台湾を舞台にした日本人作家の小説3選
台湾という美しい場所を舞台にした小説をピックアップしてみましたよ。まずは、日本の植民地時代を描いた歴史小説。主人公達の情緒あふれる恋路に、台湾の歴史や文化を織り交ぜた一冊で、心が温まる読み応えたっぷりです。二つ目は台湾の現代を舞台にしたミステリー。日本人留学生の視点から見た台湾の日常の色々な面を描かれています。ラストのオチはちょっと衝撃ですよ!三つ目は、台湾の美食事情に迫った作品。主人公が台北の夜市で出会うさまざまな料理が鮮やかに描かれていて、まるで台湾旅行気分を味わえます。それぞれ違った魅力の、台湾を舞台にした小説、ぜひ読んでみてくださいね。
『路(ルウ)』
作者 | 吉田,修一,1968- |
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価格 | 不明 |
発売元 | 文藝春秋 |
発売日 | 2015年05月 |
『六月の雪』
夢破れた30代の将来への不安、認知症がはじまった本人と周囲の驚愕。
いまの日本の現代的なテーマと、台湾と日本との現代史がからみ合う、乃南アサ台湾ものの決定版!
30代前半、独身の杉山未來は、声優になるという夢に破れ、父母、妹、弟と離れ、祖母・朋子と東京でおだやかな二人暮らし。
ある日、祖母の骨折・入院を機に、未來は祖母が台湾うまれであることを知る。
彼女を元気づけるため、未來は祖母ゆかりの地を訪ねようと台湾へと旅立つ。
ところが戦前の祖母の記憶はあいまいで手掛かりが見つからない。
そこで出合ったのはひと癖もふた癖もある台湾の人たち。
台湾が日本の植民地であったこともぼんやりとしか知らない未來は、中国国民党に蹂躙された台湾の人々の涙を初めて知る。
いっぽう、朋子は認知症を発病し、みずからの衰えに言いようのない恐怖を覚えていた。
それに追い打ちをかける、朋子の遺産目当ての実の娘、真純(ますみ)の突然の出現……。
未來は祖母のふるさとに辿りつくことができるのか。
朋子の衰えに、未來は間に合うのか。そして長い旅路の果てに、未來が下した重大な決断とは……。
『美麗島紀行』『ビジュアル年表 台湾統治五十年』と続く著者の台湾ものの、決定版とも言うべき感動巨篇。
作者 | 乃南 アサ |
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価格 | 1144円 + 税 |
発売元 | 文藝春秋 |
発売日 | 2021年05月07日 |
『十津川警部 愛と絶望の台湾新幹線』
幼少の頃に父母と暮らした台湾へ向かう前日、中華料理店の女将・戸田一子が殺された。十津川警部は台湾から一子に届いた台湾新幹線のチケットに着目するが、捜査の進展を待たずに一子の娘・二三子が突如、台湾へ。事件の鍵は台湾にあると睨んだ十津川警部と亀井刑事も渡航する。すると入国早々、十津川の携帯に「早く日本へ帰れ」という脅迫が。二三子はどこに? 脅迫者は誰なのか? 台湾を縦断する十津川たちを次々と試練が襲う。
作者 | 西村 京太郎 |
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価格 | 682円 + 税 |
発売元 | 講談社 |
発売日 | 2019年10月16日 |
台湾は日本にとって身近かつ、それでいてまた遠い存在です。一度は台湾旅行に行きたい、台湾料理が好きだという方も多いと思います。それぞれの大衆文化も交流が多く、何となく親近感が湧きつつも、その背後にある歴史や文化的な違いについては、意外に知らないことも多いのではないでしょうか。今回ご紹介した3つの作品は、そんな台湾を日本人作家の視点で描いたものです。
異文化を紹介する作品は、面白さだけでなく学びも多いです。台湾を舞台にした物語を通じて、台湾の歴史やその人々の感情、文化的な背景と向き合う機会が手に入れられるでしょう。それぞれの作品は、どれも一味違った台湾の魅力を引き立てています。ある作品は台湾の都市部を描き、全く異なる文化や思考に触れることで読者を楽しませます。また、別の作品は台湾の田舎町を描くことで、台湾の風土と人々の暮らしを深く掘り下げています。
物語を読むことで、台湾の異文化理解を深めてみてはいかがでしょうか。それは、台湾旅行への一歩を踏み出すきっかけにもなり得ます。また台湾好きなあなたにとって、新たな視点や理解を与えてくれるかもしれません。
いずれの作品も、台湾を巡る深い洞察と、それぞれの作者が見せてくれる緻密かつ感情豊かな描写に満ちています。これらの小説を読むことで、台湾への理解が深まり、その魅力に再度引き付けられることでしょう。ちょっと休憩がてら、ぜひ手に取ってみてくださいね。台湾という国を新たな視点から見てみるチャンスが得られるはずです。
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