ひきこもりを描いた青春小説10選

閉ざされた部屋の中で、主人公たちはどのように世界と向き合うのでしょうか。ここでは、心の中に閉じこもった若者たちの成長を描いた、感動的な青春小説を10冊ピックアップしました。彼らの視点から、外の世界はどんなに遠く、そして鮮やかに映るのでしょうか。さまざまな個性を持つ主人公たちが自分の殻を破る瞬間、読者もまた共感し、勇気づけられるでしょう。静かな部屋の中で繰り広げられる物語は、ひきこもりという現象を敏感に、かつ深く掘り下げます。静かながらも力強い彼らの声に耳を傾け、ぜひ一緒に旅に出てみてください。
『私が鳥のときは』

中三の夏休み、蒼子の母が元同僚で余命わずかのバナミさんをさらってきた。なんでうち。なんで今。腹を立てる蒼子だったが、ひょんなことから一緒に受験勉強に励むようになりー受賞作「私が鳥のときは」。英語の授業は気づまりだし、部活は基礎練ばかり。「社会」というもののハードさに気づきはじめた、中一のバナミと友人たち。夏休み、お屋敷に暮らす老婦人・英子さんと出会ってー書き下ろし「アイムアハッピー・フォーエバー」。軽やかに瑞々しく、世界をあざやかに変える傑作青春小説、誕生!第4回氷室冴子青春文学賞大賞作。少女と元少女たちに訪れた、奇跡のような夏の物語。
作者 | 平戸 萌 |
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価格 | 1815円 + 税 |
発売元 | 河出書房新社 |
発売日 | 2023年12月01日 |
『青空の卵』

僕は坂木司。外資系の保険会社に勤務している。友人の鳥井真一はひきこもりだ。プログラマーを職とし、料理が得意で、口にするものは何でも自分で作ってしまう-それもプロ顔負けの包丁さばきで。要するに外界との接触を絶って暮らしている鳥井を、なんとか社会に引っ張り出したい、と僕は日夜奮闘している。そんな僕が街で出合った気になること、不思議なことを鳥井の許に持ち込み、その並外れた観察眼と推理力によって縺れた糸を解きほぐしてもらうたびに、友人の世界は少しずつ、でも確実に外に向かって広がっていくのだった…!?気鋭の新人による書き下ろし連作推理短編集。
作者 | 坂木司 |
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価格 | 1870円 + 税 |
発売元 | 東京創元社 |
発売日 | 2002年05月 |
『NHKにようこそ!』

作者 | 滝本,竜彦,1978- |
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価格 | 不明 |
発売元 | 角川書店 |
発売日 | 2005年06月 |
『ささみさん@がんばらない』

作者 | 日日日,1986- |
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価格 | 不明 |
発売元 | 小学館 |
発売日 | 2009年12月 |
『ニッポニアニッポン』

作者 | 阿部 和重 |
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価格 | 293円 + 税 |
発売元 | 新潮社 |
発売日 |
『ヒッキーヒッキーシェイク (ハヤカワ文庫JA)』

作者 | 津原 泰水 |
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価格 | 812円 + 税 |
発売元 | 早川書房 |
発売日 | 2019年06月06日 |
『ひきこもりの弟だった(1)』

ラスト、読む人に【幸せとは何か】を問いかけるーー。圧倒的衝撃の“愛”の物語。
【あらすじ】
『質問が三つあります。彼女はいますか? 煙草は吸いますか? 最後に、あなたはーー』
突然、見知らぬ女にそう問いかけられた雪の日。僕はその女ーー大野千草と“夫婦”になった。互いについて何も知らない僕らを結ぶのは【三つ目の質問】だけ。
まるで白昼夢のような千草との生活は、僕に過ぎ去った日々を追憶させていくーー大嫌いな母、唯一心を許せた親友、そして僕の人生を壊した“ひきこもり”の兄と過ごした、あの日々を。
これは誰も愛せなくなった僕が、君と出会って愛を知る物語だ。
作者 | 葦舟 ナツ |
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価格 | 803円 + 税 |
発売元 | KADOKAWA |
発売日 | 2017年03月25日 |
『ひきこもり作家と同居します。』

学芸員になるべく勉強に明け暮れていたあかり。しかし母の急逝で天涯孤独となり、現実的な問題が持ち上がった「お金がない」。学芸員の夢もここまでか。だが、生活費節約のため引きこもり作家と同居をすすめられ?
作者 | 谷崎 泉/高野 苺 |
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価格 | 704円 + 税 |
発売元 | KADOKAWA |
発売日 | 2017年08月12日 |
『おーい、中村くん : ひきこもりのボランティア体験記』

作者 | 中村,秀治,1986- |
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価格 | 不明 |
発売元 | 生活ジャーナル |
発売日 | 2018年02月 |
『かがみの孤城. 上』

作者 | 辻村,深月,1980- |
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価格 | 不明 |
発売元 | ポプラ社 |
発売日 | 2021年03月 |
以上、ひきこもりを描いた青春小説10選をご紹介いたしました。それぞれの作品には、様々な背景や事情を抱えた若者たちの姿が描写されています。また、彼らが日々の生活の中で感じている恐怖や不安、希望や夢など、心の闇と光を深く掘り下げていることが感じられるでしょう。
これらの作品は、ひきこもりという現実を直視し、またその心情を理解しようと試みることで、読者自身の視点や価値観を見つめ直すきっかけにもなります。広い世界に舞い出ることを躊躇してしまう若者たちの姿は、きっとどこかで自分自身を見ているような感覚になるかもしれません。
また、これらの作品は、青春という輝かしい時期における彼らの孤独や苦悩だけでなく、そこから立ち上がり、自分自身を見つめ直し、前に進む力を与えてくれます。ひきこもりの現象が描かれた作品たちは、若者たちが抱える不安や疑問を共有し、理解し、そして新たな一歩を踏み出す勇気をくれるものと言えるでしょう。
一部の作品には、思春期の反抗、親からの期待、社会からのプレッシャー、未来への不安といったテーマも交えられています。それら全てがひきこもりという形で表現されているのです。逆に言えば、それらの問題を通してひきこもりを理解することも可能なのです。
ひきこもりという言葉はもしかしたら私たちが思うよりも、もっと広い意味を持っているかもしれません。この言葉を噛みしめながら、これら作品を手に取ってみてはいかがでしょうか。きっと新たな視点と共に、あなた自身の青春時期を振り返るきっかけになることでしょう。
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