関である。フィンランドではすべての自治体に公共図書館があるため、情報と文化へのアクセスが文字通り100パーセント保障されている。また、公共図書館は切れ目のない生涯学習を約束する場所ともなっている。無料の公共図書館があることで、人は学びたいときに躊躇せずに学びを再開することができるのだ。このような背景もあって、フィンランド公共図書館は伝統に安住することなく、新たな挑戦を恐れずに前に進み続けている。
世界大戦や大国との関係に翻弄され厳しい自然環境のなかで経済的に貧しかったフィンランドが、公共図書館をはじめとする強靭な文化保障制度を作り上げるまでには長い年月がかかっている。決して平坦ではない道のりがゆえに、培われた創造的な文化がフィンランドの公共図書館にも根付き、市民とともに革新的なサービスを追求し続けてきた。その結果、「情報と文化へのアクセスの保障による社会的平等の実現」、「切れ目のない生涯学習への約束」、「既成概念に捉われない革新的サービスの創造」が、フィンランド公共図書館の躍進の秘密となった。
映画『ニューヨーク公共図書館』(2019年)で表現された公共図書館以上のものがフィンランドにはある。そのことを紙上で確認していただきたい。(よしだ・ゆうこ)
作者 | 吉田右子/小泉公乃/坂田ヘントネン亜希 |
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価格 | 2750円 + 税 |
発売元 | 新評論 |
発売日 | 2019年11月14日 |
以上、"図書館好きが読む本10選"をご紹介させていただきました。皆様の中には、すでに何冊か読んだことがある作品もあるかと思いますが、そんな方こそ新たな視点で再読してみてはいかがでしょうか。私たちが見逃していた何かが見えてくるかもしれません。そしてまだ手に取ったことのない作品があれば、ぜひ図書館の棚を探してみてください。
紹介した作品たちは、図書館という閉じられた空間での出来事を描いたものであったり、図書館という場そのものにスポットを当てて物語が進行するものであったりします。個性豊かなキャラクターたちとともに、一見静かな図書館の中で行われる様々な冒険を味わってみてください。そこには、知識、友情、恋、謎解き、時には危険な予感も含まれています。
また、これらの本を読むことで、図書館で過ごす時間自体が一層楽しくなるかもしれません。現実の図書館でありながら、まるで物語の中に登場する図書館のような気持ちになり、普段とは違った楽しみ方ができるのではないでしょうか。特に、読書家の皆様にとっては、この10冊は図書館という場所に新たな夢や魅力を見いだすきっかけになることでしょう。
もし、これらの作品を読んで感じたことや、ぜひオススメしたい!という作品があれば、ぜひ私たちに教えてくださいね。みなさんの声をお待ちしています。
これからも引き続き、図書館で素敵な一冊に出会えますように。どんな物語に出会えるか、その興奮と期待感を忘れず、読書の旅を楽しんでくださいね。図書館が、皆様の人生にとって、また、物語との出会いの場として、たくさんの価値を提供し続けますことを心から願っています。
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