学者がかいた小説3選

学者が書いた小説、ってなかなかクセ強そうですよね。でも、知識と豊かな想像力を合わせた作品には魅力がいっぱい。一つは謎解きに持って行く物理学者の冒険譚。物理法則を元にしたトリックはまさに爽快!次にご紹介するのは歴史学者の時代物。地味に知らない歴史の裏側にスポットを当てて、登場人物たちが生き抜く姿が深い。最後は数学者によるファンタジー。数学的な発想が作り出す世界観は、まるで異次元を覗き見ているよう。独特の視点を楽しんでみてくださいね。
『コロナの夜明け』

始まりは、感染症研究者の生月碧にかかってきた1本の電話だった。「中国・武漢で未知のウイルス感染症が発生」。その新型コロナウイルスは、世界全体を巻き込む未曾有のパンデミックを引き起こした。碧は連日メディアに出演し、正しい感染症対策を訴え続ける。しかし、政府の対応は後手後手に終始、やがて緊急事態宣言が発出されるも感染者数は爆発的に増えていくーー。それでも諦めない碧は、志を同じくする医師の石橋や保健所の鈴木たちとともに、懸命に闘い続ける。この暗闇の先に、きっと「夜明け」があるはずだと信じて。
幕開き
予感
侵入
楽観
拡がり
我々のポリシー
攻撃
院内感染
「コロナじゃないですよ」
療養ホテル
医療崩壊の始まり
瀬戸際
医療崩壊
検証本
切り捨て
希望
直撃
いちゃいけない人間
無関心との闘い
地獄
もう一度 再び
あとがき
参考図書
作者 | 岡田 晴恵 |
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価格 | 1760円 + 税 |
発売元 | KADOKAWA |
発売日 | 2023年01月06日 |
『平成くん、さようなら』

作者 | 古市,憲寿 |
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価格 | 不明 |
発売元 | 文藝春秋 |
発売日 | 2021年05月 |
『母 -オモニー』

たくましく生きた在日一世の母を描く
16歳で単身半島から日本に嫁ぎ、骨身を惜しまず家族のために働いた母と、周囲の人々との濃い絆と葛藤。日本がまだ貧しく、熱かった時代を生きた在日の人々を描く初の自伝的小説。
作者 | 姜 尚中 |
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価格 | 682円 + 税 |
発売元 | 集英社 |
発売日 | 2013年03月 |
さて、いかがだったでしょうか。今回ご紹介したのは全て学者が創造した小説たちです。普段、彼らが紡ぎ出すのは厳密で論理的な学術論文であり、その堅苦しさと一部だけをつかんでも理解することが難しい深淵さに、我々一般読者は敬遠する傾向にあるかもしれません。
しかし、ここで紹介したような作品は、そんな苦手意識を払拭させてくれることでしょう。彼らの非凡な知識を基にした物語は、教科書にはない新たな視点を提供してくれます。また、専門用語が散りばめられていても、それが話の中で自然と解説され、結果として一つのエンターテイメントとなっているのです。
実は、学者たちの中には、独自の視点と深い洞察力を持ち、またそれを普遍的な言葉で表現する力を持った素晴らしいストーリーテラーが存在するのです。今回ご紹介した作品を通じて、そんな彼らの才能に触れてみてはいかがでしょうか。
これらの小説を読むことで、知識が単なる情報ではなく、物語として心に響くものに変わるかもしれませんね。登場人物たちの冒険を通じて、今まで敬遠していたはずの学問が身近なものに思えるかもしれません。
学者の書く小説は、その知識へのリスペクトが随所に垣間見え、何度読んでも新たな発見があることでしょう。これを機にぜひ手に取ってみてください。そして、あなたももしかしたら自分自身が未知の領域に足を踏み入れ、新たな発見を期待して次のページをめくりたくなるかもしれませんね。学者たちが生み出したこの優れた小説たちが、あなたの「知」の世界を広げる一助となれば幸いです。
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