地政学を学べる本4選

世界の壮大なステージに立つ国々の動きや対立、思惑が理解できる地政学。面倒だと思わずに、四冊の本達を手にとってみてください。一冊目は、鳥瞰図から映し出される世界地図が背景となった歴史ドラマ。次に、地政学を舞台に繰り広げられる人間ドラマ。登場人物たちの行動や決断一つ一つが地政学的視点から描き出されています。三冊目は、スパイアクション。物語の舞台が国境を越えるごとに、その国の地理や政治がふんだんに描かれ、地政学を楽しく学べます。最後は、ディストピア世界を描いたSF作品。現代の地政学を反映させたユートピアの展望が、まるで予言のように語られていますよ。時には手に汗握りながら、地政学を楽しく学んでみませんか?
『あの国の本当の思惑を見抜く 地政学』

地形的に見ると、アメリカもロシアも中国も弱い。
だから、戦争をやめられない。
近年、「世界情勢を理解したい」という需要が増えています。
ロシアのウクライナ侵攻、パレスチナ・イスラエル戦争、中国の台湾・尖閣諸島・南シナ海での野心的行動など、ニュースで不安定な国際情勢にまつわる話題を見聞きしない日はありません。
国際政治を考える上で、まず見るべきものは何でしょうか?
歴史、文化、統計、報道ーーどれも重要です。
しかし、本書はそれが「地理」であると考えます。
ニュースを普段見ていると、外国首脳の発言や人々の意見ばかりが目に入ります。
それらを見ていると、世界情勢を動かしているのは「人間の意志」だとつい思いがちです。
しかし、人間の思考や行動は、私たちが思っている以上に地理に動かされています。
それも、気づかないうちに。
地理を基準に世界を眺めると、次のようなさまざまな事実が見えてきます。
●アメリカは大きな海に守られているが、その分他国を攻めづらく、それほど恐れられていない
●ロシアはヨーロッパの大国と平らな地形で繋がっているせいで、領土を拡大し続けなければならない
●対立を深めるアメリカと中国は、実は国土や隣国との関係など、「似た者同士」である
●日本にとって朝鮮半島はユーラシア大陸との「橋」。朝鮮の安全を確保することは伝統的な地政学的課題
寒い場所では、港が流氷で閉ざされて、貿易ができません。
「国を守ろう」と思っても、地形が平坦だとかなり苦労します。
地理が「檻」だとすれば、国は「囚人」です。
囚人に何ができて、何ができないかを知るには、まず檻の形を知らなければならないのです。
本書は、地政学動画において平均再生回数150万回という圧倒的な支持を得る著者・社會部部長が、不変の地政学の法則を解説する1冊。
「海と陸」というシンプルな切り口を中心に、これまで世界で起きてきたことの真の理由を知り、今の世界で起きていることを「自分の頭で考えられるようになる」本です。
序章 今、地政学を学ぶ意義
第1章 アメリカ 強そうで弱い国
第2章 ロシア 平野に呪われた国
第3章 中国 海洋国家になろうとする大陸国家
第4章 日本 大陸国家になろうとした海洋国家
終章 地政学から学べること
作者 | 社會部部長 |
---|---|
価格 | 1980円 + 税 |
発売元 | サンマーク出版 |
発売日 | 2025年01月24日 |
『地政学がマンガで3時間でわかる本』

「新地政学」を知らないと、世界は読めない。
常に変化し続ける世界を前に
「世界情勢の根本を理解したい」という人が増えています。
こうした国際情勢を考えるためには
その国や地域が置かれた「地理的条件」に加えて
貿易戦争などの経済的軋轢や、サーバー管理や情報獲得競争などの「仮想空間」で繰り広げられる戦いの要素も加味する必要があります。
本書では
地理的特徴を中心にする「地政学」と
複雑な対立・競争の要因が入り組んだ「新地政学」を合体させ
「これからの世界の動き」を図解とマンガでわかりやすく解説しています。
■目次
第1章 地政学で読む世界の最新ニュース
第2章 世界の紛争の背景を地政学で学ぶ
第3章 地政学の基礎を知る
第4章 地政学を知らないと世界経済はわからない
第5章 日本の未来予想図
第6章 地政学こそ未来予測の最強ファクター
■監修者略歴
米カリフォルニア州弁護士、タレント。
1952年、米国アイダホ州生まれ、ユタ州育ち。71年、米ブリガムヤング大学在学中に19歳で初来日。75年、沖縄国際海洋博覧会の際にアメリカ館のガイドとして再来日。80年、大学院を卒業し法学博士号と経営学修士号、カリフォルニア州弁護士資格を取得。東京の国際法律事務所に就職。
83年、テレビ番組『世界まるごとHOWマッチ』にレギュラー出演し、一躍人気タレントとなる。近年は企業経営や講演、執筆活動も行う。夕刊フジ連載『ニッポンの新常識』、読売テレビ系『そこまで言って委員会NP』、DHCテレビ『真相深入り!虎ノ門ニュース』などで、「国が国民を守れない憲法9条こそが憲法違反」などの大胆な発言が話題になった。
近著に『トランプ大統領が嗤う 日本人の傾向と対策』(産経新聞出版)、『米国人弁護士が「断罪」東京裁判という茶番』(KKベストセラーズ)、『いよいよ歴史戦のカラクリを発信する日本人』『まだGHQの洗脳に縛られている日本人』(いずれもPHP研究所)、共著に『危険な沖縄』(産経新聞出版)、『中国・韓国との新・歴史戦に勝つ』(悟空出版)、『日本の自立』(イースト・プレス)、『素晴らしい国・日本に告ぐ』(青林堂)などがある。
作者 | ケント・ギルバート |
---|---|
価格 | 1980円 + 税 |
発売元 | 明日香出版社 |
発売日 | 2025年04月15日 |
『13歳からの地政学 カイゾクとの地球儀航海』

子どもも大人も知っておきたい世界のしくみ!
「地政学」がわかれば、歴史問題の本質/ニュースの裏側/国同士のかけひき…が見えてくる!
高校生・中学生の兄妹と年齢不詳の男「カイゾク」との会話を通じて、
「地政学」が楽しくわかりやすく学べる一冊
【絶賛の声、続々!】
真山仁氏(『ハゲタカ』著者)
「大人にこそ読ませたい未来を生き抜く必読書
戦争、平和、日本の行く末を知る羅針盤がここにある!」
杉山晋輔氏(前駐米大使)
「今の日本にこそ求められている一冊!
複雑な国際情勢が物語でやさしくわかる」
プロローグ カイゾクとの遭遇
1日目 物も情報も海を通る
2日目 日本のそばにひそむ海底核ミサイル
3日目 大きな国の苦しい事情
4日目 国はどう生き延び、消えていくのか
5日目 絶対に豊かにならない国々
6日目 地形で決まる運不運
7日目 宇宙からみた地球儀
エピローグ カイゾクとの地球儀航海
作者 | 田中 孝幸 |
---|---|
価格 | 1650円 + 税 |
発売元 | 東洋経済新報社 |
発売日 | 2022年02月25日 |
『地政学が最強の教養である “圧倒的教養”が身につく、たった1つの学問』

●地政学1つで、“圧倒的教養”が身につく
あらゆる教養の中で、地政学こそが「最強の教養」であるーー。
その威力は、一般に言われている「世界情勢がわかるようになる」だけにとどまらない。
「地政学が最強な理由」を挙げたらキリがないほどだが、その際たる例が「“圧倒的教養”が身につく」点だ。
経済学、哲学、歴史学、宗教学、文化人類学、政治学、地理学……。地政学にはあらゆる学問が詰まっている。地政学を学ぶということは、同時にそれらすべての学問の知見を一気に身につけるに等しいのだ。
いま世界のビジネスエリートたちが、こぞって地政学を学んでいる。
それはなぜか?
まさしく、「地政学が最強の教養である」ことに気付いているからだ。
日本、アメリカ、中国からロシア、アジア、中東、欧州まで。
基本も最新情報も、地政学を全網羅。
【CONTENTS】
第1章 なぜ地政学が最強の教養なのか?
・【最強な理由1】世界情勢の解像度が上がる
・【最強な理由2】長期未来予測の頼もしいツールになる
・【最強な理由3】教養が身につく
・【最強な理由4】視座が変わる・相手の立場に立てる ……
第2章 「地政学の思考法」を授けよう
・地政学とは「その国の元首になるロールプレイングゲーム」
・それでも、やっぱり「地理」は大事なワケ
・「地政学の思考法」6つのキーコンセプトーー気候、周辺国、民族性、産業、歴史、統治体系 ……
第3章 「島国」の地政学ーーアメリカ・日本
・ランドパワーを経てからシーパワーになる
・白熱する米中覇権争いの現状
・国内の分断で帝国アメリカは凋落するのか?
・台湾有事発生を防ぐ役割も日本は期待されている
・円安が起きているワケ ……
第4章 「内陸×大国」の地政学ーー中国・ロシア
・少数民族封じ込めのためにも強権的になる
・「一人っ子政策」が中国の軍事作戦に与える影響
・ウクライナ戦争でとん挫する? 中国の巨大経済圏構想「一帯一路」
・【ロシア・ウクライナ戦争の本質】第一次大戦との酷似
・NATO拡大が均衡を崩すーージョージ・F・ケナンの予言 ……
第5章 その他の地政学ーー中東・インド・東南アジア・ヨーロッパ
・リムランドでも地理により運命が変わる
・スンニ派とシーア派に宗教対立はない
・ロシアへの配慮を見せるインド
・民間レベルでも進む中国とASEAN連携
・欧州で生まれた地政学は戦争の道具となる? ……
第6章 未来の地政学
・気候変動の地政学
・南極をめぐる資源争い
・世界の湾岸都市が水没する
・宇宙は新たな地政学ホットスポット
・地政学を乗り越えるには ……
第7章 日本がやるべきことは
作者 | 田村耕太郎 |
---|---|
価格 | 1870円 + 税 |
発売元 | SBクリエイティブ |
発売日 | 2023年01月07日 |
それでは、ご紹介した4冊の本を通して地政学の面白さやその奥深さに触れていただけたらと思います。どの本も、一見すると難しく感じるかもしれませんが、実はとても面白く、惹き込まれる世界が広がっています。日々のニュースや社会の動きを理解するために、地政学の視点は必須とも言えるでしょう。少しでも興味を持たれた方はぜひ、一冊でも手に取ってみてください。
それぞれの作品が一種のガイドブックとなり、見方や考え方のヒントを示してくれます。そこから世界が想像以上に広がることを感じるでしょう。小説ならではのストーリーに引き込まれる一方で、地政学という新たな視点を身につけ、世界を見る目が少しでも広がれば、私としては大変うれしい限りです。
また、興味を持つことで、自分自身でもさまざまな情報を収集し、自分なりの地政学的視点を持つきっかけになるかもしれません。まさに探究の旅の始まり、と言えるでしょう。何事も一歩から。読書を通じて新たな視点を獲得し、更に深く、もっと広い視野でこの世界を見つめていくことで、知識だけでなく、理解や共感、考える力も深まると思います。
最後に、どの本もそれぞれ違った角度から地政学を描いていますので、幅広い視野を持つことができます。その中からあなたにとって一番響く、一番身近に感じる本を見つけるのも一つの楽しみかもしれませんね。地政学の魅力に触れて、世界がさらに広がり、理解が深まればどんなに素敵でしょう。是非、この機会に一度、地政学の世界へ足を踏み入れてみてください。きっと新たな発見があることでしょう。
本サイトの記事はあくまで新しい書籍と出会う機会を創出する場であり情報の正確性を保証するものではございませんので、商品情報や各作品の詳細などは各自で十分に調査した上でご購入をお願いいたします。各通販サイトが提供するサービスは本サイトと関係ございませんので、各通販サイトは自己責任でご利用ください。