フランシスコ・ザビエルに関する本 おすすめ6選

日本にキリスト教を伝えたフランシスコ・ザビエル。彼の人生と活動を描いた読み応えのある作品をピックアップしてみました。一部は歴史的事実に基づきながらも、作者独自の解釈や創作が加えられており、真実とフィクションが交錯する面白さがあります。一方で、ザビエル自身の信仰心や使命感を真摯に追求した作品もあり、読者の心に深い共感を呼びます。また彼の存在が日本の歴史や文化に与えた影響を描いたものもあり、ザビエルの活動が如何に歴史を動かしたかを感じられます。これら6作品はザビエルの多彩な一面を楽しめること間違いなしですよ。
『ザビエルの見た日本』

日本人の西欧文化受容に重要な役割を演じたフランシスコ・ザビエル。1549年に来日すると、旺盛な行動力で布教に邁進した。その間、スペインのイエズス会や友人宛に手紙を書き送る。いわく、日本人は知識に飢えている。神の存在に興味を示し説教に真剣に聞き入っている。いわく、日本はキリスト教伝道にふさわしい国だ……。書簡から、ザビエルの心情とその目に映った日本人像を読みとる好著。
序章 ザビエルはなぜ日本へ来たか
●第1部 想像・印象・思い出
第1章 日本に上陸する前のこと
第2章 日本にいたときのこと
第3章 日本を去ってからのこと
●第2部 ザビエルの手紙について
第1章 日本人の気質
第2章 日本の宗教
第3章 ザビエルの教え
第4章 霊魂の救いと滅びの問題について
第5章 ザビエルの偉大さ
作者 | ピーター・ミルワード/松本 たま |
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価格 | 836円 + 税 |
発売元 | 講談社 |
発売日 | 1998年11月10日 |
『描かれたザビエルと戦国日本』

ザビエルのアジア宣教活動と戦国日本の様相を如実に語る貴重史料、ポルトガル、サン・ロケ教会所蔵「ザビエルの生涯」連作油彩画全20点をフルカラーで公開し、詳細に解説。
アジア各地や日本における布教活動の実態、大内氏・大友氏ら大名への影響を考察した論考を収める。
はじめに 鹿毛敏夫
1 図版編
サン・ロケ教会所蔵「フランシスコ・ザビエルの生涯」“The Life of Saint Francis Xavier” を読み解く 鹿毛敏夫
サン・ロケ教会所蔵「フランシスコ・ザビエルの生涯」連作の絵画様式 木村三郎
2 考察編
1 ザビエル研究の新視点ー枠組みとしての三資格ー 岸野久
[コラム] ザビエル・バスク・ナバラ王国 山崎岳
2 ザビエルの航海と東アジア海上貿易 中島楽章
[コラム] ザビエルが出会った“悪魔〞の正体は? 藤田明良
3 アジアにおけるザビエルと周辺の人々 岡美穂子
4 ザビエルが訪ねた戦国三都市(鹿児島・山口・府内)・三大名 鹿毛敏夫
[コラム] 描かれた豊後王(大友義鎮)とザビエル 岡美穂子
5 祭壇画としての「マリア十五玄義図」についてー「とりなし図像」の視点から考えるー 木村三郎
3 ザビエル・グラフ 鹿毛敏夫
4 資料編 フランシスコ・ザビエル関係地図1(世界)・2(日本)/関連年表
あとがき 鹿毛敏夫
作者 | 鹿毛敏夫 |
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価格 | 3080円 + 税 |
発売元 | 勉誠出版 |
発売日 | 2017年01月12日 |
『ザビエル』

一五四〇年早春,派遣されるはずの宣教師が病に倒れた。ザビエルはただ一言「私を遣わしてください」と,再び帰ることなくアジアへ旅立った。九年後,「もっとも誠実で英知に富む民」と報告する日本へ,鹿児島から戦乱の都,山口,大分とわずか二年の滞在中,人々と出会い,キリストの福音を宣べ伝えたが成果は少なく,その努力は挫折したかに見えた。屈することのないザビエルの目は中国を通じて再び日本へと向けられたが,大陸を目前に上川島でともにも看取られず神のみもとに召された。四六歳。しかし,死によってザビエルの信頼と希望と愛の火は消えることはなかった。若い人々を育てるセミナリヨ,コレジヨやキリシタン版の印刷は西欧と日本の文化の架け橋となり,苦しむ人の重荷をともに担う十字架の愛は,厳しい迫害や殉教の中に潜伏キリシタンを二五〇年支え続けた。人間ザビエルの生き方は現代の私たちになにを語りかけているのであろうか。
目次(内容と構成)
はじめに
1 フランシスコ=ザビエルの生涯
一 旅立ちの日
二 大航海時代の幕開け
三 フランシスコの誕生とその時代
四 イグナチオとの出会いとイエズス会の創立
五 インドへの旅立ち
六 あこがれの日本へ
七 鹿児島での初穂
八 平戸 -博多ー山口へ
九 上洛そして離京
一〇 山口での宗教活動
一一 別れ、豊後からインドへ
一二 中国へも福音を
一三 障害を越えて
一四 中国入国への強い意志
一五 志なかばの死
2 フランシスコ=ザビエルの志を継いで
一 「すべての民に」
二 キリスト教を頂点とした出会い
三 出会いの実り -キリシタン版
四 出会いの懸橋
五 ヨーロッパ科学思想の受容
六 より大いなる道
七 潜伏と復活
3 キリスト教と日本
一 日本とヨーロッパの出会い
二 明治期のキリスト教
三 現代日本とキリスト教
年譜
参考文献
さくいん
作者 | 尾原 悟 |
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価格 | 1320円 + 税 |
発売元 | 清水書院 |
発売日 | 2016年05月01日 |
『宣教師ザビエルと被差別民』

宗教改革、大航海時代という世界史の転換期、日本はその影響をどう受けたのか?バスク生まれのザビエルは、カトリック改革派として、アジア底辺層への布教に乗り出す。その活動は日本にも及ぶ。ザビエルら宣教師たちは、ハンセン病患者を救済し、被差別民へも布教の手を差し伸べる…。やがて徳川幕府による禁制は身分差別強化のもととなる。しかし、その後も二百数十年にわたりキリシタン信仰は地下水脈のように受け継がれていった。差別問題をアジア思想史レベルでとらえ続けた沖浦和光が取組んだ最後の著作。
作者 | 沖浦 和光 |
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価格 | 1650円 + 税 |
発売元 | 筑摩書房 |
発売日 | 2016年12月13日 |
『ザビエルと天皇 (Forest Books)』

作者 | 守部 喜雅 |
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価格 | 1430円 + 税 |
発売元 | いのちのことば社 |
発売日 |
『フランシスコ=ザビエル: 東方布教に身をささげた宣教師 (日本史リブレット人 44)』

作者 | 浅見 雅一 |
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価格 | 880円 + 税 |
発売元 | 山川出版社 |
発売日 |
今回はフランシスコ・ザビエルという霊的で歴史的な人物にスポットライトを当てたお勧めの本を6冊ピックアップしてご紹介させていただきました。彼が今がある日本のキリスト教会にどんな影響を与え、時代を超越したメッセージがどのように私たちの心に響くのか、それを見つめることで自分の信念や価値観を見つめ直すきっかけになることでしょう。
様々な視点から描かれるザビエルは、敬虔な宣教師であり、情熱的な探求者でもありました。彼の人間性や宗教に対する情熱、そして日本に対する深い思い入れなど、様々な角度から彼の生涯を追っていくことで、まるで彼の旅路に同行しているかのような感覚に包まれることでしょう。
たしかに、彼の物語は遠い昔の出来事ですが、それはまだ私たちが直面している、人間性と信念、愛と犠牲、理解と誤解といったテーマを扱っています。私たちはザビエルから多くを学ぶことができます。彼の生き方や価値観は、500年以上前の人々にインスピレーションを与えるだけでなく、今でも私たちに多くのことを教えてくれます。
また、この6冊を読むことにより、ザビエルそれぞれが見つめた「日本」の異なる風景や感触に触れることができます。一冊一冊の物語は、歴史や文化、人々の考え方や生き方など、日本について新たな理解を深める手掛かりとなることでしょう。
これらの本を通じて、フランシスコ・ザビエルの人間性、信仰、そして彼が背負った使命に触れることで、私たち自身がどんな人間であるべきか、どう生きるべきかを問う機会になれば幸いです。読書は自己啓発の時間でもあります。ザビエルがそこに注ぎ込んだ情熱と愛情、そして人間性に触れることで、新たな発見があることでしょう。それが一人でも多くの方にとって、心に響く、または人生の方向性を見つける上でのヒントになれば、と願っています。
読者の皆様の旅が、この著作達を通じて、さらに深く、豊かなものになっていただくことを心から願っております。ありがとうございました。
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