複素関数の参考書・本 おすすめ5選 入門にも

数学の壮大な世界に一歩足を踏み入れるなら、この複素関数の参考書5選がおすすめです。初学者でもわかりやすく、複雑な数学の概念を丁寧に解説してくれます。理論だけでなく、現実の課題にどう結びつくのか、例による具体的な解説があるのも魅力。また、深みにハマると独特の美しさも感じられるような内容になっています。難解さゆえに尻込みしてしまう数学ですが、これらの参考書と共に挑戦する価値はあるはずですね。数学の世界に、ぜひ一緒に飛び込みましょう!
『複素関数入門』

作者 | 神保道夫 |
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価格 | 不明 |
発売元 | 岩波書店 |
発売日 |
『1冊でマスター大学の複素関数』

作者 | 石井,俊全 |
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価格 | 不明 |
発売元 | 技術評論社 |
発売日 | 2022年07月 |
『入門複素関数』

◆ 実数の微分積分学から、複素数の微分積分学へ ◆
類似と相違をつねに意識し、理解と記憶をサポート。既知の概念(指数関数、微分係数、定積分…)が複素数に拡張されていく様子が、豊かな視覚的表現と確かな数学的表現で語られる。
大学の教程で標準的な「留数定理」と「実関数の積分への応用」、発展的な「ルーシェの定理」まで、デリケートな「一様収束」や「べき級数」の一般論(これらは付録で扱う)は避けながら、理論的に自己完結するスタイルも新しい。
【特徴】
● ギャップの少ない丁寧な計算、丁寧な論証。
● 重要な式やポイントが目に飛び込む、見やすいレイアウト。
● 読者の視覚と直観に訴える、オリジナルの図を多数掲載。
● 付録では、ε - δ 論法を用いた「一様収束」および「べき級数」の一般論を展開。理論に興味のある読者も参照しやすい。
複素関数の世界を鮮やかに展開した、待望のテキストがいまここに。
1.複素数と指数関数
1.1 複素数と複素平面
1.2 オイラーの公式と指数関数
1.3 対数と複素数べき
1.4 三角関数
章末問題
2.複素関数の微分
2.1 複素平面内の集合
2.2 複素関数の極限
2.3 複素関数の連続性
2.4 複素関数の微分
2.5 正則関数
2.6 コーシー・リーマンの方程式
2.7 微分係数とヤコビ行列(定理2.8の証明)
章末問題
3.複素線積分
3.1 複素関数の積分
3.2 複素線積分の計算
3.3 コーシーの積分定理
3.4 コーシーの積分公式
3.5 リューヴィルの定理と代数学の基本定理
章末問題
4.留数定理
4.1 テイラー展開
4.2 ローラン展開
4.3 留数定理
4.4 実関数の積分への応用
章末問題
5.正則関数の諸性質
5.1 モレラの定理と原始関数
5.2 一致の定理
5.3 最大値原理
5.4 偏角の原理とルーシェの定理
5.5 リーマン球面とメビウス変換
章末問題
付録A 微分積分学の重要事項
A.1 連続関数と最大値・最小値の存在定理
A.2 2次元写像の偏微分・ヤコビ行列
付録B ε - δ 論法による複素関数論
B.1 数列と級数の極限
B.2 関数の極限,連続性,積分の存在
B.3 関数の一様収束と微分・積分
B.4 項別微分と項別積分
付録C べき級数と正則関数の局所理論
C.1 べき級数の収束性と微分積分
C.2 テイラー展開とローラン展開
C.3 正則関数の局所的性質
章末問題の解答
索引
作者 | 川平 友規 |
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価格 | 2640円 + 税 |
発売元 | 裳華房 |
発売日 | 2019年02月03日 |
『複素関数入門 留数計算への道すじ』

本書は、複素関数論をなるべくわかりやすく解説することを目的とした「入門書」である。
執筆においては、「”入門書”としての性質を意識し、解説は可能な限り平易となるようにすること」、「応用的な定理などの紹介よりも、”基本事項”の解説に徹すること」、「例題を多く提示し、計算過程もなるべく略さず説明すること」の3点を常に念頭に置き、複素数の導入から、正則関数の諸理論を経て、留数定理による積分計算の求め方まで、終始懇切丁寧な解説を心掛けた。
複素関数は、純粋数学のみならず電気回路の設計のような実用面においても非常に豊かな広がりをもつ。本書で取り上げた「基本事項」を深く理解すれば、今後、複素関数に関するあらゆる応用例に出会ったとしても、戸惑うことなく対応できるだけの基礎力が身に着けられているはずである。
第1章 複素数
1.1 複素数と,その演算
1.2 複素数平面
1.3 指数関数の拡張;オイラーの等式
1.4 複素数平面内の領域
第2章 複素関数
2.1 複素関数とは?
2.2 簡単な複素関数の例
2.3 多項式(関数)と有理関数
2.4 指数関数と対数関数
2.5 三角関数
第3章 正則関数
3.1 正則関数の定義と性質
3.2 正則関数の性質
3.3 コーシーリーマンの関係式
3.4 正則関数の例
第4章 複素関数の線積分
4.1 複素数平面上の曲線
4.2 複素関数の線積分
4.3 線積分の性質
4.4 実積分と線積分
第5章 コーシーの積分定理と積分公式
5.1 コーシーの積分定理
5.2 コーシーの積分公式
5.3 積分定理(=定理5.1)の証明
5.4 積分公式(=定理5.10)の証明
第6章 ベキ級数
6.1 ベキ級数と,その収束半径
6.2 ベキ級数が定める正則関数
6.3 ベキ級数の加減乗除
6.4 ベキ級数による指数関数三角関数の定義
第7章 正則関数の性質とその応用
7.1 正則関数のテイラー展開
7.2 正則関数の零点と,その位数
7.3 一致の定理
7.4 最大値の原理
7.5 リュービルの定理
7.6 代数学の基本定理
第8章 複素関数の特異点
8.1 複素関数の特異点
8.2 特異点でのローラン展開
8.3 極の位数と留数の計算法
第9章 留数定理とその応用
9.1 留数定理
9.2 留数定理による定積分の計算(その1)
9.3 留数定理による定積分の計算(その2)
9.4 留数定理による定積分の計算(その3)
9.5 留数定理による定積分の計算(その4)
付録 補足
A.1 複素数の数列と級数
A.2 実数変数の複素数値関数の微積分
A.3 集合の上限と数列の上極限
参考文献/索引
作者 | 中島 匠一 |
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価格 | 3850円 + 税 |
発売元 | 共立出版 |
発売日 | 2022年08月10日 |
『複素関数の基礎』

本書は,複素数の定義から始め,正則関数の基本性質(コーシー・リーマン方程式,コーシーの定理,コーシーの積分表示,テイラー展開,一致の定理)と留数解析(留数定理,定積分計算,偏角原理,ルーシェの定理,開写像定理)を主な内容とする。
初学者が学び易いように記載内容は根幹に絞り,枝葉への言及は最小限に留めているが,たとえば交流回路に対するオームの法則,楕円関数,リーマン面などの例・余談を盛り込むことで,複素関数論の広がりや歴史も感じることができる。
本書では,十分に一般的仮定のもとで定理を述べ,厳密な証明を与えている。一方で,特に複素関数論を応用の立場から学ぶ読者に向けて,要点を手早く習得できる「近道」も随所に用意しており,目的に応じてカスタマイズできるよう構成している。
第1章 複素数
1.1 複素数・複素平面
1.2 複素数列
1.3 関数の極限と連続性
1.4 級数
1.5 べき級数
1.6 複素平面の位相
第2章 初等関数
2.1 指数関数
2.2 双曲・三角関数
2.3 偏角・対数の主枝
2.4 べき乗の主枝
2.5 (★)逆三角関数
2.6 (★)初等関数のリーマン面I
第3章 複素微分
3.1 準備:複素変数関数の偏微分
3.2 複素微分の定義と基本的性質
3.3 逆関数の複素微分
3.4 べき級数の複素微分
3.5 (★)一般二項展開
3.6 コーシー・リーマン方程式I
3.7 (★)コーシー・リーマン方程式II
第4章 コーシーの定理
4.1 曲線に関する用語
4.2 複素線積分
4.3 初等的コーシーの定理
4.4 初等的コーシーの定理を応用した計算例
4.5 原始関数
4.6 星形領域に対するコーシーの定理
4.7 (★)命題4.6.2の証明
4.8 星形領域に対するコーシーの定理を応用した計算例
第5章 正則関数の基本性質
5.1 コーシーの積分表示とテイラー展開
5.2 (★)定理5.1.1証明中の補題の証明
5.3 リューヴィルの定理
5.4 一致の定理
5.5 (★)モレラの定理
5.6 (★)正接・双曲正接のべき級数とベルヌーイ数
5.7 (★)無限積
第6章 孤立特異点
6.1 孤立特異点と留数
6.2 留数定理
6.3 留数定理を応用した計算例
6.4 偏角原理・ルーシェの定理
6.5 (★)開写像定理・逆関数定理・最大値原理
6.6 (★)孤立特異点続論
6.7 (★)ローラン展開
6.8 (★)初等関数のリーマン面II
第7章 (★)一般化されたコーシーの定理
7.1 回転数
7.2 命題7.1.7の証明
7.3 一般化されたコーシーの定理
7.4 一般化された留数定理
7.5 単連結領域に対するコーシーの定理
問の略解
作者 | 吉田 伸生 |
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価格 | 3520円 + 税 |
発売元 | 共立出版 |
発売日 | 2022年03月08日 |
今回紹介した5選は、複素関数について学びたいという方々にとって、非常に役立つだけでなく、魅力ある内容となっております。科学や数学に広がる、無限の世界を感じられるだけでなく、それが日々の生活や社会へどう影響しているのか理解する一助ともなることでしょう。
一冊一冊、その著者ならではの視点や表現を通して、複素関数の理解を深めるとともに、数学そのものの素晴らしさを再確認できることでしょう。どんなに難解なテーマでも、わかりやすく教えてくれる素晴らしい一冊は、自分の知識を深め、理解を広げ、視野を広げてくれる存在です。チャレンジしてみる価値はありますよ。
人によって学習の進め方や理解度はさまざまです。そのため、どの本を選ぶかは、あなた自身の学び方や理解度によるところが大きいでしょう。それぞれの本が持っている特色や魅力を理解し、どの本が自分に最適か比較して選びましょう。
また、複素関数を学ぶ一方で、数学全体の楽しさや面白さを改めて感じられることも、この一冊から得られる価値の一つです。たとえどんなに困難な問題にぶつかったとしても、その解決のための道筋を示してくれる1冊は、まさに信頼できるパートナーといえるでしょう。
新しい知識の門を開くための鍵、それが今回ご紹介した5選の一冊一冊です。どの一冊もその価値を十分に発揮することができるはずです。そして何よりも、新たな世界への第一歩を踏み出すことができる、その一助となれば幸いです。
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