深く心に刺さる!心理ミステリー小説のおすすめ3選
心の奥底に潜む闇や人間の抑制難しい欲望を巧みに描き出した心理ミステリー小説は、一読する度に深く心に刺さります。その魅力は、驚きの展開だけでなく、人間の心理とは何か、本当の自分とは何かと問われる深淵さにあります。
見事な筆使いで人間心理を解剖する第一作目、感情の振り子が思わぬ方向に揺れ動く二つ目。そして最後は登場人物たちの心理が巧妙に絡み合い、驚愕のクライマックスへと導かれる作品です。この三つの作品は一度読んだら忘れられない、それらぞれ独特な個性を持ちながらも共通する人間の深層心理を描き出しています。さあ、緊迫の心の闘いに興奮しながら、鮮烈な衝撃を味わいましょう!
『いつかの人質』
宮下愛子は幼いころ、ショッピングモールで母親が目を離したわずかなすきに連れ去られる。それは偶発的に起きた事件だったが、両親の元に戻ってきた愛子は失明していた。12年後、彼女は再び何者かによって誘拐される。一体誰が? 何の目的で? 一方、人気漫画家の江間礼遠は突然失踪した妻、優奈の行方を必死に探していた。優奈は12年前に起きた事件の加害者の娘だった。長い歳月を経て再び起きた、「被害者」と「加害者」の事件。偶然か、それとも二度目の誘拐に優奈は関わっているのか。急展開する圧巻のラスト35P! 文庫化に当たり、単行本から改稿されたシーンも。大注目作家のサスペンス・ミステリー。(解説:瀧井朝世)
作者 | 芦沢 央 |
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価格 | 792円 + 税 |
発売元 | KADOKAWA |
発売日 | 2018年02月24日 |
『変な家 文庫版』
2024年日本でいちばん売れた文庫本!(日販、トーハン調べ)
雨穴デビュー作『変な家』ついに文庫化!
設計士栗原による「文庫版あとがき」も追加収録
知人が購入を検討している都内の中古一軒家。 開放的で明るい内装の、ごくありふれた物件に思えたが、間取り図に 「謎の空間」が存在していた。知り合いの設計士にその間取り図を見せると、 この家は、 そこかしこに 「奇妙な違和感」が存在すると言う。
不可解な間取りの真相とは!?
突如消えた元住人は一体何者!?
YouTubeで話題となった 「変な家」の全ての謎が解き明かされる完全版、ついに文庫化。
本書のキーマン・設計士栗原による文庫版あとがきも収録。
作者 | 雨穴 |
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価格 | 770円 + 税 |
発売元 | 飛鳥新社 |
発売日 | 2024年02月01日 |
『マスカレード・ホテル』
都内で起きた不可解な連続殺人事件。次の犯行現場としてあるホテルが浮上、ターゲットも容疑者も不明のまま、警察は潜入捜査を決定する。東野圭吾の最高に華麗な長編ミステリ! 新シリーズ、スタート。
作者 | 東野 圭吾 |
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価格 | 1100円 + 税 |
発売元 | 集英社 |
発売日 | 2014年07月18日 |
それぞれの作品には深い心理描写が織り交ぜられていますね。個々のキャラクターが心の動きをどう表現するのか、その描き方に魅力を感じていただけたらと思います。神経質なほど緻密な心理描写は、主人公たちが抱く不安感や焦燥感を、読み手にリアルに伝えてくれます。そこには、著者が密に研究し理解した人間心理が反映されているのでしょう。
このような心理ミステリーは、ただ純粋に物語を楽しむだけではなく、自己を見つめ直すきっかけにもなり得ます。自分が同じ状況に置かれたらどう対処するか、自分自身の心を問い直す機会にもなるでしょう。物語に潜む謎を解き明かす過程で、主人公たちの思考パターンや行動原理を理解し、それが自分の心理を理解する手がかりになることもあるのではないでしょうか。
心理ミステリーは、一見重厚そうに思われがちですが、物語は引き締まった構成が魅力です。時間を気にすることなく、一気読みしたくなるようなサスペンス感は、心理ミステリーの特筆すべき特性のひとつだと思います。同時に、登場人物たちの心の動きをじっくりと味わい、彼らの感情や思考に影響を受けることで、自分自身も物語の一部になったような感覚に陥ることがあるでしょう。それはまるで、心理ミステリーの世界に飲み込まれてしまったかのような没入感です。
今回ご紹介した作品を通じて、読者の皆様が心理ミステリーの深みに触れ、新たな視点や感情を得られたら幸いです。謎解きだけではなく、心の謎を解き明かす旅に出かけてみてください。読書の時間が、一層豊かなものとなることを祈っています。
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