中国の作家、魯迅を紹介した本4選
中国文学に詳しくない方でも、魯迅の名前くらいは聞いたことがあるのではないでしょうか?彼の作品は鋭い洞察力と深い人間愛に溢れていて、読む人を引き込んで止まないんです。今回はそんな魯迅を紹介する本を4冊ピックアップしました。時代背景を詳しく解説したものから、魯迅の人間性に迫ったものまで幅広く揃えているので、初めて彼の世界に触れる人でも安心。これを機に魯迅の作品に興味を持っていただけたら嬉しいです。既に魯迅のファンの方にも新たな発見があるかもしれませんよ。
『魯迅の仙台留学 「藤野先生」と「医学筆記」』
作者 | 魯迅仙台留学百二十周年記念会 |
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価格 | 1650円 + 税 |
発売元 | 社会評論社 |
発売日 | 2024年09月20日 |
『魯迅と紹興酒 お酒で読み解く現代中国文化史 お酒で読み解く現代中国文化史』
一九七九年の上海ビールの味、映画に見る北京の地酒、魯迅が描く紹興酒の風景、台湾文学に登場する清酒白鹿、“公宴”“私宴”風景の変貌…文学研究という立場から中国の変化を見続けてきた著者が、酒をキーワードに、文学や映画、時には自身の体験を支えながら、改革・開放経済体制以後四〇年の中国語圏文化の変遷を語る。『NHKラジオ中国語講座』テキスト(二〇〇三〜二〇〇四年度)の連載「中国酒で味わう現代文化」を加筆修正し再構成。中国におけるここ十年の酒宴の変貌について新たに書き加えた。
作者 | 藤井 省三 |
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価格 | 2200円 + 税 |
発売元 | 東方書店 |
発売日 | 2018年10月30日 |
『いま、なぜ魯迅か』
「会社国家」であり、「官僚国家」でもある日本では、「精神のドレイ」が主人の意向を先取りする、いわゆる忖度が大流行りである。まじめ主義者と多数に従ういい人ばかりのこの国に、いま必要なのが魯迅の「批判と抵抗の哲学」だ。魯迅を自らの思想的故郷とする著者が、血肉となった作品を論じ、ニーチェ、夏目漱石、中野重治、竹内好、久野収、むのたけじら、縁の深い作家・思想家を振り返る。「永遠の批評家」魯迅をめぐる思索の旅は、孤高の評論家の思想遍歴の旅でもある。
作者 | 佐高 信 |
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価格 | 880円 + 税 |
発売元 | 集英社 |
発売日 | 2019年10月17日 |
『魯迅と日本文学 漱石・鴎外から清張・春樹まで』
日中文学の系譜を探る、スリリングな一冊。作品を読み解いて、魯迅と日本作家たちとの色濃い繋がりを提示する。東アジアのモダンクラシックとなった魯迅文学の多彩な姿!
作者 | 藤井省三 |
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価格 | 3080円 + 税 |
発売元 | 東京大学出版会 |
発売日 | 2015年08月19日 |
これまでの紹介を通じて、皆様も魯迅の人間的な魅力やその深遠な思索、そして独特の文体に引き込まれたことと思います。多くの読者が魯迅の作品に触れることで、彼が生きた時代の中国、その社会状況を反映したものや、普遍的な人間のあり方、生き方についての洞察を感じることができるはずです。
魯迅の作品がもたらす、読む者の胸に深く突き刺さる共感や感動、そして彼が持つ独特の視点から見た世界は、まさに彼が中国近代文学の巨星と称される所以でしょう。今回紹介した4冊は、その魯迅の'一端を垣間見るための手本となるでしょう。
それぞれが異なる側面から魯迅を解きほぐし、彼の世界観を深く理解するための鍵となります。文学作品の解釈は読む人それぞれで、何度読み返しても新しい発見があるのがジャンルの醍醐味です。たとえば、最初に読んだ時には気づかなかった表現に二度目では深い意味を感じることもあるでしょう。
といった具体的な例を挙げても、実際に読んだ人だけが味わうことのできる魯迅の深みに触れるには、やはりその作品自体への直接的な接触が一番です。ですので、一度、本書を手に取って、その世界に自分自身を浸し、そこから何を感じ取ることができるのか、読者の皆様自身の目で確かめてみてはいかがでしょうか。
魯迅の作品は、我々が生活する現代社会にも通じる普遍的なテーマを問い続けています。今日この瞬間を生きている我々自身に対する洞察、そして人間の生きる意味や存在意義についての問いかけが魯迅の作品には詰まっており、その解答を見つける旅は、自己理解や自己成長へと繋がるでしょう。
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