遺伝に関する本 おすすめ5選 どこまで影響する?

遺伝と聞くと難しそうに感じますよね。でも、私が今回ご紹介する5决定本は、専門的な知識を楽しみながら学べる作品ばかり。遺伝が人間の身体や人格、才能にどれだけ影響を与えるのか、科学的な視点で解き明かされています。世代を超えた病気の原因や、親から子へと受け継がれる特性も詳しく解説。日本の遺伝研究の最前線から、感動的な実話まで。どの作品も、遺伝の奇跡と秘密を楽しく学べる一冊ですよ。遺伝についての知識が深まること間違いなし!
『日本人の9割が知らない遺伝の真実』

作者 | 安藤,寿康,1958- |
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価格 | 不明 |
発売元 | SBクリエイティブ |
発売日 | 2016年12月 |
『教育は遺伝に勝てるか?』

遺伝が学力に強く影響することは、もはや周知の事実だが、誤解も多い。本書は遺伝学の最新知見を平易に紹介し、理想論でも奇麗事でもない「その人にとっての成功」(=自分で稼げる能力を見つけ伸ばす)はいかにして可能かを詳説。教育の可能性を探る。
作者 | 安藤寿康 |
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価格 | 935円 + 税 |
発売元 | 朝日新聞出版 |
発売日 | 2023年07月13日 |
『遺伝と平等―人生の成り行きは変えられる―』

作者 | キャスリン・ペイジ・ハーデン/青木薫 |
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価格 | 2970円 + 税 |
発売元 | 新潮社 |
発売日 | 2023年10月18日 |
『能力はどのように遺伝するのか 「生まれつき」と「努力」のあいだ』

大谷翔平や藤井聡太のような、同じ人間とは思えない卓越した能力は、どうしたら得られるのだろうか。生まれつき決まっているのか。それとも努力や環境しだいなのか。
人類がいまだに答えを出せずにいるこの問題は、「遺伝」につきまとうタブーや偏見が邪魔をして、長い間、正面から議論されなかった。「遺伝と能力」という問題は、パンドラの箱に深くしまわれたままだった。
しかし、双生児の比較から能力と遺伝の関係をあぶりだす行動遺伝学は、唯一、この問題の研究を続けてきた。そして近年、発達著しいゲノムサイエンスによって個人の遺伝的素質がすべて暴かれるようになり、研究は一気に加速した。その数々の成果は、これまで誤解だらけだった「遺伝」そして「能力」の正体を、白日のもとに引きずり出した。ついにパンドラの箱が開けられたのだ!
日本の行動遺伝学をリードする著者が、「遺伝」にまとわりつく無知の闇を真実の光で照らし、「自分」がわからずに悩む人たちに本当の希望を与える書!
【知らなかった遺伝の真実】
●大谷翔平とあなたの遺伝子は99.9%同じである
●子どもの「勤勉性」も遺伝である
●子どもが「神経質」なのは親がそうだからではない
●どのような環境で育つかも遺伝に影響される
●さまざまな知能の高さはたった一つの因子で説明できる
●遺伝の影響は年齢を重ねるほど大きくなっていく
●能力は経験の蓄積によって次の能力の土台となる ほか
【目次】
第1章 遺伝子が描く人間像
1-1 遺伝子のマジック
1-2 遺伝子は多様でランダム
1-3 遺伝子発現のダイナミズム
1-4 遺伝子たちがつくりだす「人」
第2章 才能は生まれつきか、努力か
2-1 心はすべて遺伝的である
2-2 「才能は生まれつきか、努力か」という問い
2-3 「遺伝か、環境か」という問い
2-4 能力が表れる「確率」
2-5 ゴールドスタンダードとしての「知能」
第3章 才能の行動遺伝学
3-1 「行動が遺伝的である」とはどういうことか
3-2 古典的な行動遺伝学
3-3 行動遺伝学の10大発見
3-4 遺伝と環境の「交互作用」
3-5 MRIが明かした脳の遺伝と環境
第4章 遺伝子が暴かれる時代
4-1 ポリジェニック・スコアの進化
4-2 教育年数PGSが描く世界
第5章 遺伝子と社会
5-1 遺伝的に正しい社会とは
5-2 遺伝子と人格
作者 | 安藤 寿康 |
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価格 | 1100円 + 税 |
発売元 | 講談社 |
発売日 | 2023年06月22日 |
『教えたくなるほどよくわかる 遺伝の基礎講座』

遺伝とは,古代から何千年にもわたって考えられ続けてきたテーマですが,差別や偏見にもつながる,誤った考え方が正しいとされた時代もあり,男尊女卑・人種差別の歴史ももっています。
本書では,そのような誤って捉えられてきた遺伝に関する考え方から,遺伝の歴史的発見,優生論やジェンダーなどの歴史的考察,現代における遺伝子解析や遺伝子治療など,遺伝のさまざまな要素を解説。古代ギリシャのアリストテレスの時代から現代の医療,果ては未来に至るまで,「遺伝」に対する考え方の変遷と正しい知識が身につく1冊です。
※本書は2021年発行『サイエンス超簡潔講座 遺伝』をニュートン新書として発行したものです。
序章
第1章 魂・種・男尊女卑 紀元前2500〜西暦400年
始まり/子を授かるという奇跡/種・体液・空気/偉大なる統合者クラウディウス・ガレノス/セックス(生物学的性)・ジェンダー(文化的性)・生物学/想像と類似/野蛮人と平民
第2章 中世の性・種・罪
アリストテレスとガレノスの対立再燃/ジェンダー・人種・不平等
第3章 近代初期(1450〜1700年)における遺伝
レオナルド・ダ・ヴィンチ再生/ヒトとウマについて/卵子・精子と機械/ジェンダー・人種・上流階級
第4章 啓蒙時代の遺伝
遺伝の科学/単細胞生物と人類/遺伝の政治学/民族性と人種/人種・奴隷制・帝国
第5章 19世紀の遺伝
植物学者/柔らかい遺伝・硬い遺伝/硬い遺伝、前面に/遺伝・貧困・優生学/性・ジェンダー・生物学/科学的人種差別/人種・奴隷制・植民地化
第6章 分子と人間
メンデル説の勝利/立ち遅れたダーウィンとメンデルの融合/遺伝学への出資/遺伝子決定論者の発想法/遺伝子決定論を問う/戦争・恐怖・ホロコースト/遺伝子の発見/遺伝子の働きの発見/分子・医学・心/公民権と脱植民地化の時代
第7章 新たな地平
組み換えDNA の誕生/遺伝子ハンティング/ヒト遺伝子の塩基配列を求める/遺伝子マイクロアレイの出現/新事実/氏か育ちか、そして人間の脳/医学・遺伝学・「新優生学」/医学と遺伝子組み換え/分子生物学の時代/人間の違いについてのイデオロギー
第8章 進歩と可能性
まとめ/不確かな未来
参考文献
作者 | ジョン・ウォラー/廣野喜幸/亀濱香 |
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価格 | 1200円 + 税 |
発売元 | ニュートンプレス |
発売日 | 2022年04月18日 |
それぞれの作品から見えてくる遺伝の面白さに、少しでもひとみを奪われたなら、筆者としては何よりうれしいです。作中では遺伝が人間の運命を左右するストーリーが展開されていますが、これはあくまで物語に過ぎません。しかし、実際のところ、我々の性格や身体的特徴、あるいは好みや才能といった点にも確かに遺伝は影響しています。
その影響力が、どれ程のものなのか。それは、世界中の科学者たちが今も研究を重ねている最先端のテーマです。中には、物語のように極端な遺伝子操作が可能になると主張する者もいますが、遺伝とは何か、それがどれだけ我々に影響を与えるのか、現代の科学ではまだ完全には解明されていない部分も多いことを忘れてはなりません。
だからこそ、遺伝について興味を持ち、学び、疑問を抱くことはとても大切です。今回ご紹介した作品たちは、現代社会が抱える遺伝にまつわる問題や謎、コンフリクトを、非常に面白く、そして分かりやすく描いています。好奇心を刺激し、多くの疑問を投げかけてくれるでしょう。
科学書だけでは、敬遠してしまうかもしれない遺伝のテーマ。しかし、小説や漫画といった形で手に取ることで、科学の世界を身近に感じることができます。ぜひご自身の手に取って、それぞれの作品から伝わる遺伝のエッセンスを感じてみてください。そして、更なる知識への探究心を湧かせてみてはいかがでしょうか。
遺伝について、さらに深く知ることで、自分自身や他人を理解する手助けになることもあるかもしれません。これからの我々の生活や社会、そして将来の可能性に大きな影響を持つ遺伝。その底なしの深さに挑むことは、決して無駄な時間ではないでしょう。では、次回もお楽しみに。
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