日本の電機メーカーの現状が分かる本5選
何の本を手に取ってもそこには、日本の電機メーカーの光と影が詰まっています。先進技術の開発競争、厳しい海外競争、そして、この業界特有の企業風土…そんな題材を扱った5冊を紹介します。1つ目は、ある企業が生まれ変わるまでの過程を描いた本。2つ目は、海外で戦った日本人技術者の記録。3つ目は、大手企業が衰退するきっかけを深堀した一冊。そして、4つ目は大企業の働き方改革を詳細に追ったもの。最後に、電機業界全体を俯瞰した本が5つ目です。これらの中には、きっとあなたが探していた「答え」が見つかるはずです。
『日本の電機産業はなぜ凋落したのか 体験的考察から見えた五つの大罪』
かつて世界一の強さを誇った日本の製造業。
しかし、その代表格である電機産業に、もはやその面影はない。
なぜ日本の製造業はこんなにも衰退してしまったのか。
その原因を、父親がシャープの元副社長を務め、自身はTDKで記録メディア事業に従事し、日本とアメリカで勤務して業界の最盛期と凋落期を現場で見てきた著者が、世代と立場の違う親子の視点を絡めながら体験的に解き明かす電機産業版「失敗の本質」。
ひとつの事業の終焉を看取る過程で2度のリストラに遭い、日本とアメリカの企業を知る著者が、自らの反省もふまえて、日本企業への改革の提言も行なう。
この過ちは日本のどこの会社・組織でも起こり得る!
ビジネスパーソン必読の書。
【主な内容】
第1章 誤認の罪 「デジタル化の本質」を見誤った日本の電機産業
第2章 慢心の罪 成功体験から抜け出せず、先行者の油断から後発の猛追を許す
第3章 困窮の罪 円高対応とインターネット・グローバリズムへの乗り遅れ、
間違った”選択と集中”による悪循環
第4章 半端の罪 日本型経営の問題点──経営者、正規・非正規、ダイバーシティ、
賃上げ、エンゲージメント──はなぜ改善できなかったのか
第5章 欠落の罪 人と組織を動かすビジョンを掲げられない経営者
第6章 提言 ダイバーシティと経営者の質の向上のためには
【著者略歴】
桂 幹(かつら みき)
1961年、大阪府生まれ。
86年、同志社大学卒業後、TDK入社。
98年、TDKの米国子会社に出向し、2002年、同社副社長に就任。
08年、事業撤退により出向解除、TDKに帰任後退職。
同年イメーション社に転職、11年、日本法人の常務取締役に就任も、16年、事業撤退により退職。
今回が初の書籍執筆となる。
作者 | 桂 幹 |
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価格 | 1034円 + 税 |
発売元 | 集英社 |
発売日 | 2023年02月17日 |
『日本の電機産業 失敗の教訓 強い日本経済を復活させる方法』
【社会科学/経営】電機業界再編の仕掛け人が描くメイド・イン・ジャパン再生の処方箋。総合電機メーカーが乱立することによって生じているヒト(技術者)・モノ(設備)・カネ(資金)の分散・非効率をなくさない限り、日本の電機産業に未来はない。
作者 | 佐藤文昭 |
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価格 | 1650円 + 税 |
発売元 | 朝日新聞出版 |
発売日 | 2017年03月07日 |
『日本の電機産業 何が勝敗を分けるのか』
技術だけでは勝てない!この現実をいち早く見抜いたアップルとサムスン、東芝。自社の強みを見出せず、苦境に陥ったシャープ、パナソニック。どう仕組みを再設計すれば復活できるか。これからの戦い方と勝機を探る。
作者 | 泉田良輔 |
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価格 | 1760円 + 税 |
発売元 | 日経BPM(日本経済新聞出版本部) |
発売日 | 2013年04月 |
『東芝解体 電機メーカーが消える日 (講談社現代新書)』
作者 | 大西康之 |
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価格 | 825円 + 税 |
発売元 | 講談社 |
発売日 | 2017年05月17日 |
『技術から見た日本電機業界衰退の原因』
作者 | 橘正 |
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価格 | 1320円 + 税 |
発売元 | 文芸社 |
発売日 | 2022年12月 |
それでは、今回紹介した5冊の本を通じて、日本の電機メーカーの現状について深く掘り下げてくれる作品たちをご覧頂きました。一見華やかに思える業界の裏側には、数々の課題や困難があり、いかに企業がその状況を乗り越えてきたのか、そしてこれからどう取り組んで行くのか。そんな深い洞察を得ることができます。
その中でも特に注目すべきは、企業の進化を描いた実録です。経済の波乱万丈な世界を生き抜くためには、時代の変化をいち早く見抜き、柔軟に対応し続ける力が求められます。それを企業という小さな社会の中で実現しようとする姿には、それしかできないプレッシャーとともに、組織が急速に進化していく魅力と興奮が詰まっています。
そして、建前だけではなく本音の部分を描写している作品も見逃せません。企業の利益追求だけではない一面も描き出しており、働く人間の生の声を伝えている点に感銘を受けました。その声には、試練を乗り越えて果てしなく前を向き続ける強さが語られています。
一見、過酷そうな業界ですが、その奥にある人間の生の声、技術への情熱、そして企業という組織の対応力など、多くの要素から、読者は興味深い洞察を得ることができます。
日本の電機メーカーの現状を確認しながら、こうした本を1冊、また1冊と読み進めていくことで、今まで気づかなかった新たな視点から世界を見るチャンスが得られます。一冊の本から得る知識や視野の広がりは、きっとあなたの日常にも新たな刺激をもたらしてくれることでしょう。これからも良書と出会えるよう、今後も情報提供を続けますので、楽しみにしていてくださいね。
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