女子が主役、松岡圭祐のハードバイオレンスシリーズ3選
気鋭の作家、松岡圭祐のハードバイオレンスシリーズから女子主役作品を3つピックアップしました!彼の筆下の女子たちは一筋縄ではいかない強さを持っています。繊細さの中に秘めた冷徹さ、強靱な精神力…彼女たちの突破力には毎回ハッとさせられます。
1つ目は孤独な女子高生が主役の作品。中学の頃から殺されることへの強迫観念に苛まれ、それと戦う彼女の姿に心奪われます。
2つ目は熱血社会人の女性が主人公。組織犯罪に立ち向かう勇敢さ、忍耐力、深い友情が描かれています。
3つ目は気が強いOLが主役。会社の闇に巻き込まれ、打算的な冷酷さで立ち向かう彼女の戦いが描かれています。
三者三様の女子たちが見せる、万感の戦いをお楽しみください。彼女たちの力に喝采を送っちゃいましょう!
『高校事変』
作者 | 松岡,圭祐,1968- |
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価格 | 不明 |
発売元 | KADOKAWA |
発売日 | 2019年05月 |
『JK(1)』
逗子の山中で発見された一家3人の焼死体。川崎にある懸野高校の1年生・有坂紗奈が両親と共に惨殺された。犯人は紗奈と同じ学校の同級生や上級生からなる不良グループであることが公然の事実とされたが、警察は決定的な証拠をあげることができず、彼らの悪行が止まることはなかった。しかし、1人の少女、高校1年生の江崎瑛里華が現れて事態は急展開をとげる。人気シリーズ「高校事変」を超える、青春バイオレンス文学!
解説 村上貴史(書評家)
作者 | 松岡 圭祐 |
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価格 | 770円 + 税 |
発売元 | KADOKAWA |
発売日 | 2022年05月24日 |
『探偵の探偵』
調査会社スマ・リサーチが併設する探偵学校スマPIスクールに、笑わぬ美少女・紗崎玲奈が入校する。探偵のすべてを知りたい、しかし探偵にはなりたくない、という玲奈、なぜ彼女は探偵学校に入校したのか? スマ・リサーチの社長・須磨康臣は、彼女の驚くべき過去をつきとめる。須磨は玲奈の希望を鑑み「対探偵課」を設けた。紗崎玲奈はひとり、悪徳探偵を追う“対探偵課探偵”となった。
ー独創に満ちたアイディアを詰め込んだ、まったく新しい探偵小説、登場。-
『探偵の探偵IV』が『ダ・ヴィンチ』誌のブック・オブ・ザ・イヤー2015・小説ランキングで10位を記録しました。
イラスト・清原紘
容赦のない描写と抜群のリーダビリティ。「痺れる」松岡圭祐の新たな世界!
ー藤田香織(書評家、エッセイスト)
いいタイトルだ。シンプルでありながら、作品の世界観を的確に言い表している。-村上貴史(ミステリー評論家、「このミス」大賞選考委員)
探偵は正義の味方なんかじゃない。ミステリーヒーローの恐るべきリアル!-香山二三郎(コラムニスト、「江戸川乱歩賞」選考委員、「このミス」大賞選考委員)
「女性探偵」の代名詞となり得る、ヒロインの誕生を見逃すな!-宇田川拓也(「このミス」大賞選考委員)
「探偵小説」への反逆心から生まれた、美しき異形の「探偵」あらわる!-吉田大助(ライター)
作者のシリーズ物は、凝った設定に特色があるが、その中でも本書は飛び切りであろう。悪徳探偵専門の探偵というのは、初めて聞いた。しかし、読み始めてすぐ、こんな探偵がいてもおかしくないと思うようになった。探偵業界の現実が、克明に描かれているからだ。また、主人公の魅力も見逃せない。自分たちの仕事の邪魔になる玲奈の命を、悪徳探偵は本気で狙ってくる。それを承知の上で、彼女は危地に向かう。彼女は、頭脳派でもある。玲奈と悪徳探偵の頭脳戦は、双方一歩も引かぬ名勝負。でも、才色兼備にして文武両道の玲奈が、その力を見せれば見せるほど、彼女の哀しみが際立ってくる。タフでハードな鎧の下には、癒せぬ傷を抱えた魂が隠れている。-細谷正充(書評家、「江戸川乱歩賞」選考委員)
〔あらすじ〕調査会社スマ・リサーチが併設する探偵学校スマPIスクールに、笑わぬ美少女・紗崎玲奈が入校する。探偵のすべてを知りたい、しかし探偵にはなりたくない、という玲奈、なぜ彼女は探偵学校に入校したのか? スマ・リサーチの社長・須磨康臣は、彼女の驚くべき過去をつきとめる。須磨は玲奈の希望を鑑み「対探偵課」を設けた。紗崎玲奈はひとり、悪徳探偵を追う“対探偵課探偵”となった。
作者 | 松岡 圭祐 |
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価格 | 649円 + 税 |
発売元 | 講談社 |
発売日 | 2014年11月15日 |
たくさんの女子が主役の物語を紹介できて、本当にうれしいです。それぞれの作品が独特の魅力を持っていて、その中でも、松岡圭祐さんのハードバイオレンスシリーズは、リアルな描写とドラマ性の高さで、非常に印象深い作品となっています。描かれている世界は厳しく、時に残酷ですが、それでも闘い続ける主人公たちの姿には心から感動しました。
私が特に好きなのは、松岡さんの作品に独自のリアリティがあることです。文学作品やマンガに求めるリアリティとは、登場人物や世界観がリアルな描かれ方をしているか、ということだけではありません。そこに登場する人々が抱える感情や経験、苦難や喜び、それらがリアルに描かれているかどうか、ということも大切だと思います。その点、松岡さんの作品は、主人公たちの生きざま、感情、苦悩を深く描き込んでいて、読んでいるこちらも共感し、時には涙することもありました。
ハードバイオレンスと聞くと、一見、女子には敬遠されがちなジャンルかもしれません。しかし、このシリーズを読んでみて感じたことは、登場人物たちがみな、自分自身の信じた道を突き進む強さを持っているということです。それは、男性だけでなく、もちろん女性にも共感できる普遍的なメッセージだと思います。そんな作品たちを、これからもたくさんの人に読んでほしいと思います。
皆さんも、ぜひ一度松岡圭祐さんのハードバイオレンスシリーズを手に取ってみてください。新たな世界と出会う喜び、物語を通して得る気づきや成長、そんな経験をぜひ味わってみてください。それでは、今回はこの辺で。また次回、新たなおすすめの作品を紹介する機会があれば幸いです。お楽しみに!
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