癌を患った登場人物が出てくる小説5選

皆さん、こんにちは。今回はやや重いテーマ、"癌を患った登場人物が出てくる小説"をピックアップ。人間の生死、希望、絶望、向き合い方など、生きることの本質を描いた作品を5選。一つめは天才外科医が自身の癌と闘う。二つめは恋人との時間を切実に感じさせられる青春小説、三つめは死を見つめ、人生を豊かに生きる姿を描く美しい作品、四つめは家族の絆と風景を繊細に描いたもの、最後の一つは癌という病に立ち向かう子供の純粋さと勇気に感動します。どれも人生を考えさせられる名作です。
『尋ね人』

作者 | 谷村,志穂,1962- |
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価格 | 不明 |
発売元 | 新潮社 |
発売日 | 2015年02月 |
『妻の終活 (祥伝社文庫)』

作者 | 坂井希久子 |
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価格 | 776円 + 税 |
発売元 | 祥伝社 |
発売日 | 2022年10月13日 |
『トッピング 愛とウズラの卵とで〜れえピザ』

「今日は、で〜れえ暑いねぇ」。
岡山弁が飛び交う奉還町商店街で、雑貨カフェ「セワーネ(岡山弁で大丈夫という意味)」を営んでいるあゆみ。
夫の雅彦は毎日大忙しだ。福男になりたくて西大寺裸祭りに参加するものの失神。早く帰宅したいから部長を辞めさせてくれと社長に直訴。妻のためだ。
一昨年に発見された乳がん。手術も治療も順調だが心配でならない。雅彦の行動はすべてあゆみを元気づけたい一心からだ。
雅彦の愛の“暴走"は日々加速する。そしてある日、雅彦はあゆみのために“で〜れえ(すごい)"ことを思いついた!!
ユーモラスな筆致ながら、夫婦や家族のあり方を問う、川上ワールド全開のハートウォーミングな家族小説。
あなたはここまで妻を愛せますか!?
【著者略歴】
川上健一(かわかみ・けんいち)●1949年青森県十和田市生まれ。県立十和田工業高校卒業。77年『跳べ、ジョー! B・Bの魂が見てるぞ』で第28回小説現代新人賞を受賞し作家デビュー。90年『雨鱒の川』刊行後休筆。2001年『翼はいつまでも』が「本の雑誌」年間ベスト1に選ばれ、翌年、第17回坪田譲治文学賞を受賞。青春小説、スポーツ小説を数多く手がける。
作者 | 川上 健一 |
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価格 | 1870円 + 税 |
発売元 | 集英社 |
発売日 | 2018年11月26日 |
『きのうのオレンジ』

「弱音を吐かない人は、いつだってひとりで闘っている」がん宣告を受けた<彼>と、彼を支える<家族>の物語。心揺さぶられる感動長編。笹本遼賀、33歳。都内のレストランで働きながら、人並みに、真面目に生きてきた。だが、胃の不調で受けた検査は予想外の結果――がんだった。どうして自分が? 絶望に襲われた時、弟の恭平から荷物が届く。それは遼賀が15歳の頃、故郷の山で遭難した時に履いていたオレンジ色の登山靴で……。「おれはまだ生きたい」懸命に前を向く遼賀と、彼を支える家族を通して誠実に“生”と向き合った傑作長編。【著者略歴】藤岡陽子(ふじおか・ようこ)1971年京都府生まれ。同志社大学文学部卒業。報知新聞社を経て、タンザニア・ダルエスサラーム大学留学。慈恵看護専門学校卒業。2006年「結い言」が、宮本輝氏選考の北日本文学賞の選奨を受ける。09年『いつまでも白い羽根』でデビュー。著書に『手のひらの音符』『晴れたらいいね』『おしょりん』『満天のゴール』『跳べ、暁!』『金の角持つ子供たち』などがある。現在は、京都の脳外科クリニックに勤めている。
作者 | 藤岡陽子/著 |
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価格 | 不明 |
発売元 | 集英社 |
発売日 | 2023年08月21日 |
『美しい距離』

芥川賞候補作
島清恋愛文学賞受賞作
死ぬなら、がんがいいな。
がん大国日本で、医者との付き合い方を考える病院小説!
ある日、サンドウィッチ屋を営む妻が末期がんと診断された。
夫は仕事をしながら、看護のため病院へ通い詰めている。
病室を訪れるのは、妻の両親、仕事仲間、医療従事者たち。
医者が用意した人生ではなく、妻自身の人生をまっとうしてほしいーー
がん患者が最期まで社会人でいられるのかを問う、新しい病院小説。
解説・豊崎由美
作者 | 山崎 ナオコーラ |
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価格 | 737円 + 税 |
発売元 | 文藝春秋 |
発売日 | 2020年01月04日 |
本日は、癌という背景を持つ登場人物たちはどのような想い、決意を抱え、どのように運命と向き合うのかを描いた、切なさと温かさが交錯する5作品をご紹介させていただきました。一見するとヘビーなテーマのように思えるかもしれませんが、これらの作品は癌という病を通して、人間が直面するリアルな苦悩や喜び、さらには生きるとは何か、愛するとは何かという普遍的なテーマに触れることができます。
それぞれの作品を読む度に、きっと読者の皆様の胸にも何かが突き刺さるはずです。痛みや苦しみを共有することで、自分自身がそれほど孤独ではないこと、また、大切な人を思う気持ちや希望について改めて考えるきっかけになるでしょう。そして、登場人物たちの強さと善意、それぞれの生き方に触れることで、現実世界における私たち自身の生き方を再確認することが出来るかもしれません。
それでも、決してこれらの作品は、単に悲壮感に満ちたものだけではありません。中には、一筋の希望やユーモラスなエピソード、さらには無邪気な笑顔や優しさが散りばめられています。人間の生命力や勇気、愛の力を肯定し、それぞれのストーリーは最後に心温まるメッセージを残しています。
読む者の心に深く残るエンディングを迎えるために、辛くて涙が出てきそうな時でも、ぜひ最後まで読み進めてみてください。涙こそが、作中のキャラクターたちと共感し、共に生き抜くことの証かもしれません。そして、おそらく、最後には晴れやかな感情が溢れ出すことでしょう。
思いがけない展開や深いメッセージ、そして心に残る結末を持つこれらの作品を、心からおすすめします。読み終えた後の心地よい余韻と、深い洞察とともに、生きることの素晴らしさを共有しましょう。今回ご紹介した小説たちが、「生きる」ことの奥義を伝え、皆さんの心に彩りを添えることを願っています。
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