カナダ、ケベックの歴史を学べる本3選

そんなあなたのために、三つのケベックが舞台の作品をピックアップしました。一つ目は、フレンチカナディアンの先住民族との交流からケベックの成り立ちを描いた歴史小説。二つ目は、20世紀初頭の都市ケベックを描いたマンガ。もうひとつは現代社会に生きるケベック人の日常を描いた小説です。言葉も生活も少し異なる息を呑むケベック。一緒に歴史を感じてみませんか?
『ケベックを知るための56章【第2版】』
英語の大海・北アメリカに根を張るフランス語圏・ケベック州。多文化主義を前面に出すカナダの中では多民族化のペースが遅いが、州内多数派のフランス系も全国的にはマイノリティという複雑さがある。多様性を担保しつつフランス語圏として歩み続けるケベックの姿を、多彩な角度から描く。
| 作者 | 日本ケベック学会/編 |
|---|---|
| 価格 | 不明 |
| 発売元 | 明石書店 |
| 発売日 | 2024年02月14日 |
『ケベックの歴史』
新たな〈ネイション〉の模索ケベック史研究の第一人者が,フランス人の入植から、イギリスによる征服、カナダ連邦の誕生、フランス系ナショナリズムの高揚、60年代の〈静かな革命〉、80〜90年代の「主権獲得」に向けた二度の州民投票、そして今日の間文化社会まで、北米のフランス語圏ケベックの歴史を辿る入門書。
| 作者 | ジャック・ラクルシエール/著 |
|---|---|
| 価格 | 不明 |
| 発売元 | 水声社 |
| 発売日 | 2023年09月25日 |
『二つの言葉の町モントリオール』
“走る哲学者・原章二”のカナダ体験!バイリンガル都市モンレアル=モントリオール、せめぎ合う英語とフランス語、多文化社会の光と影、先住民族……。異境での言語体験に裏打ちされた知的エッセイ。「ケベック州は、1960年代の「静かな革命」において、政治と癒着していカトリック教会に見切りをつけた。ケベック解放戦線のラディカリズムも短期間で破産した。宗教の光が射さず、原理主義も地に堕ちたことが、日常的な英仏言語闘争の特徴をかたち作っている。やりきれないと同時にやさしく、執拗であるとともに寛容であるこの状態を、むしろポジティブなことだと思う。多文化・多言語の社会はすこしずつ変化して、どこかわからないところへ、しかしなぜか異境とは思われないところへ、開きつづけてゆくしかない。バイリンガルであるとは、単に二つの言語を使ってなにかを処理することとはちがう。(「あとがき」より)
| 作者 | 原章二/著 |
|---|---|
| 価格 | 1800円 + 税 |
| 発売元 | 彩流社 |
| 発売日 | 2000年08月03日 |
以上、カナダ、特にケベックの歴史を詳しく学べる3冊をご紹介しました。お読みいただくときに、それぞれの作品が象徴する歴史的背景や時代の彩りを噛み締めながら、その気鋭な筆致と情熱に触れていただけると嬉しいです。
ありがとう、と感謝の言葉を述べるカナダ人たちの深い人間性や、何故フランス語を話すカナダ人が多いのかという疑問についても解明できることでしょう。それぞれの作品が描くコミュニティの人々と共に時を遡り、カナダの語られざる歴史を肌で感じてみてください。
読書を通じて旅をするのもまた一興。作品の舞台が現実世界の一部であるとき、その土地を訪れる際にはまた異なる視点で見ることができます。ケベックに行く機会があれば、これらの作品を読んだおかげでより深い理解を持って旅を楽しめることでしょう。作品の中で見た風景を、実際に目で確かめてみてください。
大切なのは歴史を学ぶこと自体が楽しいと感じること。歴史は可能性の一つであり、それは過去の出来事が現在と未来にどのような影響を与えるかを理解する上で不可欠です。だからこそ、歴史を知ることは自分自身や世界についての理解を深め、見方を広げる助けとなるのです。
ともすれば硬いイメージがある歴史を、エンターテインメントの一環として楽しむ。これら3作品は、その可能性を秘めた魅力的なエクササイズとなります。そして何より、楽しみながら学べる知識は、読んだ本から得た何よりのお土産となることでしょう。
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