最澄に関する本 おすすめ6選 天台宗の開祖
天台宗の開祖である最澄の生涯や教えを描いた作品は多いですが、その中でも特にオススメの6作品をご紹介します。選んだのは小説や漫画などジャンルは様々。どれも実際に最澄が生きた時代背景を丁寧に描きつつ、人間最澄の魅力や彼が唱えた教義を分かりやすく紹介しています。信仰心が強すぎて少々難解に感じる最澄ではありますが、これらの作品を通じて彼の考えや哲学を肌で感じることができますよ。興味がある方はぜひ一読を!
『最澄に秘められた古寺の謎 : 伝教大師と辿る比叡山と天台宗』
作者 | 山折,哲雄,1931- |
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価格 | 不明 |
発売元 | ウェッジ |
発売日 | 2021年12月 |
『雲と風と : 伝教大師最澄の生涯』
作者 | 永井,路子,1925-2023 |
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価格 | 不明 |
発売元 | 中央公論新社 |
発売日 | 2021年09月 |
『最澄と天台教団』
令和3年6月、天台宗の開祖である伝教大師・最澄の1200年大遠忌を迎える。平安時代に真言宗を開いた空海とならび、日本の仏教史で大きく語られる最澄の評伝と、その後の弟子たちの活動、さらに江戸時代に至るまで日本史の中で天台宗が果たした役割をコンパクトに学ぶ良質な概説書。
最澄が生きた時代、仏教は単に「信仰」の対象だっただけではなく、学問そのものであり、社会制度を支える思想であり、律令国家を成り立たせ、安定させる機能をも期待されていた。僧侶は思想・教養を備え、宗教的に訓練されたいわば国家公務員として位置づけられているなかで、最澄ほど、律令制度の中で十分に機能する僧侶のあり方を追究してやまなかった僧はいない、とすらいえるのである。そして比叡山からは、円仁・円珍をはじめ、良源、源信、徳川家の信任を得た天海らの高僧を輩出して、天台宗は国教にひとしい地位を占めた。また、最澄以来培われた一乗仏教の思想からは、いわゆる鎌倉新仏教が派生していったことから、比叡山・天台宗は「日本仏教の母胎」とも呼ばれる。最澄と天台教団を軸に、日本仏教の1200年の歴史を読み直す。巻末解説を、著者の子息で大正大学特任准教授の木内堯大氏が執筆。〔原本:教育社刊、1978年〕
はじめに
総論 最澄とその時代/天台宗の展開
1 最澄の出家
2 最澄の比叡入山
3 最澄の入唐求法
4 最澄と天台開宗
5 天台教団の充実
6 天台教団の貴族化と浄土教
7 中世・近世の天台宗
天台宗研究の状況
解説(木内堯大)
作者 | 木内 堯央 |
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価格 | 946円 + 税 |
発売元 | 講談社 |
発売日 | 2020年03月12日 |
『日本人のこころの言葉 最澄』
作者 | 多田 孝正/木内 堯大 |
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価格 | 1320円 + 税 |
発売元 | 創元社 |
発売日 | 2017年06月02日 |
『伝教大師最澄』
作者 | 大久保,良峻,1954- |
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価格 | 不明 |
発売元 | 法藏館 |
発売日 | 2021年06月 |
『最澄と徳一 仏教史上最大の対決』
これは問答か、謗法(ほうぼう)か。平安時代初期、天台宗の最澄と法相宗の徳一が交わした批判の応酬は、仏教史上まれにみる規模におよぶ。相容れない立場の二人が、五年間にわたる濃密な対話を続けたのはなぜだったのか。彼らは何をどのように語り合ったのか。「真理」を求める論争を解きほぐして描く、仏教史の新たな見取り図。
はじめに
第一章 奈良仏教界の個性ーー徳一と最澄
1 徳一とは誰かーー薄明のなかの相貌
2 東アジアのなかの最澄
第二章 論争の起源と結末ーー二人はどう出会ったか
1 対立に巻き込まれる最澄
2 対立解決に向けた動き
3 徳一との接近遭遇
第三章 釈迦の不在をいかに克服するかーー教相判釈という哲学
1 『守護国界章』の論争を読む
2 教相判釈という思考方法
3 どのように批判したのかーー最澄による三時教判批判
第四章 真理の在り処をめぐる角逐
1 問答という伝統
2 異なる思想どうしの対論
3 「ブッダになれない衆生」の存在証明
4 言葉の力
第五章 歴史を書くということ
1 創られる思想史
2 偶然から必然へ
3 歴史叙述という実践
終章 論争の光芒ーー仏教にとって論争とは
参考文献一覧
あとがき
作者 | 師 茂樹 |
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価格 | 968円 + 税 |
発売元 | 岩波書店 |
発売日 | 2021年10月22日 |
以上、天台宗の開祖である最澄に関するおすすめの本を6冊ご紹介しました。いかがでしょうか。紹介した本を読むことで、最澄の人間性や思想が深く理解できるだけでなく、当時の日本国内だけでなく中国の情勢や仏教の世界についてもふんわりとイメージをつかむことができるでしょう。
個々の作品には、最澄の功績を数々のエピソードを通じて読み解くものもあれば、最澄の生きざまを豊かな言葉で描き出すものもあり、読む人それぞれの興味や関心、それに人生のステージによって、共感したり気づきを得る部分が異なるでしょう。それが本の持つ魔力というものですよね。
また、最澄自身の詩歌を原文で読むことができる作品も紹介しました。最澄の哲学や信仰、そして屈折した人間性が感じられるそんな一冊は、一生の友とも言える存在かもしれませんね。
仏教の世界は、人間の苦悩と直接向き合い、救いを求める哲学が色濃く描かれています。その救いは必ずしも現世における幸せだけを指すものではなく、人間の存在そのものについて考え、向き合う機会を提供してくれます。
いずれの本も、最澄を通じて日本の歴史や仏教文化の中心部を深く探る素晴らしい道しるべとなるでしょう。自分だけのライフパートナーと出会って、何度も読み返したい素敵な一冊を見つけていただけたら幸いです。
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