日系アメリカ人の強制収容についての本3選

ひとつめの作品は、戦争によって家族や身近な人々と引き離された少女の視点から描かれたビルドゥングスロマンです。真実を通して人間の強さと思いやりを描き出しています。二つ目は、収容所の生活や日系アメリカ人の社会的地位等、深く複雑な状況を掘り下げる一方で、キャラクター達の日常やユーモラスな会話も交え、読者に優しく理解を促します。三つ目は、収容所に送られた作家自身の体験をもとにした作品で、描写の中に詩的な物語性が織り交ぜられ、深い洞察と感動を与えてくれます。全ての作品が、大変な時期を生き抜いた人々の話を、ずっと響き続けるメッセージと共に浮き彫りにしていますよ。
『ストロベリー・デイズ : 日系アメリカ人強制収容の記憶』

作者 | Neiwert,DavidA.,1956- Russell,Hideko |
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価格 | 不明 |
発売元 | みすず書房 |
発売日 | 2013年07月 |
『カメラにうつらなかった真実 : 3人の写真家が見た日系人収容所』

作者 | Partridge,Elizabeth Tamaki,Lauren 松波,佐知子 |
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価格 | 不明 |
発売元 | 徳間書店 |
発売日 | 2022年12月 |
『日系人戦時収容所のベースボール ハーブ栗間の輝いた日々』

はじめにープロローグ
第一章 日米開戦
第二章 サクラメントで日系二世ハープ栗間と
第三章 カリフォルニア日系二世のベースボール
第四章 カリフォルニア州フレズノ仮収容所
第五章 アーカンソー州ジェローム収容所
第六章 アリゾナ州ヒラリバー収容所
第七章 カリフォルニアでの戦後
エピローグ/あとがき/主要参考文献/索引
作者 | 永田陽一 |
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価格 | 2200円 + 税 |
発売元 | 刀水書房 |
発売日 | 2018年03月20日 |
以上、日系アメリカ人の強制収容という深過ぎるテーマを扱った作品3つを紹介させていただきました。1940年代、第二次世界大戦中のアメリカを舞台に、ある一部の人々が経験した人間としての尊厳を問われる苦難の日々。日本人というだけで疑われ、排斥され、さまざまな制約を受けながらも、彼らはどう生き抜いたのか、この三作品から多くのことを学べます。
日本に生まれ、日本で育ち、日本の社会にいる私たちは、似たような経験をしたことはないかもしれません。だからこそこうした作品に触れることで自分達が生きる社会の広さや、人間の持つ可能性を感じることができるのではないでしょうか。それぞれの登場人物たちは時には弱気になり、絶望もする。しかし、それでも彼らは助け合い、支え合い、信じて生き抜いたのです。
歴史とは私たちの過去の過ちから学ぶための大切な資料です。それに対して文学は、その歴史の中で実際に何を感じ、どう生き抜いてきたのか、彼らの生き様を浮かび上がらせてくれます。こうした作品を通して、私たちは彼らの経験から何を学べるのか、そして、現在という時間で何を伝えるべきなのかを問われます。
世界が平和であることへの祈りや希望、そしてそのために何が必要なのかを再確認する機会になれば幸いです。一人でも多くの方に読んで頂き、それぞれが共感や学び、考えるきっかけにしていただければと思います。後世に語り継がれるべき重要なエピソードたちを、ぜひ手にとってご覧になってみてください。
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