ホスピスで起きた3件の不審死。沈黙を貫く医師が抱える真相とは？

救うべきは、患者か、命かーー。

『闇に香る嘘』『同姓同名』の著者渾身、“命の尊厳”に切り込む傑作医療ミステリー！

「先生は、患者を救ったんですーー」

末期がん患者の水木雅隆に安楽死を行ったとして、裁判を受ける天心病院の医師・神崎秀輝。「神崎先生は私から……愛する夫を奪っていったんです…！」証人席から雅隆の妻・多香子が悲痛な声をあげるも一向に口を開こうとはしない。そんな神崎には他にも2件、安楽死の疑惑がかかっていた。患者思いで評判だった医師がなぜーー？

悲鳴をあげる“命”を前に、懊悩(おうのう)する医師がたどり着いた「答え」とは？

“安楽死”をテーマに描く、乱歩賞作家渾身の医療ミステリー！

『同姓同名』が中国でベストセラー、TikTokで話題、中学生ビブリオバトルでチャンプ本に！どんでん返しの名手によるエンタメミステリ短編集。どんでん返された数が多ければ多いほど、あなたの頭は凝り固まってる！常識とか普通とか思い込みとか。まっさらにして読んでみてください。もくじ：「見て見ぬふり」教室のいじめ。みんな見て見ぬふりをするけれどーー「保護」コンビニの前で制服姿の彼女に出会った僕はーー「完黙」素人相手にクスリは売らない闇社会の男はーー「ストーカー」トイレで彼を殺した女の家に彼氏が現れてーー「罪の相続」俺の息子は殺される理由もなく殺されたーー「死は朝、はばたく」刑務所から出てきた男に絡む少年たちはーーSNSにも正義警察が蔓延る現代日本。「あなたはそんなに正しいの？」あなたの知らない自分に出会える目から鱗だらけのミステリ集。

亡き母は、他の人を愛していた。その相手こそが僕の本当の父、そして、殺人犯。しかし逮捕時の状況には謎が残っていたーー『闇に香る嘘』の著者が放つ渾身のミステリ。

新宿署の刑事・田丸は、捜査本部の方針にいつも反発するために厄介者扱いされていた。管内でOLの絞殺体が見つかったが、捜査の主軸からはずさてしまうが、帰宅途中に歌舞伎町のホストの刺殺体を発見する。田丸は二人の思いがけない共通点に気づき、その筋を追うことを会議で提案するも叶わず、隠密捜査を行うことにーー。話題作を連発する社会派ミステリーの旗手による感涙必至の警察小説！