学者がかいた小説3選

学者が書いた小説、ってなかなかクセ強そうですよね。でも、知識と豊かな想像力を合わせた作品には魅力がいっぱい。一つは謎解きに持って行く物理学者の冒険譚。物理法則を元にしたトリックはまさに爽快!次にご紹介するのは歴史学者の時代物。地味に知らない歴史の裏側にスポットを当てて、登場人物たちが生き抜く姿が深い。最後は数学者によるファンタジー。数学的な発想が作り出す世界観は、まるで異次元を覗き見ているよう。独特の視点を楽しんでみてくださいね。
『コロナの夜明け』

作者 | 岡田,晴恵,1963- |
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価格 | 不明 |
発売元 | KADOKAWA |
発売日 | 2022年12月 |
『平成くん、さようなら』

安楽死が合法化された現代日本。名前もあいまって、メディアで「平成」を象徴する人物ともてはやされる「平成くん」は、時代の終わりとともに安楽死したいと恋人・愛に告げる。愛は受け容れられぬまま二人の最後の日々を過ごすがー。いまの時代を生き、死ぬことの意味を問い直す芥川賞候補作。著者の新たな用語注解付き。
作者 | 古市 憲寿 |
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価格 | 682円 + 税 |
発売元 | 文藝春秋 |
発売日 | 2021年05月07日 |
『母 -オモニー』

太平洋戦争が始まる年、許婚の父を訪ねて18歳の母は単身、朝鮮から日本に渡った。熊本で終戦を迎え、「在日」の集落に身を寄せる。そして、祖国の分断。正業に就くことも祖国に還ることもできない。貧困に喘ぎながら生きることに必死だった他の在日一世たちとともに、忍従の日々を過ごす。ひたむきに、「家族」を守るためにー。かけがえのない母の記憶をたどり、切なる思いをつづった著者初の小説。
作者 | 姜 尚中 |
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価格 | 682円 + 税 |
発売元 | 集英社 |
発売日 | 2013年03月 |
さて、いかがだったでしょうか。今回ご紹介したのは全て学者が創造した小説たちです。普段、彼らが紡ぎ出すのは厳密で論理的な学術論文であり、その堅苦しさと一部だけをつかんでも理解することが難しい深淵さに、我々一般読者は敬遠する傾向にあるかもしれません。
しかし、ここで紹介したような作品は、そんな苦手意識を払拭させてくれることでしょう。彼らの非凡な知識を基にした物語は、教科書にはない新たな視点を提供してくれます。また、専門用語が散りばめられていても、それが話の中で自然と解説され、結果として一つのエンターテイメントとなっているのです。
実は、学者たちの中には、独自の視点と深い洞察力を持ち、またそれを普遍的な言葉で表現する力を持った素晴らしいストーリーテラーが存在するのです。今回ご紹介した作品を通じて、そんな彼らの才能に触れてみてはいかがでしょうか。
これらの小説を読むことで、知識が単なる情報ではなく、物語として心に響くものに変わるかもしれませんね。登場人物たちの冒険を通じて、今まで敬遠していたはずの学問が身近なものに思えるかもしれません。
学者の書く小説は、その知識へのリスペクトが随所に垣間見え、何度読んでも新たな発見があることでしょう。これを機にぜひ手に取ってみてください。そして、あなたももしかしたら自分自身が未知の領域に足を踏み入れ、新たな発見を期待して次のページをめくりたくなるかもしれませんね。学者たちが生み出したこの優れた小説たちが、あなたの「知」の世界を広げる一助となれば幸いです。
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