夏休みに読みたい紫式部3選!

夏休みのお供にぴったりな紫式部の作品を3つ紹介します。まず、最初に紹介するのは、紫式部が描く複雑な人間関係を堪能できる名作です。華やかな宮廷生活の裏側に隠された悲哀や妬み、喜びや怨みが織りなすストーリーは、あなたの想像力を刺激し、心を揺さぶること間違いなしです。次におすすめしたいのは、瑞々しい恋愛模様が描かれる作品。紫式部特有の映画的な描写は、まるで物語が目の前で展開しているかのような臨場感を与えてくれます。最後に選んだのは、彼女の鮮やかな文体が特徴的な一作です。物語の表面だけでなく、言葉一つ一つに秘められた意味を解き明かしていくのも楽しみの一つですよ。この夏、紫式部の世界へ一緒に旅立ちましょう。
『角川まんが学習シリーズ まんが人物伝 紫式部』

身分は高くはないが優秀な漢学者の家に生まれた紫式部。
女性が和歌を詠む以外には学ぶことを良しとされなかった時代に、漢学にはげみ、物語や日記も次々に読みふける式部。
やがて聡明な女性に成長した式部は、結婚と別れを経験し、中宮彰子に仕えるため宮中に上がる。
千年のときを超え世界中で読み継がれる『源氏物語』はどのようにして生まれ綴られたのか…。
『まんが人物伝』シリーズは、偉人が子ども時代をどう過ごし、どう偉業を果たしたかをえがいた伝記まんがの決定版!
【目次】
偉人写真館
第1章 物語を愛する少女
第2章 花は咲き、花は散る
第3章 『源氏物語』の誕生
第4章 彰子出産。日々の記録
第5章 女房の鏡・紫式部
紫式部が生きた時代/お宝発見/もしも紫式部がSNSをしていたら/紫式部検定55/年表
作者 | 山本 淳子/琴音 らんまる |
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価格 | 1078円 + 税 |
発売元 | KADOKAWA |
発売日 | 2024年01月19日 |
『紫式部ひとり語り』

「この私の人生に、どれだけの華やかさがあったものだろうか。紫の上にちなむ呼び名には、とうてい不似合いとしか言えぬ私なのだ」--。今、紫式部が語りはじめる、『源氏物語』誕生秘話。望んでいなかったはずの女房となった理由、宮中の人付き合いの難しさ、主人中宮彰子への賛嘆、清少納言への批判、道長との関係、そして数々の哀しい別れ。研究の第一人者だからこそ可能となった、新感覚の紫式部譚。年表や系図も充実。
序章
一 会者定離───雲隠れにし夜半の月
出会いと別れ/悩む友達/「姉君」と「中の君」/「姉君」の死
二 矜持───男子にて持たらぬこそ、幸ひなかりけれ
おこぼれ学問/ひけらかし厳禁/名家の矜持/優雅な曾祖父たち/没落/父の転進/父の浮沈
三 恋───春は解くるもの
都からの恋文/父、越前守に/楽しい男/晩桃花
四 喪失───「世」と「身」と「心」
宣孝の死/世というもの、身というもの/「心」こそ世界
五 創作───はかなき物語
物語を支えに/帚木三帖の誕生/『源氏の物語』へ
六 出仕───いま九重ぞ思ひ乱るる
女房になる/冷たい同僚たち/「惚け痴れ」から「おいらか」へ/つながる心
七 本領発揮───楽府といふ書
御懐妊/「日本紀の御局」/「新楽府」進講/私にできること
八 皇子誕生───秋のけはひ入り立つままに
お産近づく/お産始まる/物の怪たち/皇子誕生
九 違和感───我も浮きたる世を過ぐしつつ
水鳥たち/変わってゆく私/内裏の盗賊事件
十 女房───ものの飾りにはあらず
『源氏の物語』の誉れ/政敵死す/女房とは何か/『枕草子』の力/伝えたい相手
十一 「御堂関白道長妾」───戸を叩く人
好きもの/渡殿を訪うた人/召し人たち
十二 汚点───しるき日かげをあはれとぞ見し
書き足りないこと/いじめの記憶/糊塗/寛弘七年の私
十三 崩御と客死───なほこのたびは生かむとぞ思ふ
弟、惟規/帝の御不予/『源氏の物語』の不思議/惟規、客死
終章 到達───憂しと見つつも永らふるかな
賢后のもとで/死期を悟る/形見の文/初雪
主要参考文献
紫式部関係年表
あとがき
文庫版あとがき
作者 | 山本 淳子 |
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価格 | 968円 + 税 |
発売元 | KADOKAWA |
発売日 | 2020年02月21日 |
『紫式部と藤原道長』

『源氏物語』がなければ道長の栄華もなかった!
無官で貧しい学者の娘が、なぜ世界最高峰の文学作品を執筆できたのか?
後宮で、道長が紫式部に期待したこととは?
古記録で読み解く、平安時代のリアル
・紫式部は早くに生母と死別、父は後妻のもとに通う日々
・道長の権力獲得に欠かせなかった姉・詮子
・道長最大の政敵が失脚した「長徳の変」
・紫式部と夫宣孝の「痴話喧嘩」
・一条天皇は『源氏物語』の愛読者
・華やかな定子サロンと地味な彰子サロン
・「御物怪が……」彰子出産の記録『紫式部日記』
・三条天皇と道長の確執
・彰子と実資の間を取り次ぐ紫式部
・「この世をば……」が詠まれたとき
24年大河ドラマ「光る君へ」時代考証担当の第一人者が描く、平安宮廷の世界と、交差した二人の生涯!
作者 | 倉本 一宏 |
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価格 | 1320円 + 税 |
発売元 | 講談社 |
発売日 | 2023年09月21日 |
夏休みの読書のお供に、華やかで深い世界観を描き上げた紫式部の登場人物たちと共に過ごす時間は、まるで贅沢な贈り物を受け取ったようなもの。彼らの恋愛模様、生き様、そして様々な心情や試練が見事に描き出されており、まさに圧巻です。そこから感じ取れる人間の喜びや苦しみ、生と死、そして恋愛の喜怒哀楽は、今を生きる私たちにも大いに効くメッセージが含まれています。
さらに彼女の作品は文学的な面だけでなく、当時の風俗や服装、風景なども詳しく描かれているため、時代背景を知ることもできます。これらを読み解くことは、文字通り時間を超えて平安時代の宮廷生活を垣間見る体験となります。
また、紫式部の作品は、他のどんな作品よりも詩情に満ちあふれていると言えます。文学が初めての方には、まるで音楽を聴いているかのような心地よさを感じられると思います。言葉に込められたリズムや韻律、そして細部にまでこだわった描写の美しさに、言葉の魔法に引き込まれること間違いなしです。
また、夏休みは長い時間があるため、じっくりと一冊の作品に向き合うのに最適な時期。ひとつひとつの言葉やシーンを味わい尽くすには、まさにピッタリの機会です。
この夏、紫式部の作品を手に取り、時代を超えた旅を楽しんでみてはいかがでしょうか。ページをくり返すたびに新たな発見や感動があるはずです。そしてその読後感は、きっとあなたの夏をより一層濃厚で、かけがえのないものにしてくれることでしょう。
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