画家 シャガールを知る本 おすすめ4選 作品や生涯など
シャガールと言えば、青い馬や天使といった夢幻的なイメージが浮かびますよね。そんな彼の世界観を、深く理解するための本をご紹介します。まずは、シャガールの生涯を追いながら彼の作風の変避を把握できる1冊。続いて、彼のユダヤ文化へのこだわり、人間性に迫るための2冊目。3冊目は、豊富な作品解説と多彩なアートワークで、シャガールの創造力を堪能できます。最後に、彼の夢見る力、想像力を深堀りした洞察溢れる一冊をピックアップ。これらを読めば、画家シャガールの魅力が更に深まりますよ。
『もっと知りたい シャガール 生涯と作品』
二つの大戦とロシア革命を生き抜き、迫害と亡命、最愛の妻ベラの死といった苦難や悲しみを経てなお、人生の歓びと愛のメッセージを発し続けた異色の画家98年の生涯と油彩の傑作。終生ユダヤ人としてのアイデンティティーを失うことなく、故郷ロシアの大地とパリの自由を愛した画家だが、その作風やテーマは時々の心を映し多様である。作品の深い魅力を支える哲学的・宗教的なイマジネーションにふみこみ、画家の無意識にまで迫った著者のシャガール観により、恋人や花束、異形の生き物たちは新たな意味を帯びて立ち現れるだろう。版画やステンドグラスなどの、油彩とは異なる魅力も紹介。
| 作者 | 木島 俊介 |
|---|---|
| 価格 | 2200円 + 税 |
| 発売元 | 東京美術 |
| 発売日 | 2012年04月 |
『シャガール : 愛と追放』
| 作者 | Wullschläger,Jackie,1962- 安達,まみ,1956- |
|---|---|
| 価格 | 不明 |
| 発売元 | 白水社 |
| 発売日 | 2013年09月 |
『ああ、誰がシャガールを理解したでしょうか? 二つの世界間を生き延びたイディッシュ文化の末裔』
革命と冷戦の20世紀を、シャガールはどう生きたか。
絵と資料からその実像に迫る 。
旧ロシアのユダヤ集落に生まれ、イディッシュ文化の中で育ち、フランスで活躍したシャガールは、ロシア革命、ナチスによる迫害、アメリカ亡命、米ソ対立という革命と冷戦の歴史に翻弄された。ソ連の崩壊でロシア関連の情報が公開されて、「愛と夢と幻想の画家」からほど遠く、自分と一族の安全のためにさまざまな自制や韜晦を余儀なくされた苦悩の画家像が浮かび上がる。
付録CD「クレズマー音楽」
1章 出自 東欧イディッシュ世界
2章 イディッシュ・イディオム
3章 屋根の上のバイオリン弾き）
4章 《アポリネール礼讃》
5章 緑と赤のユダヤ人
6章 《ユダヤ劇場壁画》
7章 《革命》
8章 《抵抗》《復活》《解放》
9章 ユダヤのキリスト シャガールの磔刑像
結び 「自制」の画家
あとがき
CD収録曲および解説
| 作者 | 圀府寺司 |
|---|---|
| 価格 | 2200円 + 税 |
| 発売元 | 大阪大学出版会 |
| 発売日 | 2011年12月01日 |
『シャガール 色彩の詩人』
| 作者 | ダニエル・マルシェッソー/田辺希久子 |
|---|---|
| 価格 | 1760円 + 税 |
| 発売元 | 創元社 |
| 発売日 | 1999年10月 |
それぞれに異なるアプローチでシャガールの世界を描き出した以上の4つの本は、彼の芸術や人生への理解を深めるのに非常に有用ではないでしょうか。画家としての彼の作品は、色彩の対比や夢幻的な描写で知られていますが、その一方で彼の人生や思想にも注目すべき点が多いと思います。彼の生き様が、彼の芸術にどのような影響を与えたのかを知ることで、作品に対する理解もさらに深まるのではないでしょうか。
そして、シャガールの作品は彼自身の生涯や思想だけではなく、彼が生きた時代、背景も反映しています。そのため、シャガールという一人の画家を通じて、20世紀初頭の社会状況や芸術の流れについても考えるきっかけとなるでしょう。
いずれの本も、その豊かな情報と視点の多様性により、シャガールの世界を一層鮮やかに描き出しています。あなたがこれからシャガールの作品に触れる初心者であれ、既に彼の作品に精通している愛好者であれ、彼の作品から何か新しい発見や感動を得られることでしょう。
これらの本を読み進めながら、シャガールのリアルな世界と幻想的な世界、そしてその間を織りなす彼独自の色彩感覚と表現力に触れてみてください。きっとその魅力に引き込まれること間違いなしです。最後に、シャガールの世界観に触れ、新しい視点と知識を得るための最良の道具であるこれらの本を、良き案内書としてお勧めします。それでは、あなただけのシャガールの世界を、これらの絶対におすすめな本たちと共に旅立ってみてはいかがでしょうか。
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