この7選であなたも詠みたくなる!心を揺さぶる現代短歌

現代短歌に触れたことはありますか?詩への興味があるなら、ぜひ手を出してみてください。短くて、深く、情感溢れる現代短歌の世界は予想以上に魅力的です。今回、選りすぐった7作品は、毎日の生活を掘り下げ、人間の感情を切り取った心を揺さぶる作品たち。言葉が織り成す鮮やかなイメージと共に、頭の中がふわりと広がる感覚を体験できます。日々の営みを優雅に表現した作品や、社会問題を繊細に描いた作品など、バラエティ豊かな内容が揃っています。読むだけでなく、自分でも詠んでみたくなる可能性大ですよ。
『現代短歌の鑑賞101』

作者 | 小高,賢,1944-2014 |
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価格 | 不明 |
発売元 | 新書館 |
発売日 | 1999年05月 |
『現代の歌人140』

作者 | 小高,賢,1944-2014 |
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価格 | 不明 |
発売元 | 新書館 |
発売日 | 2009年11月 |
『桜前線開架宣言 Born after 1970現代短歌日本代表』

作者 | 山田航 |
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価格 | 2420円 + 税 |
発売元 | 左右社 |
発売日 | 2015年12月 |
『短歌タイムカプセル』

葛原妙子・塚本邦雄・岡井隆から吉田隼人・大森静佳まで
今、読まれるべき現代歌人115人の作品二十首選。
さらに編者による一首鑑賞を収録。
戦後の現代短歌を見渡す決定版アンソロジーの完成です。
【収録歌人】
安藤美保、飯田有子、池田はるみ、石川美南、伊舎堂仁、井辻朱美、伊藤一彦、内山晶太、梅内美華子、江戸雪、大口玲子、大滝和子、大塚寅彦、大辻隆弘、大西民子、大松達知、大森静佳、岡井隆、岡崎裕美子、岡野大嗣、荻原裕幸、奥村晃作、小野茂樹、香川ヒサ、春日井建、加藤治郎、加藤千恵、川野里子、河野裕子、北川草子、木下龍也、紀野恵、葛原妙子、栗木京子、黒瀬珂瀾、小池純代、小池光、小島なお、小島ゆかり、五島諭、小林久美子、今野寿美、三枝昂之、斉藤斎藤、佐伯裕子、坂井修一、笹井宏之、笹公人、笹原玉子、佐藤弓生、佐藤よしみ、佐藤りえ、陣崎草子、杉崎恒夫、仙波龍英、染野太朗、高野公彦、高柳蕗子、竹山広、辰巳泰子、田丸まひる、俵万智、千種創一、千葉聡、塚本邦雄、寺山修司、堂園昌彦、土岐友浩、永井祐、永井陽子、中島裕介、永田和宏、永田紅、中山明、西田政史、野口あや子、服部真里子、花山周子、花山多佳子、馬場あき子、早川志織、早坂類、林あまり、東直子、平井弘、福島泰樹、藤本玲未、藤原龍一郎、フラワーしげる、干場しおり、穂村弘、前田透、正岡豊、枡野浩一、松平盟子、松村正直、松村由利子、水原紫苑、光森裕樹、三原由起子、村木道彦、望月裕二郎、柳谷あゆみ、山崎郁子、山崎聡子、山下泉、山田航、山中智恵子、雪舟えま、横山未来子、吉岡太朗、吉川宏志、吉田隼人、米川千嘉子、渡辺松男
はじめに
校庭の隅っこで、地面を掘り返すと、土の匂いが濃く立ち込めます。卒業前、クラスみんなでタイムカプセルを埋めるのです。カプセルといっても、それはお菓子の入っていた缶だったり、密閉容器だったりします。その中には、写真、宝物、そして寄せ書きやメッセージ。あなたも、未来の自分への手紙を入れました。
十年後、二十年後、それを掘り起こしたら、あなたは、きっとその当時をありありと思い出すでしょう。でも、長い年月のうち、学校は建て替えられたり、あの校庭は公園や駐車場になったりします。いくら地面を掘り返してもタイムカプセルが見つからなかったら、一体どうなるでしょうか。
もしかしたら一千年後、あなたの全く知らない誰かが、たまたま地面を掘って、タイムカプセルを見つけるかもしれません。
「これは何だ?」
最初はとまどいます。それでも、その人はあなたの手紙を読み、あなたに興味を持つでしょう。あなたの夢、悩み、憧れ。さまざまなあなたを知るでしょう。
一千年の時を経て、知らない誰かが、あなたの友達になるのです。
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五七五…
作者 | 佐藤 弓生/千葉 聡/東 直子 |
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価格 | 1650円 + 税 |
発売元 | 書肆侃侃房 |
発売日 | 2018年01月31日 |
『はじめての近現代短歌史』

作者 | 髙良真実 |
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価格 | 不明 |
発売元 | 草思社 |
発売日 |
『短歌ムック 「ねむらない樹」vol.12』

ねむらないただ一本の樹となってあなたのワンピースに実を落とす(笹井宏之)
特集=第7回笹井宏之賞発表/2024年の収穫アンケート
【特集1 第7回笹井宏之賞発表】
◎大賞
ぷくぷく「散歩している」
◎大森静佳賞
汐見りら「ハウツー」
◎永井祐賞
布野割歩「常緑」
◎山崎聡子賞
石村まい「ひかりまみれのあんず」
◎山田航賞
遠野瑞希「テレキャスター」
◎森田真生賞
大原雨音「それがわたしの知るすべてです」
◎選考座談会
大森静佳×永井祐×山崎聡子×山田航×森田真生
最終選考候補作
【特集2 アンケート2024年の収穫】
枡野浩一/吉川宏志/瀬戸夏子/佐藤弓生/染野太朗/嶋稟太郎/千葉聡/川野里子/藪内亮輔/荻原裕幸/土岐友浩/梅内美華子/藤原龍一郎/石川美南/尾崎まゆみ
作者 | 書肆侃侃房編集部 |
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価格 | 1430円 + 税 |
発売元 | 書肆侃侃房 |
発売日 | 2024年12月23日 |
『現代短歌の鑑賞事典』

作者 | 馬場,あき子,1928- |
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価格 | 不明 |
発売元 | 東京堂出版 |
発売日 | 2006年08月 |
これら7つの心を揺さぶる短歌を紹介してきましたが、どの作品も独自の世界観と深い洞察力を備えています。詩人という職業の持つ感受性と、ありのままの人間感情をストレートに描き出す手法は、私たち読者にまっすぐに伝わります。あなたもこの短歌に触れ、隠された感情が芽生え、言葉を紡ぎ出す力が湧いてきたのではないでしょうか。
作品を読む度に感じる、「ああ、こんな感情を表現するための絶妙な言葉を見つけたんだ」という詩人の驚きと優しさ、それはまるで素敵なレストランで美味しい料理を食べるような感覚です。同時にあたたかな共感やハッとするような新たな発見を与えてくれます。それぞれの作品からは作者の情熱と優しさが感じられ、真摯な思いが伝わってきます。
そして、それぞれの作品は、様々な置かれた環境や経験を、詩人の視点から紐解いています。それらは日々の生活の中にある、ありふれた風景や、人々の営みの中に、感動を見つけることができるように、私たちを導いてくれます。短歌という形式だからこそ、それぞれの一節一節が言葉を紡ぐ力となって、心の琴線に触れてくれます。
最後に、心を揺さぶる現代短歌とともに過ごす時間は、普段の生活を一旦立ち止まらせ、自分自身と向き合い、多様な視点を得る機会を提供してくれます。ぜひあなたもこの機会に現代短歌の世界に触れてみてください。
これらの作品を手に取って感じてください。文字から躍り出てくる生命力、五感を駆使して描かれた風景、一瞬一瞬を大切にする作者の姿勢。これらがあなたの心を満たし、あなたを新たな詩の世界へと誘ってくれることでしょう。そして、その中であなた自身の言葉を見つけ、自分だけの現代短歌を詠むきっかけにしていただけたら幸いです。今日はこのへんで、さようなら。またお会いしましょう。
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