嶽まいこがイラストを描いた本10選

嶽まいこの描く世界は、一度見たら忘れられないほどインパクトがあります。豊かな色彩と繊細な線使い、それぞれに込められたストーリーが心に響きます。彼女の手がけた本の中から、特におすすめの10冊を厳選しました。青春の甘酸っぱさ、大人の切なさ、運命の出会い…各作品ごとにテーマや雰囲気が異なりつつも、一貫して深い感動を呼び起こす力があります。幅広いジャンルから選ばれたこれらの作品を通じて、嶽まいこの多面性、そしてその圧倒的な才能を存分に体験できます。是非、あなたのお気に入りを見つけてみてくださいね。
『しあわせガレット』

「店の名前はポルトボヌール。幸せの扉って意味よ」--
派遣契約が終わった日の帰り道、バターと砂糖の甘い香りに誘われて詩葉が見つけたのは、千駄木の路地奥にある「ガレットとクレープの店 ポルトボヌール」。
アンティークな雰囲気の店を一人で切り盛りするのは、赤い髪の店主・多鶴さんだ。
こだわりの詰まったガレットをひと口食べて魅了された詩葉は、4日間通いつめ、雇ってもらうことに。
多鶴さんの焼くブルターニュ仕込みのガレットと謎めいた常連さんに囲まれて、未婚、子なし、貯金・家なし、35歳の詩葉の新たな生活が始まるーー。
作者 | 中島 久枝 |
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価格 | 1760円 + 税 |
発売元 | 角川春樹事務所 |
発売日 | 2023年08月07日 |
『猫目荘のまかないごはん』

作者 | 伽古屋,圭市 |
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価格 | 不明 |
発売元 | KADOKAWA |
発売日 | 2023年09月 |
『あたしとひぐっちゃんの探偵日記 消えたテディベア』

怪しすぎる男はあたしのおじさんで探偵!?
「おまえら、困ったことがあるんだろ? 相談にのってやってもいいぜ」
みずきは小学五年生。ある日、公園で親友・あんなの相談にのっていたところ、怪しげな男に出会う。夏なのにコートを着た金髪ロングヘアの男は、みずきの亡くなった父の兄で探偵だと言う。あんなは、ピアノ教室で起こったテディベアどろぼうの濡れ衣を着せられていた。話をこっそり聞いていた男は、自分が解決してやろうと言い出して・・・
【編集担当からのおすすめ情報】
『虹いろ図書館のへびおとこ』(河出書房新社)で、第1回氷室冴子青春文学賞大賞を受賞した櫻井とりおさんのとっておきの新作!
ミステリーも笑いも涙もある、心温まる優しさいっぱいのエンターテインメントです!!
読めばあなたも、謎多き男・ひぐっちゃんの魔法にかかってしまうかもしれません。
作者 | 櫻井 とりお |
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価格 | 1320円 + 税 |
発売元 | 小学館 |
発売日 | 2022年07月15日 |
『メナハウス・ホテルの殺人』

エジプトでの優雅な休暇旅行のはずが、
ホテルの部屋で死体を発見
おまけに容疑者にされてしまい・・・・・・
アガサ賞最優秀デビュー長編賞受賞
若くして寡婦となったジェーンは、叔母の付き添いでエジプトのカイロに建つメナハウス・ホテルに滞在していた。異国の地での優雅なバカンス。だがホテルの客室で若い女性客が殺害され、第一発見者となったジェーンは、地元警察に疑われる羽目になってしまう。疑いを晴らすべく真犯人を捜そうと奔走するが、さらに死体が増え……。アガサ賞デビュー長編賞受賞、エジプトの高級ホテルを舞台に起こる事件を描く、旅情溢れるミステリ。
作者 | エリカ・ルース・ノイバウアー/山田順子 |
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価格 | 1254円 + 税 |
発売元 | 東京創元社 |
発売日 | 2023年02月13日 |
『君に光射す』

作者 | 小野寺,史宜 |
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価格 | 不明 |
発売元 | 双葉社 |
発売日 | 2023年02月 |
『相続人はいっしょに暮らしてください』

遺産を受け取る“ささいな”条件とは?
突然ふってわいた祖母の遺産相続に戸惑う佳恵。
バラバラだった家族に遺されたのは、
簡単には受け取れないものだったーー。
『殺した夫が帰ってきました』の著者が描く、期限付き家族の物語。
高三の夏、一人暮らしの佳恵に、突然、祖母・雅子の相続話が舞い込んだ。既に他界した母に代わって相続することになったのは、現金と猫。しかも受け取るには、他の相続人と暮らすことが条件だという。そこには借金まみれの義理の伯母・利沙子、女装姿の叔父・幸太郎、そして遺言執行人で雅子のハトコ・環がいた。訳アリの四人と猫一匹が厄介な相続に奮闘する疑似家族ドラマ。
作者 | 桜井美奈 |
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価格 | 825円 + 税 |
発売元 | 祥伝社 |
発売日 | 2022年10月13日 |
『三世代探偵団. [1]』
![三世代探偵団. [1]の表紙](https://m.media-amazon.com/images/I/51WiMwcHheL._SL500_.jpg)
作者 | 赤川,次郎,1948- |
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価格 | 不明 |
発売元 | KADOKAWA |
発売日 | 2021年12月 |
『雨の日が好きな人』

──小学6年生の七海は、お母さんが再婚し、あたらしいお父さんとあたらしいおねえちゃんができて、大喜びした。でも、家族になるのは、そんなに簡単なことではなかった。会ったことのないおねえちゃんに嫉妬し、七海はもがく。
入院中のおねえちゃんは、泣き言を言わないし、弱音もはかず、まわりのことを気遣ってばかりだ。七海はだんだん自分が恥ずかしくなっていくが……。
小さいお姉ちゃんと新しいお父さんの間で、複雑な家庭の中で揺れる少女の心を描いた、うつのみや子ども賞&日本児童文学者協会賞受賞作家の感涙小説。
作者 | 佐藤 まどか/嶽 まいこ |
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価格 | 1540円 + 税 |
発売元 | 講談社 |
発売日 | 2022年10月05日 |
『ワンダーランドに卒業はない』

中島京子・初の児童文学エッセイ集
空想が日常の子ども時代、だれもが異世界へと旅する時間を持つ。物語に没頭する喜びは、ずっとあなたを支えてくれる。本を開いて、自分の中の子どもに会いにいこう。
『クマのプーさん』から『ゲド戦記』までーー作家を育てた18の物語。
【本文からの抜粋】
『プーさん』ほどに、完璧に、あの特別な時間と空間を、しっかりと閉じ込めた本はない。この本が世に出てから、まもなく百年が経とうとしているけれど、あいも変わらず子どもの心をとらえて離さないのも、大人にとってもことあるごとに読み返したくなるのも、『プーさん』の世界がホンモノで、そしてそれがわたしたちにとってたいせつなものであるからにほかならない。(第1章「プーの森で、ことばと遊ぶ」より)
生涯で『宝島』を読んでいないというのは、なんだろう、すごく大きな損失のような気がする。『宝島』を読むのは、物語に没頭するという、生きている喜びのうちもっとも楽しいことの一つの、圧倒的な体験なのだ。それなしに、生きることを、わたしはオススメしない。(第4章「物語に没頭する、圧倒的な幸福感」より)
子どものときに『不思議の国』や『鏡の国』に迷い込んだことがあれば、そののちもずっとその世界を持ち続けることができて、それは一生の友になるということだ。ワンダーランドは卒業を許さないのである。(第7章「ワンダーランドは卒業を許さない」より)
このエッセイ企画がスタートしたときから、最終章を『ゲド戦記』に、と決めていた。 というのも、この長いファンタジー・サーガは、たしかに「わたしを育てた」物語なのだけれども、幼いわたしを、というよりは、現在も育て続けている、特別な物語だからだ。(第18章「二十一世紀の読者のために作り直された、ル= グウィンからの贈り物」より)
作者 | 中島 京子 |
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価格 | 1760円 + 税 |
発売元 | 世界思想社 |
発売日 | 2022年07月29日 |
『ミニシアターの六人』

スクリーンは奇跡を映す。観客の人生にも。
銀座のミニシアターで、二年前に亡くなった末永静男監督の追悼上映が行われている。二十一年前に公開された『夜、街の隙間』、上映は一週間だけ。最終日前日、午後四時五十分の回。観客は六人だった。
この映画館で働いていた三輪善乃は、公開当時にチケット売場の窓口にいた。山下春子にとっては、大学の同級生と成り行きで観に行った作品だ。自主映画を撮っていた安尾昇治は、末永のデビュー作でその才能を目の当たりにし、道を諦めた過去がある。沢田英和は、この作品に元恋人との苦い思い出があった。誕生日デートのはずだった川越小夏は、一人でスクリーンを眺めている。映画監督を目指す本木洋央は、生物学上の父親が撮った作品を観に来ていた……。
観客たちの人生と、『夜、街の隙間』のストーリーを行き来しながら、出会いとすれ違い、別れを繰り返す日々の中にある奇跡を鮮やかに描く。
『ひと』の著者が銀座という街とミニシアター、そして映画への愛をも描き切った渾身の人生讃歌。
【編集担当からのおすすめ情報】
デビュー前、シナリオを書いていたこともあるという小野寺史宜さんが、ご自身のシナリオをモチーフとして、スクリーンに映し出される物語とスクリーンの前に座る観客たちの世界を描きます。
『ひと』で2019年本屋大賞第2位に選ばれて以降、精力的に作品を発表される著者が、偶然の出会いの中に起こる奇跡に光を当てた新たな傑作です。
作者 | 小野寺 史宜 |
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価格 | 1760円 + 税 |
発売元 | 小学館 |
発売日 | 2021年11月15日 |
それぞれの作品で見ることができる嶽まいこさんの描くイラストは、その緻密さと独特の雰囲気で語られる物語を、さらに深く、鮮やかに伝えてくれます。登場するキャラクターの表情一つ、背景の描き込み一つとりましても、彼女の描く世界の深みを感じることができます。筆で表現される彼女の世界は、リアルでありながらもファンタジックで、その先に広がる世界は、読者それぞれに思い思いの空想をかき立ててくれることでしょう。
また、彼女の持つ特異なタッチは、文字だけでは表現し切れない部分を見事に補完し、物語のイメージをふくらませる大切な要素となっています。一見華やかな彼女の描画技術から繰り出される、繊細でかわいらしいキャラクターや、リアルで引き込まれる背景などは、作品を引き立てる役割だけでなく、それ自体が作品の一部とも言えるほどです。
そして、何より彼女の作品を一層引き立てているのは、嶽まいこさん自身が持つ純粋な想像力と独自の感性です。それぞれの作品で異なる表現を見せる彼女のイラストは、常に新鮮さと驚きを提供してくれます。また、その全てが一貫した美的感覚で描かれており、一度見た人の心に深く刻まれることでしょう。
紹介した10冊の作品は、まさに嶽まいこさんの才能が炸裂した名作揃いです。それぞれが異なる魅力を持ち、しかしまとめて一つの世界を描いているかのような統一感も見せています。嶽まいこさんのイラストをまだご覧になったことのない方は、ぜひ一度手にとってみてください。きっと新たな発見があり、心が豊かになる体験ができるはずです。そして、再び見返すたびに新たな魅力が見えてくるのが彼女の作品の醍醐味ですから、何度でも読み返す楽しさを味わっていただけたら、これほど嬉しいことはありません。
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