織守きょうやおすすめアンソロジー⑨

織守きょうやアンソロジーの9作目、今回も彼の鮮烈な世界を紹介します。織守の描くキャラクターは、個々で色彩を放つ自我をもち、個々の物語を織り上げます。彼のだからこそ描ける、情熱と優しさに満ちたストーリーテリングに、まずは感動を覚悟して開いてください。
物語の中心には、普段見えない社会の裏面をスポットライトに照らしながら、人間の儚さや強さを見つめ続ける深い洞察力があります。ジャンルは多岐にわたり、筆が進むごとに新たな風景が描かれる織守の世界は、あなた自身が登場人物と共に冒険を続けていくかのように感じさせます。
単にストーリーを楽しむだけではなく、織守きょうやの描く世界観それ自体が楽しめるこのアンソロジー。興味が湧いた方はぜひ手に取ってみてください。新たな世界観とともに、あなたの心に新たな感動を呼び起こすことでしょう。
『有栖川有栖に捧げる七つの謎』
| 作者 | 青崎,有吾,1991- 一穂,ミチ 織守,きょうや,1980- 白井,智之,1990- ほか |
|---|---|
| 価格 | 不明 |
| 発売元 | 文藝春秋 |
| 発売日 | 2024年11月 |
『アンソロジー 料理をつくる人』
極上の物語と絶品の料理で、至福の読書を。
誰かのために、あなたのために
思いを料理に込める人々を描いた
文庫オリジナル・アンソロジー!
どんな料理であっても、そこにはつくり手の感情が込められていると思います。プロの作る料理はお客さまを満足させるために、家庭料理は食事を共にする家族の健康や団らんのために、たとえ自分だけしか食べない簡単なものであっても、思いは注ぎこまれているのです。本書では、そんな「料理をつくる人」たちをテーマにした短編を六名の作家にご執筆いただきました。心とお腹を満たす極上の物語を、思う存分ご堪能くださいませ。
■収録作品
西條奈加「向日葵の少女」
男子高校生の手料理で、祖母の知人が抱える悩みを解決!
千早茜「白い食卓」
水族館で出会った女性が『私』に料理を作る理由とは
深緑野分「メインディッシュを悪魔に」
シェフに料理を頼んだ謎多き存在?
秋永真琴「冷蔵庫で待ってる」
文芸サークルに所属する女子大生の自炊と恋のゆくえ
織守きょうや「対岸の恋」
料理をつくる相手を失ったふたりが選んだ道
越谷オサム「夏のキッチン」
どうしてもお腹が空いた男子小学生はーー?
| 作者 | 西條 奈加/千早 茜/深緑 野分/秋永 真琴/織守 きょうや/越谷オサム |
|---|---|
| 価格 | 836円 + 税 |
| 発売元 | 東京創元社 |
| 発売日 | 2024年11月20日 |
『彼女。 百合小説アンソロジー』
話題沸騰の傑作アンソロジー待望の文庫化!
百合って、なんだろう。
彼女と私、至極の関係性。“観測者"は、あなた。
新学期初日、彼女を見つけた。窓際の一番後ろの席でうたたねしている姿から目が離せなくなった…(「椿と悠」)。なぜ最強の姉妹は近付く“観測者”を片っ端から殺していくのか。彼女たちを追い異国の地へ…(「恋澤姉妹」)。百合ーー女性同士の関係性をモチーフに豪華作家陣が描く珠玉の七編とそれを彩る七点のイラスト。究極のコラボレーションが実現!
相沢沙呼「微笑の対価」/扉イラスト 清原紘
青崎有吾「恋澤姉妹」/扉イラスト 伊藤階
乾くるみ「九百十七円は高すぎる」/扉イラスト 郷本
織守きょうや「椿と悠」/扉イラスト 原百合子
斜線堂有紀「百合である値打ちもない」/扉イラスト たいぼく
武田綾乃「馬鹿者の恋」/扉イラスト けーしん
円居挽「上手くなるまで待って」/扉イラスト toi8
カバーイラスト/100年
カバーデザイン/円と球
| 作者 | 相沢 沙呼/青崎 有吾/乾 くるみ/織守 きょうや/斜線堂有紀/武田 綾乃 |
|---|---|
| 価格 | 990円 + 税 |
| 発売元 | 実業之日本社 |
| 発売日 | 2024年02月05日 |
これで、今回の「織守きょうやおすすめアンソロジー⑨」のご紹介は終わりです。あっという間に9冊目まで達してしまったのも、皆様のご支持の賜物です。本当にありがとうございます。今回も一作一作、その魅力を掬い取るのが精一杯ではありましたが、織守きょうやさんの作品の奥行きと広がりには、私たちライターの言葉力も及びませんね。
今回ご紹介した作品群は、彼女の思考の深淵を垣間見ることができる作品が多く、読むたびに新たな発見や感動があることでしょう。それぞれの物語には独特な色彩と味わいがあり、その全てが彼女独自のものです。あるものは繊細な感情描写に心を打たれ、あるものは壮大な世界観に引き込まれ、またあるものは切なくも美しい結末に涙する……それらの全てが、素晴らしい作品を作り上げています。
また、彼女の作品達はただ楽しむだけではなく、読む人にとって深い考察の余地もあるのが魅力です。現代社会の問題や人間の感情、存在意義について、深く考えさせられることも多いです。そういった点も、織守きょうやさんの作品が心から愛され続ける理由の一つでしょう。
それぞれの物語は、ページを繰るたびにその世界へと引き寄せてくれます。身を委ねてその世界へ飛び込む勇気があれば、読者の皆さんを待つのは新たな感動と出会いでしょう。
それでは、次回の「織守きょうやおすすめアンソロジー⑩」でも、皆様に素敵な作品をご紹介できますよう、引き続き努力してまいります。引き続きのご期待と応援、どうぞよろしくお願い申し上げます。ここまでお読みいただき、誠にありがとうございました。
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